釣行記

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速潮攻略!ハイシーズンの岩手県越喜来湾ヤリイカ

編集部 2023年12月25日 更新

ハヤブサフィールドスタッフの小松悟さんがシーズン入りした岩手県越喜来湾のヤリイカ釣りに釣戦。タフコンディションの中、テクニカルな釣りを展開。その時の模様をお届けします。
※2023年12月掲載。


例年より遅めに盛期に入った越喜来湾のヤリイカ釣り

今年の越喜来湾イカ事情は、6月上旬のムギイカ(スルメイカ)からスタート。そこに過去にも実績が無かった南方系のイカ、ケンサキイカが大量に回遊し7~9月は岩手沿岸が一気にイカフィーバー。その後も好不調を繰り返しながら晩秋のヤリイカシーズンの到来。そして12月上旬、例年より遅めの盛期に突入した。

この日は、前日からの暴風、荒天を引きずる形で強風、波、ウネリがあるタフ揃いなコンディション。当日の午前中に出船可否が決断されるほどの荒れっぷり。荒天のためしばらく出船中止を余儀なくされていたこともあり、釣果がどうなるのかは蓋を開けてみなけらば分からない状況だった。

そんな中、越喜来湾のイカ釣り全船が出船するとのアナウンスが届き、無事、14時30分に鬼沢漁港を出船し漁場を目指した。強風とウネリが重なり速潮でもあったことからポイント選定に苦戦を強いられるも、魚探でのベイトの反応が良い水深64mラインにアンカー投下、実釣となった。

出船港の鬼沢漁港。タックルを船に持ち込み準備万端
準備が整い鬼沢漁港を出船、本日の漁場を目指した


ポイントの首崎周辺には、越喜来湾各漁港から出船してきたイカ釣り船が続々と集結
潮流、ベイトの反応を確かめながらポイントを探りアンカーを投下


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速潮に苦戦しながらヤリイカ釣りスタート

開始時は20号のイカメタルから始めたものの、投入するやいなやラインが潮下に勢いよく流れることから、25号以上で統一し状況を見ながら微調整をかけていくことにした。

実釣30分を経過。依然、潮が速く我慢の釣りを強いられていた。イカメタルのウエイトがヘビーな上に超繊細なヤリイカのアタリ。テクニカルな釣りを駆使しても厳しい状況に田端船長はポイント替えを決断。湾内の比較的潮の緩い場所へと移動し再実釣となった。

ポイント移動後は、まだ集魚灯の効果も浸透しておらずポツポツ釣果。ボトムギリギリのレンジをスローなアクションからのフォール、ステイで探り釣った。

最初のポイントよりも潮流は軽減されていたものの、20号のイカメタルは手放せない状況。そんな中、小松さんは状況の変化に合わせながらイカメタルとオモリグを使い分けコンスタントに釣果を重ねていった。

近年流行のオモリグ釣法は速潮の時には特に有効。ヤリイカの濃厚レンジを潮の流れとともに横方向にしっかりとアピールし広範囲を探ることが出来る。今回の様なタフコンディションでイカにバラつきが見られる時には抜群の効果がある。現に開始時は、オモリグを使用している釣り人のヒット率が高かった。


日が傾き始めていた15時半、スタートフィッシング。水深は63mライン。潮速く風、波、ウネリも加わりタフコンディションの中、25号以上のイカメタルを使用しての実釣となった
16時近くになると辺りはうっすらと暗くなり始め集魚灯が灯された


潮流速く最初のポイントを断念。潮の緩い湾内のポイントへと場所移動し、再びアンカーを投下し実釣
ポイント移動後、ボトムを丹念に探る。アタリはあるがショートバイトでなかなか乗らない状況下、スッテからプラヅノへのスイッチが見事的中
この日、小松さんはイカメタルとオモリグの2パターンで実釣。潮流がある時はオモリグ、潮が緩んでからはイカメタルにチェンジ
「イカメタルリーダー ダブルスペック 2セット」(ハヤブサ)
ダブルエダス(ドロッパー2本出し)で広範囲を探り、数釣り可能なイカメタルリーダー。
「イカメタルリーダー ダブル ステルスブラック 2セット」(ハヤブサ)
黒色ラインのホンテロンブラックで構成されているため海中で目立ちにくく、フグやサワラなど歯の鋭い魚から仕掛けを守る仕様。
「イカメタルリーダー 超ショートスペック 2セット」(ハヤブサ)
3cmの超ショートハリス設計、直感的でスピーディーな手返しが特長

