釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

根周り五目のエサづかい

和地一彦 2021年4月18日 更新

仙台湾周辺では、メバル、クロソイ、アイナメ等の根魚五目が絶好機を迎えている。そんな中、銀兵やドジョウといった活きエサや各種冷凍エサを持参して、仙台港沖で試釣を行った。※2012年2月掲載の記事です。

小型の和船で仙台港沖の近場のポイントへ

仙台港沖の根周りがこの日の釣り場。拓洋丸の箕笹船長が所有する小型船、微風(そよかぜ)Ⅴ号で貞山桟橋から出船した

お久しぶりです!つりえさマリン仙台新港店店長のワッチーです。昨年12月の岸壁記事以来の報告になりますが、最近はもっぱら船釣りメインで釣行していました(針生秀一さんの釣行記にもちらっと出ていたりします)。以前から続けている投げ釣りや防波堤の釣りももちろん好きなのですが、船釣りの世界も奥が深くて面白いですよ。

釣行日は2月13日。この季節には貴重なベタ凪で、最高の釣り日和になりました。ウネリと女の子にいつも悩まされている僕にとっては、本当に嬉しい限りです。狙いは、仙台港沖の根魚。拓洋丸・箕笹船長の操船する小型船に乗り込み、水深30m前後の、近場の根周りで試し釣りをしてきました。

この日は、朝方にメバルを狙い、その後、ソイ、アイナメに移行する予定でしたが、メバルの反応が薄く、朝からクロソイを狙いました。ポイントはやや段差のある人工魚礁(ここの釣り場は大型魚礁と同じで、漁礁ではなく魚礁と書くのが正しいそうです)。とりあえず、活きエサ銀兵を落としてしばらくすると、同行の佐藤伸さんにクロソイがヒット!続いて自分にもアイナメが釣れてきました。

左)佐藤伸さんは活きエサ「銀兵」で船中1本目のクロソイGET!右)僕の銀兵にはアイナメがきました
「やったソイだ!」と思ったら、おしりに銀兵がぶら下がってる!? …スレ掛かりでした

活きエサ「銀兵」がポテンシャルを発揮!

釣り方はごく普通で、胴突き式の五目用仕掛けを使って狙いました。僕が店長をしているつりえさマリンはエサの品ぞろえが自慢のお店ですので、この日も色々なエサにこだわってテストをしてきました。

結論から言いますが、この日は活きエサの「銀兵」が大活躍。活きイワシに比べると遊泳力が弱く、ヒラメ釣りではどうしても主役になれない地味な存在でしたが、泳ぎすぎないのが根魚に向いているようです。この日は高めのタナでヒットすることが結構ありました。銀兵は幹糸の周りをぐるぐる回ることはなく、だんだん底に落ちていく感じなので、下でエサを待ち構えているソイに、いい感じでアピールになったようでした。

その他、メバル釣りで長年愛されている活きドジョウも投入。メバルの群れは薄かったのですが、船長がクロソイをダブルで釣り上げるなど、こちらの食いもGood。根魚が普段食べているギンポ類に似た細長いシルエットで、メバルやアイナメにも有効な活きエサです。

冷凍エサではイワシやアジなど魚系と並んで、ホタルイカも定評があります。同じイカ類でも人気上昇中なのがヒイカで、この日も40cm台の良型がヒットしました。ヒイカは白っぽい体とヒラヒラした動きでアピール度が高く、船長の話でも、ヒイカはよく釣れているとのことでした。

活きエサの「銀兵-GINPEI-」。根魚五目では中くらいから小さめサイズがオススメ。※正式なサイズ設定はありませんので、購入時に大体の希望サイズを言ってください
ソイの活性は高く、銀兵をすっかり飲み込んだ魚も多かった
根魚に有効な冷凍エサ各種。右上から時計回りに…ホタルイカ、シラウオ、花エビミニ、カタクチイワシ、ヒイカ(小)、ヒイカ(中)
上)冷凍イワシは目にハリを刺すと、いくらかエサ保ちがいい。下)ホタルイカやヒイカは胴をちょん掛けにすると、水中でヒラヒラと泳いで誘いになります
冷凍ホタルイカを使っていた佐々木栄一さん。良型クロソイを手にしてニッコリ
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良型クロソイのダブルが連発!

