庄内鯛ラバゲーム でかいの狙って夏マダイに挑戦
山形庄内エリアのマダイといえば型を狙える春のノッコミシーズンが有名。だが、夏も暑さに耐えられれば大型が釣れるチャンス大!ということで縮彰さんらTEAMマーベルのメンバーは夏の庄内マダイゲームに挑戦した。※2016年8月掲載の記事です
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庄内マダイは3~5月頃の春マダイのシーズンが人気で、縮さんたちもこれまで庄内マダイは春だけ楽しんでいた。ところが、2015年から秋の釣りを始めたところ、これが意外な釣果に恵まれたことから今シーズンはもう少し前倒しして狙ってみようということになり、7月17日から夏のマダイゲームをスタートさせた。
「去年の夏は浅場のゴムボートでも大型のマダイが釣れていて、夏場のタイがかなり気にはなっていました。庄内の船長さんによれば夏場は大きいのが釣れるよとの話で、実際、自分たちが釣行する前にも70オーバー、80オーバーが複数キャッチされていました」と縮さん。
暑さ対策はマストながら
出れば良型マダイ有望
この季節の一番の問題が夏の暑さ。日焼け、熱中症のリスクがあり、何より暑さが厳しいので日中に狙う人がほとんどいないのだ。夏対策を万全にして暑さに耐えさえすればマダイはばっちり釣れてくる。
釣り場は沖の根周りで、産卵を終えた魚が5~10cmのイワシベイトに付いている状態。カタクチイワシの他、トビウオなどもベイトになり、周囲にはメジマグロやワラサなどの姿も。
ベイトをたらふく食ってマダイのコンディションは良好。産卵に入るのが遅かった40cmくらいのマダイはゲッソリしているものも混じるが、先に産卵したとみられる60オーバーはすでに回復して、コンディションの良い魚体のものがほとんどだった。
釣り方は春とほとんど一緒
マダイの反応は春より高活性
夏の釣り方は春とさほど変わらない。速巻きを基本に止めやリフト&フォールなどを入れてヒットパターンを探していく。
「夏のマダイは春マダイに比べて活性が高いようで、アタリがはっきりするほか、アワせ損ねてもタイラバを追いかけてきて2、3回バイトすることもあります。レンジも全層に散らばっている感じで、イワシ次第で上層からも釣れてきました」
パターン的には、ボトムを取ってからリーリングで見せてフォールで食わせるパターンや、逆にフォールした後の巻きで追わせて食わせるパターンなど、その時々でハマる動きが異なる。
あとは潮次第で、潮が止まっている状態からバタバタと釣れ出し、また潮が止まっての繰り返し。食いが立ったチャンスをいかにモノにできるかが大切になる。
7月31日庄内沖で好釣果
タイラバはセッティングによって特性が大きく異なり、当たりパターンはその時々で異なる。釣行時に比較的良かったのが、スカート、ネクタイを外してタコベイト類だけ付けるパターン。ベイトの関係か、シンプルな設定がよく効いた。
〔ニッコー〕スクイッドラバー
夏マダイが有望になり、庄内マダイは時化で海に出られない冬以外はほぼ一年中狙えるということになる。マダイのほか、おみやげの根魚も豊富。ワラサなど青物もよく釣れているが、今後、秋口にサワラが増える時季を経て、再びタイを狙いやすい秋の盛期を迎える。
落として巻くだけのシンプルなゲームだけに、ちょっとしたセッティングやアクションの違いが釣れ方に直結するタイラバゲーム。やってみると奥の深さにハマること間違いなしだ。
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山形のオフショアチームTEAM MARVELリーダー。現在のように東北にオフショアゲームが広まる以前から、酒田沖や相馬沖をはじめとして、太平洋、日本海(たまに南太平洋)の各地に釣行している。淡水のルアーも大好き
※取材・解説/縮 彰(TEAM MARVEL)