釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

ナメタも狙える 仙台湾カレイ五目

編集部 2023年12月2日 更新

マガレイが完全復調した仙台湾で、カレイ五目を取材してきた。前半は大型魚礁で好調のマガレイを狙い、後半は田代・網地島周辺でカレイ、アイナメ五目というお得感一杯の釣り物。その上、貴重なナメタガレイまで手にできれば、満足度100点超えは間違いナシなのだ!
※2010年12月掲載の記事です。取材時の内容をそのまま掲載しています。

上からナメタガレイ(ババガレイ)、マコガレイ、マガレイ。この3種にアイナメも加えて、人気者がそろうのも五目の魅力
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魚礁のマガレイ~カレイ五目のリレーで出船

上)まずは大型魚礁のマガレイ狙いからスタート。好シーズンの日曜ということもあり、30隻あまりの遊漁船が出船していた。下)朝イチから食いはまずまず。イイダコも船中あちこちで上がっていた

サバ、ワラサが絶好調で、青物を追い求めた2010年後半の仙台湾。青物類がいい一方で、水温がなかなか下がらず、カレイは不調が続いていたのだが、12月に入った頃から大型魚礁のマガレイが急速に元気を取り戻しつつある。

そんなカレイの最新の釣況をお伝えするべく、12月19日、塩釜港の第二みやぎ丸を取材してきた。みやぎ丸では通常のマガレイ船のほかに、マガレイ中心にマコガレイ、ナメタガレイ、イシガレイ、アイナメなど多種を狙うカレイ五目船というのがあって、この日は後者の五目船で出船。5時半集合、6時出船で、まずはマガレイのポイントに向った。目指すは、仙台湾のマガレイ・マンション大型魚礁だ。

朝のうちはウネリと風が若干あったが、マガレイの食いはまずまず。20cm台の好サイズがコンスタントに混じった
左)エサのアオイソメ用におが屑を持参している人がいた。エサ付けがしやすくなり、手返しがアップするんだとか。右)ハリスを引っ張ってもハリが外れないときはハリ外しの出番。こちらの自作品はハリスを絡めながらカレイの口に突っ込んで、カレイをくるくる回すとハリが外れるというスグレ物

マガレイはハイシーズンの釣れっぷり!

マガレイの活性は時間とともによくなり、ダブル、トリプルも連発!お腹にうっすらピンクオレンジの卵が見えるものも多数

7時過ぎ、沖に到着すると、周りは仙台、塩釜、石巻の釣り船で一杯だった。ベタナギの予報に反して、前日からのウネリが残って風もやや強い状況。少し釣りにくい条件だったが、仕掛けを降ろすと1投目からマガレイが掛かってきた。船中あちこちで1枚、2枚と着実に釣れてきて、1日この調子ならまずまずかな、というペース。

日がすっかり昇る頃には風も弱まり、海が一気に落ち着いてきた。このあたりからカレイの活性が徐々に高まり、船中あちこちでダブル、トリプルが連発。これぞ大型魚礁という釣れっぷりで、乗船者のバケツが一気に賑やかに。このまま束釣りを目指してもいいのだろうが、今日はマガレイじゃなくてカレイ五目。気持ちよく釣った勢いのまま、10時過ぎには大幅なポイント移動となった。

大型魚礁の船団を抜け、やってきたのは田代・網地島周辺の漁礁&根周り。砂地が主体の大型魚礁とは異なり、泥や砂に根が入り、マガレイもいるのだが、マコガレイやアイナメ、ナメタガレイも望めるポイント。年の瀬が迫り、ナメタガレイの市場価格が跳ね上がっているだけに、「年越し用のナメタを1枚でいいから釣っておきたい」というのが乗船者の胸の内だ。

8時過ぎにはすっかり海も穏やかになり、最高のコンディションになった。イシガレイも良型がヒット。もうこれはハイシーズンといって問題ないでしょう

ナメタは誰にあたるのか?チャンスは全員にある!

10時過ぎ、田代島周辺の根周りに移動。ここからは一発ナメタに期待しつつ、アイナメ&カレイを五目で狙う

カレイ五目のポイントはマガレイの魚礁ほどアタリは多くないが、良型のマコガレイやアイナメがポツポツとヒットしてくる。大型魚礁とは違って若干は根掛かりがあるので、底の変化に対応する必要がある。また、替えバリ、替え仕掛けもしっかり用意しておこう。ただ、根とはいっても、泥と砂の部分が多いので、底をコヅく釣り方はそのままでOK。根がキツい場所にさしかかると船長が、「根掛かりに注意して」とアナウンスしてくれるので、その際は仕掛けが根にハマらないように少し気を付けよう。

根周りに移動してからは30cm前後のアイナメがポツポツのペースで上がり、移動から30分もしないうちに待望のナメタガレイがヒット!40cm前後のまずまずサイズだった。その後、しばらくして30cm前後を追加し、12時前には最大の43cmも上がって、ナメタガレイは船中3枚の釣果となった。

終わってみればマガレイトップ48匹。マガレイに関しては、通しでやればおそらく束は釣れていたであろう好ペース。他魚種はナメタガレイ、アイナメにマコガレイ、イシガレイ、イイダコも混じって、乗船したお客さんは五目の楽しさを満喫。今後の釣況について真壁船長は、「風の吹く季節なので、釣れるかどうかは天候などにもよりますが、カレイは1月、2月と、いい状況が続くはずです。そして春先からはアイナメもいいですね。(12月19日現在で)まだサバも残っていますから、群れがいるうちは狙えます。今頃のサバは脂が乗ってて最高ですよ」

船中ポツポツと上がるアイナメに混じり、1枚目のナメタガレイが登場!泡立つほどのスゴいヌメリなので触るときは注意が必要。でもこの魚の煮付けがウマいんですよね
40cm級の良型のマコガレイを釣った人も。中型のアイナメは多数。このバリエーションが五目の魅力なのだ
そして終盤、船中最大43cmのナメタガレイがヒット!根掛かりにめげず、最後までコツコツ誘い続けるといいコトありますよー

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取材協力/第二みやぎ丸(TEL:022-364-6666)

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