この日は途中、少しだけ食いが止まることもありましたが、納竿するまでクロソイの活性は高く、船長の「根に入るよ」の合図の後に一斉にヒットする場面も。クロソイは40cmオーバーの良型中心に、船中29匹の好釣果となりました。

終始、銀兵のみを使った佐藤伸さんがダントツトップの14本。佐藤さんに訊くと、ハリスにパールビーズをあしらった実績仕掛けを使っていたそうで、それがよかったのでは?とのことでした。「底から2mくらいのタナを流していましたが、ソイがエサを追いかけてくる感じで、少しタナを上げても平気でしたよ。1尾釣れたあとにつられてダブルになるケースもあったようでした」と、佐藤さん。

佐藤さんはまた、「このあたりは小さい根も多くて狙いにくいはずですが、船長がこまめに流し直してくれるので釣りやすかったですよ。根周りの流し釣りは、船長の丁寧な操船が何より大切ですから。それと…私は深場の根魚五目で竿を出す機会も多いですが、浅場でこれだけ大きい魚が釣れると、魚の引きがダイレクトに伝わってくるのがイイですよね」

いま仙台湾では、根周りのクロソイ、メバル、アイナメがよく釣れています。ニスキャップ(酔い止め薬)が欠かせない自分ですが、これから穏やかな日も多くなってきますので、ぜひ一度狙ってみてください。釣行の際は、銀兵やヒイカを持っていくのをお忘れなく!

終始、銀兵を使い通した佐藤伸さんは、4回のダブルを達成!47cmを最大に14本(+アイナメ1本)とクロソイが爆釣
僕は2点掛けは作れなかったのですが、銀兵を中心にヒイカ、ホタルイカ、イワシを併用してクロソイ7本(+アイナメ1本)を釣り上げました
船メバルでは定番の活きドジョウ。ちなみに箕笹船長はドジョウ派。根魚がよく食べるベイトに似ているのかも
佐々木栄一さんは、アイナメ用のテンビン仕掛け(イソメエサ)に交換した後もクロソイをキャッチ
使用ロッドは、シマノのベイゲームヒラメM270(上)と、佐藤伸さんのオリジナルブランド、匠工房 和地SPヒラメ1号(下)。食い込みがよく、大型根魚を根から引き離すバットパワーのあるヒラメ竿を使いました
枝部分にヒラメローリングを使用し、活きエサの五目釣りに最適な、2本鈎船五目。クロメバル狙いではニンニクパワーが効く、特選メバルにんにく漬けケイムラがおすすめ(商品はいずれもささめ針)
箕笹船長は操船の合間に竿を出して、活きドジョウでダブルをGET。釣り人の気持ちをよく分かってくれる、釣り好きの船長さんです。拓洋丸は亘理の荒浜漁港から出船。
TEL:090-3755-4496

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つりえさ倶楽部マリン仙台新港店は土日4時~(平日4時半~)の早朝営業なので、出船当日の朝でも活きエサ銀兵や各種冷凍エサが手に入ります!確実に欲しい方、まとめてご購入の際は、気軽にお問い合わせください。遠方の方は、WEB、TEL、FAXで通信販売承り中!
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HP:http://www.esamari.com/

[つりえさ倶楽部マリン新港店]
PROFILE:和地一彦

つりえさ倶楽部マリン仙台新港店店長。これまでは投げ釣り、ルアー専門だったが、ここ最近は船釣りの師匠について沖釣りも勉強中。お店でヒマそうにしているときは気軽に声をかけてみてください

 

※解説/和地一彦
※取材協力/つりえさ倶楽部マリン仙台新港店(仙台市宮城野区)TEL:022-786-3580、
拓洋丸(宮城・荒浜漁港)TEL:090-3755-4496

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