22~23ロックシーズン終盤のディープロック釣行
本格的な寒の季節となり、東北のロックフィッシュシーズンも終盤戦。深場のボートロック釣行を岩手のreinsフィールドスタッフ八木光亘さんがレポート!
(2023年1月掲載)
2022年も明け、段々と寒さが厳しくなり、岩手沿岸では水温が10℃を下回るようになってきました。水温が一桁台ともなれば今季のロックシーズンも終盤。アイナメのアフター回復の個体やクロソイやマゾイを狙ってディープロック釣行を敢行して来ました。
魚影が薄く渋さが目立つ今季の秋冬シーズン
12月あたりから真鰯の大量接岸などもあり、ソイ類の接岸も進んでいるかなと期待をしながら何度か通っていましたが、なかなか調子が上向かない今季。
例年だと、12月頃には各地からの釣果をSNSで見かけるようになり、アイナメとソイを狙うことができるようになるのですが、今季はそのどちらも調子が上向かず苦戦しておりました。今釣行では、実績ポイントなど条件が整うエリアを回ってもらい、大型が一本でも出れば満足できるなと思っていました。
結果から言うと今回の釣行では大型をキャッチすることができました。それでも連発は少なく、ランガンを繰り返して、ポイントを入り直してなんとかキャッチすることができたので今季の渋さを物語っています。
朝一、フィーディング狙いで比較的シャローへ
朝イチは、おそらく真鰯やカタクチイワシなどのベイトフィッシュをメインベイトとしている魚を狙いました。
反応があるエリアでやる気のある個体がいれば答えは早いだろうと思いながら、四方キャストし探っていたところ、駆け上がりのラインで吸引系のいいバイトに「キタッ!」とアワセを入れファイト開始。
魚の重量感と引きからデカいと確信し、慎重にファイトすると上がって来たのはコンディション抜群の50cmあるなしのマゾイでした。クロソイかと思っていましたが朝一フィッシュで一安心。
「これは連発あるか?」と期待しているとすぐ同船していた方にもヒット!そして自身にもまたヒット!
朝一スタートダッシュを決めることができたので今日はいけると思っていたのですが、ここからアタリが遠のき、なかなか個人的に本命のクロソイを出せず、少し焦りつつポイントをランガンしてもらいました。
実績ポイントをランガン
魚からの反応を見て移動しながらの拾い釣りになるので、リグを重くしてテンポを上げながら探っていくと、釣れるのはアベレージサイズでなかなか厳しい。それでも30m前後で反応を取れて、徐々にポイントを絞り探っていくことに。途中でアクションも控えめにアイナメを狙うと、ポツポツとアフターから回復している魚もキャッチ。
絞り込んだエリアへ何度も入り直し 遂に本命キャッチ!
実績ポイントからさらに絞り込み、「今日はおそらくここのポイントでタイミング次第で魚は出るだろう」と信じ、潮が変わってから粘ることに。
「何処かで時合いに絡むはず」と、アピール力のあるリグでキャストし続けること何十投目かで、根の際をスイミング気味に通すと…「ドンッ!」と再び最高のバイト。
明らかにトルクのある引きにクロソイを確信。少々強引に根から剥がすと、ゆっくりファイトし、難なくキャッチ。ゴジラとまではいきませんでしたが目標の大型一本をクリアすることができました。
その後も探ったものの 反応なくタイムアップ
今季はなかなか簡単でなくテクニカルな一面があり、だからこそ考え、前もっての準備や1投1投の精度や意味を持たせて釣りをすることができたと思っています。根気強く通うことで魚の傾向や動向を知ることができたので非常に意味のある釣行となりました。
今回の釣行で使用したリグを紹介
今回は主にreinsから発売となりました「ロックバイブヘッド」を使用して狙いました。
このジグヘッドは軸がしっかりしていて尚且つ、5インチ前後のパワフルなワームにジャストフィットする4/0と5/0サイズ。今回は「6“スワンプシャッド」、「ファットロックバイブシャッド」と組み合わせて使用しました。
ハタ向けに作られたヘッドですが、スイミングでの姿勢が良く、三陸のクロソイゲームにもバッチリだと思います。ウエイトは14g、21g、30g、40gのラインナップがあるので水深に合わせて使い分ければいいと思います。
そして今回反応が良かったのは、「6“スワンプシャッド」と「バブリングシャッド4インチ」のエビミソカラーでした。
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学生時代は野球に熱中し、現在は熱量そのままにルアーフィッシングを楽しむ。四季折々の魚を求め、ソルト・フレッシュ共に取り組む。主にロックフィッシュ、ライトゲームをメインとしシーバス、真鯛、ブラックバスなど様々な魚種にも挑戦している。宮古市を拠点にしているのでフィールドで見かけましたら『Hachi』の愛称でぜひ声をかけてください。reinsフィールドスタッフ
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※取材・テキスト/八木 光亘
※取材協力/reins