ハヤブサ(HAYABUSA) イカメタルリーダー 超ショート ステルスブラック 2セット SR428
ハヤブサ
ホンテロンブラック仕様の超ショート仕掛け。
 
 

「オモリグ スピーディーフォールシンカー」(ハヤブサ)
抵抗の少ない低重心エアロスリム形状のオモリグシンカー。ケイムラスポットブルーグロー、
ステルスブラック、ピンクスポットグローの3色、20号、25号、30号、40号、50号まであり。
「オモリグリーダー シングル 2セット」(ハヤブサ)
張りがあり感度に優れたエステルハリスを使用したオモリグ用リーダー仕掛け


速潮で横にラインが流れる中、小松さんはドロッパーを外しイカメタル単体でイカの濃いポイントを探った。ボトム付近のレンジで狙い通りのヤリイカをゲット!

後半は潮流も緩くなりイカメタルで釣果安定!

中盤から後半にかけては潮も緩み、釣法をイカメタルにスイッチして攻めた小松さん。ヤリイカの繊細なアタリを明確に捉えるべく、潮流に抵抗のあるドロッパーを外しイカメタルのみの単体勝負。20号から15号、最終的には12号と潮流に調和させつつサイズダウンを図り感度重視で攻めまくった。


活性が上向きポツポツとアタリが出始め、船上では竿曲がりシーンが多く見受けられた。速潮を攻略すべくオモリグもかなり有効だった


イカメタル今釣行が2回目、修行中のフィッシュアローフィールドスタッフの久美さん。ショートバイトを捉え初ヒットし念願のヤリイカをゲット
プチフィーバーに突入か、ヤリイカコンディションも上々。続けてヤリイカのダブルを取り込み満面の笑み


オモリの調整で速潮にも対応出来るオモリグを使用する小松さん。ヤリイカのレンジに狙いを絞り、ジャーク&ステイのアクションでヒットに持ち込む
良型のヤリイカが連発。バケツの底が見えなくなり始めた

やや速めのフォール中にガツンとヒット。ヤリイカに混じりズッシリ極太の冬至スルメも姿を見せた

ヤリイカのアタリが頻繁に出始め船上ではプチラッシュに突入。良型サイズが乱舞

この日一番のパラソル級ヤリイカ。「アタッた瞬間、スルメかと思いました。かなりヤル気ありましたね。もう巻き上げ時の重量感は半端なかったです」


釣りたてのヤリイカを沖漬けに。簡単に作る様にと麺つゆの元を使用して漬け漬け。イカが勢い良くタレを吸い込む事で、身全体に味が染み込み格別の味になる。釣ったイカでしか作れない釣り人だけの特権の逸品だ
納竿となり釣りたてのヤリイカをクーラーボックスへ収納。サイズがデカくてイカ用トレーもギューギュー

直近の慶漁丸のイカの釣況は12/19、ヤリイカが多い人で50杯弱と堅調。パラソル級のヤリイカをはじめ、デップリとしたビール瓶級の冬至スルメの姿も見られた。後半戦に突入したイカメタルはまだまだ熱い。

鬼沢漁港・慶漁丸のヤリイカ船を紹介


今回お世話になった慶漁丸の田端仁船長。物腰が柔らかく温厚且つおおらかな人柄で、地元をはじめ県内外の釣り人にも慕われる名船頭。「安全第一」をモットーに初心者はもちろんベテラン、女性の方々に至るまで親切丁寧な対応で安心して釣りが楽しめる。イカ釣りは状況にもよるが1月中旬頃まで狙う予定(お一人様8,000円・氷付き)。この他、ボートロック船、カレイ船、赤物ジギング船は連日好評出船中。1月からはマダラジギング船も本格始動予定。鬼沢漁港より第八慶漁丸、慶漁丸の2隻体制で営業中。その他の釣り物も相談次第で歩み寄っていただける場合もあるので、まずは気軽にお問い合わせを


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※取材協力/ハヤブサ、慶漁丸
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