釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

三陸沖イカメタルゲームに千葉めぐみさんが初挑戦!

編集部 2020年12月12日 更新

 
今季、連日安定の釣果で大人気の岩手沿岸の夜イカゲーム。現在はヤリイカ中心に冬至スルメと言われる大型のスルメイカも狙えるシーズン。近年流行のイカメタル釣法に、釣りTiki東北イメージキャラクターの千葉めぐみさんが初挑戦!!

[PR]

千葉めぐみさん初めての夜出船でイカメタルに挑戦

当メディアでお馴染み釣りTiki東北イメージキャラクター千葉めぐみさんが夜イカにチャレンジ!カレイ船やマダイテンヤ船、ヒラメ船と、年間数十回と釣り船に乗船しているめぐみさんも、夜出船は初体験。もちろんイカメタルに挑戦するのも初めてだ。

取材日は2020年11月21日。前日に北日本を通過した前線の影響を引きずって暴風、高波の予報ということで、タフさはある程度覚悟していたものの、想定を上回るタフタフの中でのイカメタル実釣となった。

この予報にはさすがのめぐみさんも冷や汗ものだったはずだが、当の本人はイカに会いたいモードの方が大きかったようで、モチベーションは上々。果たしてイカに会えるのか!?

今回、イカメタル初挑戦のめぐみさん。釜石市内にある地元の釣具店「釣具オヤマ」の小山哲平さんよりレクチャーを受け準備は万端!!

小山哲平さんがイカメタルを解説(動画)

釣って面白く食べて絶品のイカ釣りは女性にも大人気

当日、乗船する荒神丸の江刺船長に出船可否の連絡をするも、「直前まで分からないなぁ~。お昼頃に最終決断しよう」との返答。めぐみさんが住む仙台から現地まで約3時間の道のり。返答を待ってから向かうのでは間に合わないため、出船することを祈りつつ岩手県三陸町越喜来地区の崎浜港に向かった。

今年は比較的安定傾向にあった岩手県のイカメタル。7月下旬からの夏スルメイカを皮切りに、好不調を繰り返しながらも釣れ続け、月日を重ねるごとにサイズをアップしていった。そして気付けば11月も下旬。冬至スルメのシーズン開幕となった。

イカフィーバーとなった今年は、女性のアングラーもちらほら見受けられるようになった。旦那さんと一緒に、友人達と、中には一人で初挑戦です。なんて男性顔負けの行動力ある女性もおり人気の高さが伺える。イカメタルは比較的安価、簡単なタックルで楽しめることも、これから始めようとするアングラーに支持されている。

意外とカンタンで手軽に挑戦できるイカメタルフィッシング。初心者、入門者の方には今回の千葉めぐみさんの釣行も参考にしてみて頂きたい。

イカ釣り師達の活気が伝わってくる中、15時に出船。今回ポイントとなる首崎周辺に向かう。日はすっかり傾いていた

光でイカを集めながらターゲットのレンジを把握する

出船港に到着すると準備万端の乗船者達が笑顔で迎えてくれた。予定通り15時に出船、今回のポイントとなる首崎周辺を目指した。

アンカーを下ろしスタートフィッシング。日はすっかり傾いていた。風はそれほど気にならない状況ではあったが、岸から跳ね返ってきた波と、沖から寄せる波がぶつかり小刻みな横波が襲う。この波に速潮まで加わり我慢の釣りに。

約30分の航程で首崎周辺に到着した。風波は依然ザブザブの中スタートフィッシング。コンディションはかなりタフ

イカメタルの釣りは、仕掛けをイカのいるタナまで落とし「2~3回しゃくってステイ(止める)」という動作が基本になる。この時季のヤリイカ狙いになら底付近が基本。スルメ狙いでは何回かアクションを繰り返してヒットしなければ、別の狙いタナを探るという手順。

フォール、アクション中に穂先の曲がりにふわっと変化があったり、手元にアタリがあったりしたらアワセを入れてイカを乗せる。イカのアタリが他の魚と違うのは食い上げてくること。ガツンと下に引くアタリが出ることは少ない。なので目感度でアタリを取ることが最重要となる。糸ふけがあったり、穂先のテンションが抜けた微妙な変化は見逃さずに即アワセ!!

イカの誘い方にもいくつかパターンがあり、その誘い方一つで釣果に差がつくのがイカメタルの面白さとも言えよう。

「MAX DLC」(アブ・ガルシア)
2020年6月に発売されたばかりの、アブ・ガルシア初のデジタルラインカウンター搭載リール。簡単なカウンター設定と明るく読み取りやすいバックライト付き大型液晶パネルが特長。タイラバやタチウオテンヤ、ビシアジなどタナ攻略が必要な釣種に適し、夜のイカメタルにも最適!

