ハンター塩津の金華山行脚 2013年度初戦
今季も磯ロックの聖地・金華山へ
牡鹿半島もようやくハイシーズン突入!? ってタイミングになって来たようで、あちらこちらから「釣れたよ~!」情報が聞かれるようになってまいりました。
今シーズンの三陸は例年よりも水温の上昇が鈍く、表水温が上昇しても底水温が低いため、海がちょっと荒れて潮が動くと水温が下がり、魚の活性が低くなってしまったり、海流が強く当たるエリアではまだ魚がシャローへINしていなかったりと、なかなか難しいシーズンのハシリになっているようです(汗)
まぁ難しいとは言っても、例年に近い感じで魚は動いてまいりましたので、パターンにハマれば連発したりデカいのがドン!と釣れたりもしていますから、
『月刊ハンター式磯ロック攻略術』にシーズンハシリの攻略術を書いて掲載しましたんで参考にして頂ければ幸いです♪
さて、いよいよ本題の今回の釣行。金華山は牡鹿半島よりも突き出たエリアになりますし、北からの海流が強烈に磯を洗う地域です。
今年は尚更、水温が低いのでスタートが遅れに遅れておりましたが、「さすがにもういいだろう!?」と金華仙人の阿部さんと話をして釣行決行!
朝4時に寄磯港から毎度お馴染みの「金華山海上タクシーなべちゃん」で出船。
久しぶりの金華山へ到着し、ささっと準備を済ませたら狙いのポイントである「金華山灯台」へ移動。ちなみに徒歩で1時間ちょっとの軽いエクササイズです(笑)
ポイントへ到着するとガスがかかっていて寒いうえに風も強い(涙)
そして挙げ句のはてには水温がまさかの10℃あるかないかです…。半島まわりですと16℃前後なのでじつに6℃近く低いですね(涙)
どうやら前日まで時化ていたので、冷水塊が入ってきちゃったのが原因でしょう(汗)
まぁそうは言っても、来たからには釣りをするしかないのでリグったら早速釣り開始!
今回は大先生の「男ならシーズンハシリはモンスターを狙え!」という鶴の一声のおかげで、持ってきたのが10インチイールのみ(汗)。ワームを没収されたのでワームローテーション一切不問でぶっこんで行くんでヨロシクです(笑)
とりあえず離岸する潮流のアウトサイドに狙いを定めてキャスト~!
狙いの場所に着弾し、ボトムを取ったらイールが1番アピールしやすいように「高めにゆっくりリフト~からのスローフォール」で丁寧に根の隙間を探ります。
すると~
「グン!」
とベッコウ特有の押さえ込むようなバイト!
しっかり持ち込んだのを確認して一呼吸入れてからの~全力フッキング!
デカいベッコウは装甲のように固い口をしているのでアワセは気合い入れてアワせましょう(笑)
足場の高いエリアでしたが、なんとか抜き上げランディング成功。
50あるかな?! って思ったんですが、意外と寸足らず(汗)
筋肉質なボディーが放つ暴力的なパワーは初夏のハイシーズン突入の証し!…だと思ったんですが…。その後はチビアイナメのバイトが数回のみ…(汗)
もちろんイール10インチでは太刀打ち出来ないのでそれらは無視…。ここはポイントを外してたのか?と悩んだ末にポイント移動。
通称「チップ」へ入磯。
ここはシャロー中心のエリアで、沖まで沈み根が続き、ベッコウの苦手な速い潮をブロックしてくれる地形のポイントです。
到着してすぐに同行していたアベベ君のイールにノーマルサイズのアイナメが釣れ…そして数投目、今度は私のイールに…。
「ごん!」
と一発確定のナイスバイツ♪
がっつりフッキングも決まり、一気に根から離してランディング~。
ここが目指したシャングリラか!っと浮き足立つも、その後はまさかのノーバイツ(汗)
ちょっとパルスクローとかで丹念に探ればなんとかなるかもしれませんが、なんせイールの10インチしかないので粘らずに次へと移動。
今度は「チップ」の横へ小移動。
こちらも沖目の島が波や潮流をブロックしてくれる地形で、ベッコウにはうってつけのポイントです。
ポイントへ着いて数投目。沖へ払い出す潮と沖から入る潮が当たるカレントのショルダーを少しスイミング気味にリフト&フォール。
すると
「ぐっ!」
っと嬉し恥ずかしのベッコウバイト!フッキングも決まり、先程までのヤツよりもワンランク上のウエイトに心踊ります♪
足場が少し高いので抜くのに苦労しましたが、なんとかかんとかランディング~。
魚のコンディションは最高!ベイトもイワシがいるようで、ベッコウが沢山リバースしてます。
「ついに見つけたぜ楽園を!」
と、三度目の正直を信じたのですが、見事にここのポイントもワンバイトのみ(涙)
イールの10インチのようなアピール力の強いワームは集魚力が強いので、ヤル気のある魚がいれば一発で勝負が決まりやすく、今回はまだ魚が少なかった金華山のシャローから辛うじて魚を引きずり出せたって展開ですね(汗)
しかし、その後は大きく西側斜面へ移動するも、チビの反応がちょろっとあるのみ…。
2ヶ所ランガンするもノーな感じなので、最後は意外と釣れる堤防へ移動!
イールではさすがに乗る魚が少な過ぎるので、大先生のお許しを頂いてパルスワームにチェンジ。
活性が低く、テトラの奥でしか反応が無いので暗いエリアに強いブラックカラーをチョイス。
するとぽろぽろとチビアイナメやムラソイが飽きない程度に釣れて今回の釣行は終了~♪
潜水作業の方の談話ですと、金華山は20~30メーターラインにデカいのがゴロゴロいたそうなので、水温が上がって安定する2週間後くらいがハイシーズンの到来になるかと思います!
あちこち至るところでハイシーズン突入の情報が囁かれ出しましたので、ぼちぼち皆さん準備して磯へお出かけになって下さい♪
シーズン初めはデカイ魚が出やすいですからオススメですよ!
◆ロッド:アブガルシア NRC-882EXH LIMITED MGS
◆リール:アブガルシア ビッグシューターコンパクト
◆ワーム:ガルプ!イール10インチ、ガルプ!パルスワーム
◆ライン:サンライン FCスナイパー16Lb
◆フック:がまかつ ワーム316 5/0
◆シンカー:1oz
◆偏光グラス:ジール VERO 2nd
TALEXレンズ トゥルービュー スポーツ
◆ベスト:パズデザイン ULTIMATE V-1
磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/
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※取材・テキスト/塩津 紀彦