速潮攻略!ハイシーズンの岩手県越喜来湾ヤリイカ
ハヤブサフィールドスタッフの小松悟さんがシーズン入りした岩手県越喜来湾のヤリイカ釣りに釣戦。タフコンディションの中、テクニカルな釣りを展開。その時の模様をお届けします。
※2023年12月掲載。
例年より遅めに盛期に入った越喜来湾のヤリイカ釣り
今年の越喜来湾イカ事情は、6月上旬のムギイカ(スルメイカ)からスタート。そこに過去にも実績が無かった南方系のイカ、ケンサキイカが大量に回遊し7~9月は岩手沿岸が一気にイカフィーバー。その後も好不調を繰り返しながら晩秋のヤリイカシーズンの到来。そして12月上旬、例年より遅めの盛期に突入した。
この日は、前日からの暴風、荒天を引きずる形で強風、波、ウネリがあるタフ揃いなコンディション。当日の午前中に出船可否が決断されるほどの荒れっぷり。荒天のためしばらく出船中止を余儀なくされていたこともあり、釣果がどうなるのかは蓋を開けてみなけらば分からない状況だった。
そんな中、越喜来湾のイカ釣り全船が出船するとのアナウンスが届き、無事、14時30分に鬼沢漁港を出船し漁場を目指した。強風とウネリが重なり速潮でもあったことからポイント選定に苦戦を強いられるも、魚探でのベイトの反応が良い水深64mラインにアンカー投下、実釣となった。
速潮に苦戦しながらヤリイカ釣りスタート
開始時は20号のイカメタルから始めたものの、投入するやいなやラインが潮下に勢いよく流れることから、25号以上で統一し状況を見ながら微調整をかけていくことにした。
実釣30分を経過。依然、潮が速く我慢の釣りを強いられていた。イカメタルのウエイトがヘビーな上に超繊細なヤリイカのアタリ。テクニカルな釣りを駆使しても厳しい状況に田端船長はポイント替えを決断。湾内の比較的潮の緩い場所へと移動し再実釣となった。
ポイント移動後は、まだ集魚灯の効果も浸透しておらずポツポツ釣果。ボトムギリギリのレンジをスローなアクションからのフォール、ステイで探り釣った。
最初のポイントよりも潮流は軽減されていたものの、20号のイカメタルは手放せない状況。そんな中、小松さんは状況の変化に合わせながらイカメタルとオモリグを使い分けコンスタントに釣果を重ねていった。
近年流行のオモリグ釣法は速潮の時には特に有効。ヤリイカの濃厚レンジを潮の流れとともに横方向にしっかりとアピールし広範囲を探ることが出来る。今回の様なタフコンディションでイカにバラつきが見られる時には抜群の効果がある。現に開始時は、オモリグを使用している釣り人のヒット率が高かった。
後半は潮流も緩くなりイカメタルで釣果安定!
中盤から後半にかけては潮も緩み、釣法をイカメタルにスイッチして攻めた小松さん。ヤリイカの繊細なアタリを明確に捉えるべく、潮流に抵抗のあるドロッパーを外しイカメタルのみの単体勝負。20号から15号、最終的には12号と潮流に調和させつつサイズダウンを図り感度重視で攻めまくった。
直近の慶漁丸のイカの釣況は12/19、ヤリイカが多い人で50杯弱と堅調。パラソル級のヤリイカをはじめ、デップリとしたビール瓶級の冬至スルメの姿も見られた。後半戦に突入したイカメタルはまだまだ熱い。
鬼沢漁港・慶漁丸のヤリイカ船を紹介
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※取材協力/ハヤブサ、慶漁丸
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