ナメタも狙える 仙台湾カレイ五目
魚礁のマガレイ~カレイ五目のリレーで出船
サバ、ワラサが絶好調で、青物を追い求めた2010年後半の仙台湾。青物類がいい一方で、水温がなかなか下がらず、カレイは不調が続いていたのだが、12月に入った頃から大型魚礁のマガレイが急速に元気を取り戻しつつある。
そんなカレイの最新の釣況をお伝えするべく、12月19日、塩釜港の第二みやぎ丸を取材してきた。みやぎ丸では通常のマガレイ船のほかに、マガレイ中心にマコガレイ、ナメタガレイ、イシガレイ、アイナメなど多種を狙うカレイ五目船というのがあって、この日は後者の五目船で出船。5時半集合、6時出船で、まずはマガレイのポイントに向った。目指すは、仙台湾のマガレイ・マンション大型魚礁だ。
マガレイはハイシーズンの釣れっぷり!
7時過ぎ、沖に到着すると、周りは仙台、塩釜、石巻の釣り船で一杯だった。ベタナギの予報に反して、前日からのウネリが残って風もやや強い状況。少し釣りにくい条件だったが、仕掛けを降ろすと1投目からマガレイが掛かってきた。船中あちこちで1枚、2枚と着実に釣れてきて、1日この調子ならまずまずかな、というペース。
日がすっかり昇る頃には風も弱まり、海が一気に落ち着いてきた。このあたりからカレイの活性が徐々に高まり、船中あちこちでダブル、トリプルが連発。これぞ大型魚礁という釣れっぷりで、乗船者のバケツが一気に賑やかに。このまま束釣りを目指してもいいのだろうが、今日はマガレイじゃなくてカレイ五目。気持ちよく釣った勢いのまま、10時過ぎには大幅なポイント移動となった。
大型魚礁の船団を抜け、やってきたのは田代・網地島周辺の漁礁&根周り。砂地が主体の大型魚礁とは異なり、泥や砂に根が入り、マガレイもいるのだが、マコガレイやアイナメ、ナメタガレイも望めるポイント。年の瀬が迫り、ナメタガレイの市場価格が跳ね上がっているだけに、「年越し用のナメタを1枚でいいから釣っておきたい」というのが乗船者の胸の内だ。
ナメタは誰にあたるのか?チャンスは全員にある!
カレイ五目のポイントはマガレイの魚礁ほどアタリは多くないが、良型のマコガレイやアイナメがポツポツとヒットしてくる。大型魚礁とは違って若干は根掛かりがあるので、底の変化に対応する必要がある。また、替えバリ、替え仕掛けもしっかり用意しておこう。ただ、根とはいっても、泥と砂の部分が多いので、底をコヅく釣り方はそのままでOK。根がキツい場所にさしかかると船長が、「根掛かりに注意して」とアナウンスしてくれるので、その際は仕掛けが根にハマらないように少し気を付けよう。
根周りに移動してからは30cm前後のアイナメがポツポツのペースで上がり、移動から30分もしないうちに待望のナメタガレイがヒット!40cm前後のまずまずサイズだった。その後、しばらくして30cm前後を追加し、12時前には最大の43cmも上がって、ナメタガレイは船中3枚の釣果となった。
終わってみればマガレイトップ48匹。マガレイに関しては、通しでやればおそらく束は釣れていたであろう好ペース。他魚種はナメタガレイ、アイナメにマコガレイ、イシガレイ、イイダコも混じって、乗船したお客さんは五目の楽しさを満喫。今後の釣況について真壁船長は、「風の吹く季節なので、釣れるかどうかは天候などにもよりますが、カレイは1月、2月と、いい状況が続くはずです。そして春先からはアイナメもいいですね。(12月19日現在で)まだサバも残っていますから、群れがいるうちは狙えます。今頃のサバは脂が乗ってて最高ですよ」
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取材協力/第二みやぎ丸(TEL:022-364-6666)