釣行記

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真冬?の宮城磯ロック【ハンター塩津 金華山釣行記】

塩津 紀彦 2024年2月5日 更新

ハンター塩津こと塩津紀彦さんが今冬の東北ロックフィッシュを解説!過去にないレベルの高水温になっている宮城沿岸、2024年1月末の金華山釣行から、今季の状況と今後の予想をまじえてレポートします。
※2024年2月掲載。

1月末。例年ならば海水温も10℃を下回り、産卵を終えたロックフィッシュ達も浅場から沖の越冬地へと、ほとんどの魚が移動してしまう…いわゆるロックフィッシュ釣りのオフシーズンへ突入してしまう季節です。

ですが!今年の三陸は一味も二味も例年よりも状況が変わってしまっております…。
その状況を大きく変えている要因と言うのが黒潮大蛇行の影響による海水温の異常高水温化。
先にも述べた通り例年ならばすでに海水温は10℃を下回る季節なのですが、なんと!今年はいまだに高い場所では16℃を上まわる高水温が続いている異常事態!

単純に海水温だけで見れば例年ならば11月ぐらいの海水温となっておりますので季節感が2ヶ月もズレている事になりますね(汗)

過去に前例がなく、さっぱり魚の動きが読めない状況ですが、今回は久しぶりに宮城県金華山へ磯ロックに行って来ました。


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今年の魚の動き

通常秋冬のハイシーズンは産卵(スポーニング)で浅場に入って来た魚を産卵前〜産卵後の動きを読み狙っていく釣りをする訳なのですが、そもそも今年は秋〜冬にかけての高水温の影響で冷水を好む海藻類の大半が抜け落ち、浅場が産卵に適した環境にならなかったため水深の深いエリアで産卵してしまうと言う現象が起きてしまいました。
つまり簡単に言えば「ハイシーズンなのに岸から狙える場所に魚があまりいない」…非常に難しいシーズンでした。

しかし、もともと浅場の魚は少なかったものの例年ならば水温の低下で沖へ離れる季節になってもロックフィッシュの生活環境に適した水温が続いているため、いまだに浅場に残っている魚は多く、まだしばらくは磯からのロックフィッシュが楽しめそうな感じになっております。

今釣行で感じたこと

今回の釣行で確認し見えた事、感じた事、確認できた事はやはり高水温の影響。
例年ならば水温が下がり、体力のない小型は浅場から姿を消すシーズンですが、まだ浅場で小型のアイナメが果敢にワームにバイトして来ました。
しかも、冷水に弱いフグもまだ結構沢山見かけます…。
そして予想通り金華山まわりも他の地域同様で海藻類が無く、魚が居るエリアと居ないエリアの差が激しく、釣れるエリアがかなり限定的。

そして釣れるエリアであっても個体数が少ないためエサの取り合いが起こらずバイトが小さくルアーに対してもかなりセレクティブ(汗)
とにかく魚見つけるまでも見つけてから喰わせるまでも難しいのが今シーズンの特徴になってます…。

今回は例年ならあまり見ない小型アイナメも結構釣れました

激ムズなフィールドを攻略するマックスセントシリーズ

今回の釣行で全ての魚をキャッチしたのがバークレーマックスセントシリーズ。

その中でも今釣行ダントツのヒット率を誇ったのが今年のニューモデル(3〜4月発売)のマックスセント チガークロー3インチ、チガークロー4インチ。

マックスセント特有のもっちりマテリアルのおかげでボトムにステイさせているだけでも水流を受け自発的に動きをアピール!
リフト&フォール、スイミング時の様にワームをアクションさせると両腕を大きく揺らし水を掻き回す強波動アピール。
止めて誘ってヨシ、動かして誘ってヨシの超アピール系クローワームがこのチガークローです。

そしてマックスセント素材特有の味と匂いのフォーミュラーで魚を寄せて喰わせる事をサポート。
攻めと喰わせを兼ね備えたマックスセントチガークロー3インチ、チガークロー4インチ。
個人的には今年のロックフィッシュシーズンの一軍ワーム確定です♪

アフター回復の良型アイナメ
マックスセントチガークローはまさに最終兵器
[マックスセントシリーズ]

そして今釣行で唯一のベッコウゾイを連れて来てくれたのがバークレイ「マックスセント ジェネラル5インチ」

一見すると「棒?コレって動くの?」って感じのワームですが、柔らかなマックスセントのマテリアルボディーなのでほんのわずかな水流を受けてもプルプルと小刻みに振動し、テキサスリグやフリーリグ、ジグヘッドリグなどで使用すると死にかけのベイトフィッシュが放つ微振動を演出する事が出来ます。

遊泳力の弱いロックフィッシュにとって、元気にピンピン動き回るベイトフィッシュよりも、労せず捕食できる死にかけのベイトフィッシュの方が食べ頃なベイト。

目の前にヨロヨロとベイトフィッシュが力なく泳いでいたら食べるしかないでしょう(笑)
ジェネラルは波動系のアピール力は弱いですが「ここには絶対居る!けど口を使わない」と言う時に…ナチュラルに口を使わせたい時などに使用すると効果絶大です。

ヘビータックルでベッコウゾイとガチンコ勝負!
44センチのベッコウゾイ。いつ見てもカッコイイ魚です
やっとのことで見つけ出したベッコウゾイ
[マックスセント ジェネラル]

今後のシーズン予測

もともと魚の少ないシーズンではありましたが、今年はまだ高水温の影響で浅場に残っているためポイントが見つけられれば今後もしばらくは釣れそう…って感じです。
(過去に前例がない水温なのであくまでも仮説ですが…)

例年ならば2月になるとかなり厳しい季節ですが今年は意外と普通に釣れちゃうかも知れませんので今後もしばらくはフィールドに足を運んでロックフィッシュシーズン延長戦をお楽しみ下さい♪

非常に珍しい雪の金華山。こんな景色ですが水はぬるかったです…

今回の使用タックル

ロッド:アブガルシア ERD ROCKSWEEPER ERSC-1004XXXH インバイトモンスター
リール:アブガルシア REVO BEAST 40 HS
ライン:サンライン FCロックハンター20Lb
シンカー:アブガルシア スイベルシンカー28〜35g
フック:がまかつ セオライズ オフセット SWG(スーパーワイドギャップ) #1/0〜4/0
ワーム:①バークレーマックスセント チガークロー4インチ
②バークレーマックスセント チガークロー3インチ
③バークレーマックスセント ジェネラル5インチ

バークレイ(Berkley)
集魚力とアクション性を両立したマックスセント!
 
アブ・ガルシア
大型ロックフィッシュにも最適なレボビースト。ハイギアタイプの40HSを使用
 

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※取材・テキスト/ハンター塩津
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン


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