釣行記

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仙台港イワシとともにイカ来襲!

編集部 2021年10月21日 更新

仙台新港で今シーズンもカタクチイワシが釣れ始めた。そして、イワシの来港とともに現れたのがイカ。釣ったカタクチイワシをエサにして狙う人が多いが、小型のエギにもノリノリだった。
※2012年6月掲載時の情報です。
※掲載時と釣り場の状況が変わり、立入禁止になっている場合があります。現地の指示に従い、ルール、マナーを守って釣りをお楽しみください。

例年になくイカ好調!ジンドウイカも

カタクチイワシのサビキ釣りはビギナーからベテランまで、幅広い層の釣り人が一緒に楽しめるのが魅力

仙台港のカタクチイワシといえば、初夏から秋にかけての定番ターゲット。今年はいつ来るかと言われていたのが、ようやく釣れ始まった。昼夜問わず手軽に釣れて、ファミリーアングラーでも簡単に狙えるのが大きな魅力だ。

また今季は、港内各所で小型のイカが好調に釣れている。多くはムギイカサイズのスルメイカなのだが、ここにジンドウイカ(ヒイカ)がポツポツ混じる。ジンドウイカといえば、青森港や八戸港などではテクビイカと呼ばれて釣り人に人気の高いイカだ。

カタクチイワシの釣り方は、アミエビをコマセにしたサビキ釣り(群れが濃ければコマセは不要なことも)。普通に群れが回遊していれば、短時間でも50~100匹くらいは期待できる。通常は5~6本バリを使うが、地元のベテランさんは10本前後のハリ数にして、ずらりと多点掛けを達成する人も。一夜干しやフライの他、型のいいものは刺身にしてもうまい魚だ。

釣り初心者の女性もこの通り!ビギナーなら1匹、2匹と少しずつ釣っていく方が確実だが、常連さんはハリ数の多い仕掛けでズラリと数を稼いでいる人も
左)仙台、相馬周辺地域で長年愛されてきた相馬サビキC型(がまかつ)。実績、人気ともに文句なし。10本バリ仕様で、長めの磯竿に合わせて使う人が多い。右)100円未満の手ごろな仕掛けからでも始められる。バケ色はピンクスキンが定番
 
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エギングも徐々に人気上昇中!

釣ったカタクチイワシをエサにして、ムギイカ(小型のスルメイカ)狙い

イカの釣り方は、エサ釣りが一般的だ。サビキで釣ったカタクチイワシをイカ釣り用の仕掛けに装着。ウキ釣りの場合、タナを合わせて置き竿にしておけばよく、カタクチイワシを釣りながら、ウキが消し込むのを待てばいい。タナは底近くに合わせるのが基本で、取材時は5ヒロほどの深めのタナで釣れていた。

また、エサ釣りに比べると少数派だが、エギングも可能。まだイカが小さいため、エギのサイズは1.8~2号の小型が中心。タックルはライトゲーム用のルアータックルで十分流用できる。中にはサビキ用などに使っている磯小物竿で狙っている常連さんもいた。

エギングとはいっても、スルメやジンドウ狙いの場合、アオリイカのような激しいシャクリは不要。2、3回軽くシャクってエギを躍らせ、5~10秒ほどステイさせると、ググっとイカの重みがかかり、竿を立てると乗っている。イカがイワシを追っているのが見えるような時は表層付近を手返しよく攻め、イカが沈み気味の日中や群れが回遊していない時は、底近くに沈ませ気味にして拾い釣る。イワシが回遊してくると続けてイカも釣れ出すことが多い。

取材した6月8日の時点では、高松埠頭から雷神埠頭にかけての港内にびっしりとイワシの群れが入っている状況。イカは朝や夕方のマヅメ時がいいが、日中でもタナを合わせればポツポツと釣れていた。今後、いつまで釣れ続くかは分からないが、イワシが釣れているうちは期待できそう。去年は港内にカンパチの群れが入ったこともあるそうで、今季はどうなるのか?要注目です。

エサ釣りの仕掛けはこんな感じ。エサのカタクチイワシはイカ専用バリに針金等でしっかりと固定する。ウキ釣りのタナはイカの泳層によるが、このときは5ヒロくらいでヒットしていた
釣れるイカは、小型のスルメを中心に、ジンドウイカ(ヒイカ)も混じる
白くてずんぐりした印象のジンドウイカ。青森ではテクビイカと呼ばれており、エサ釣り、エギングともに人気。刺身のほか、煮たり焼いたりしても美味
エギで釣れたジンドウイカ。釣り場に行くときは1.8~2号くらいの小さめのエギを常備しておくといいかも!
群れが回ってくると、スルメイカもエギに乗ってきた
エギングはライトゲーム用のルアーロッドを流用できる。防波堤用の小物竿などで狙っている人もいて、ちゃんと釣れていた
スルメの沖漬け(岸壁漬け?)。ストックバッグ等にしょう油、酒、みりんを入れて漬けるだけで簡単に作れる
仙台港で最も奥側の雷神埠頭。カタクチ、スルメ、ジンドウいずれも釣れていた。奥に見える中央公園は立ち入りが禁止されている


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高松埠頭、中野埠頭、雷神埠頭が釣り場。取材時は雷神埠頭でよく釣れていた
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