フィッシングショーOSAKAよりMAX DLCを解説

ABU アブガルシア マックス DLC デジタルラインカウンター搭載 Abu MAX DLC DLC-L/左巻 標準ギヤモデル

「SaltyStyleクアッドコンセプト」(アブ・ガルシア)
QWCS(クイックWチェンジシステム)は一つのバットに対し、長さ、硬さ違いのティップが2本付属し、季節、状況により使い分けが可能。今回は「SSQC-632ULS/672LT-KR」を使用。三陸のヤリイカ狙いでは軟らかめのティップの方がおすすめだ

アブガルシア(Abu Garcia) ライトオフショアゲーム ベイト ロッド ソルティースタイル クワッドコンセプト SSQC-632ULS/672LT-KR 替えティップ付き ひとつテンヤ バチコン イカメタル ティップラン

イカメタルでは下に鉛スッテ、上(枝)に浮きスッテをセッティングしてイカを狙う(リグは市販のイカメタル仕掛けでOK)。鉛スッテの「SaltyStage Skid Sutte (ソルティーステージ スキッドスッテ)/赤白」(写真上)と、浮きスッテの「SaltyStage DakuDaku Sutte (ソルティーステージ ダクダクスッテ)/赤緑」(写真下)

「SaltyStageスキッドスッテ」(アブ・ガルシア)
ゆらゆら揺れながら落ちるスキッディングフォールタイプの鉛スッテ。四ツ目&リアルヘッドにざらつきのあるクロスをまとい、ガルプ!スプレーとの相性も抜群!

アブガルシア(Abu Garcia) イカメタル 鉛スッテ スキッドスッテ 25号 赤緑 SSSKDST25GO-AKAMD

「SaltyStageダクダクスッテ」(アブ・ガルシア)
イカメタルのドロッパー(枝ス)に使う浮きスッテ。スキッドスッテ同様のリアルヘッド形状とザラザラクロスボディ採用!

アブガルシア(Abu Garcia) イカメタル 浮きスッテ ダクダクスッテ 55mm 青白 SSDKDKST55MM-AOSR

開始から1時間もすると辺りは真っ暗。そんな中、ところどころに漁火が見え、首崎周辺には当船以外にも3隻ほどが集結。水深は53m前後。潮流が思った以上に速く、油断するとラインが80m以上も出てしまうほど。流された時は、都度回収して再度投入の繰り返しでタナを探った

船上ではポツポツと釣果が上がり始めた。「息子と一緒に乗船したんですよ」と常連の菊地さん。息子さんはスルメイカ、ベタ底を探っていた菊地さんは狙いのヤリイカをゲット

悪条件に苦戦しながらも本命イカGET!

今回イカメタル初挑戦だっためぐみさんの釣果はスルメイカ10杯。常連の釣り人も「今日は、かなり渋くて難しいよ。潮も速くて底が全然取れない。参ったね」という位のタフコンディションの中、初釣りで10杯はお見事!!

「今回は全部スルメイカだったんで、次回はヤリイカに会いに行きたいな」と、イカメタルに魅了されたようだ。

初挑戦なだけにイカの引きがどんなものなのか、まったく想像がつかない。とにかく1杯釣り上げてイカの引き味を実感したいめぐみさんに、ズッシリと重みのあるアタリが!! 数分前にバラした小刻みにブルブルと震えるサバのアタリとは違うようだ。果たして上がってくるものはイカなのか?

青物っ?と思わせるほどの大きなアタリと引き味。上がってきたのは待望のスルメイカだった。サイズもビール瓶級とデカい。歓迎のイカシャワーを浴びながら満面の笑みのめぐみさん

イカのアタリが分かればこっちのもの。続けてヒットしたのは先程よりはキュートなスルメイカ

あちこちで竿曲がりが見られるようになり船上はだいぶ賑わってきた

釣りを開始してから数時間経過、後半戦突入。その頃になると集魚灯に照らされた船の周囲にはベイトがたくさん寄っていた。それを狙ってウミネコも続々と集結。スルメイカもベイトを追いかけて釣れるタナが浮上してきた

ベイトが集まるにつれサバも頻繁に姿を見せるようになった。小刻みなブルブル感、やっぱりサバだぁ~

サバの猛攻ゾーンをうまく切り抜けてイカゾーンへ。イカが触れるアタリがあり、アブ・ガルシアの鉛スッテ「SaltyStageスキッドスッテ」の赤白にズッシリとした冬至スルメが乗った

「MAX DLC」はナイトゲーム対応のLEDバックライト付きで、カウンター文字の水深表示も大きくとても見やすい。イカメタル初挑戦のめぐみさんでもヒットゾーンのタナにも即座に対応できた

今度は上部にセットした浮きスッテ「SaltyStageダクダクスッテ」の赤緑にヒット。状況に合わせて鉛スッテ、浮きスッテの両方をうまく活用する必要がある

だいぶイカのいる層が賑わってきたようだ。ボトム付近ではヤリイカ、中層でスルメイカのラッシュが続く。ダブル、トリプルも出て勢いは止まらない

船上はテンションマックス!イカのプシュプシュ音が鳴り響く。吐き出された墨で壁は真っ黒

良型を釣り上げためぐみさん。「もう少しイカを顔に近づけてみてください」というカメラマンのお願いに、いつ吐き出されるか分からない墨とプシュプシュ音にドキドキしながらのワンショット

イカの取り込みもまかせて!とコツを掴んだめぐみさん。即座に取り込むとイカシャワーの洗礼を受けるので、すべて吐かせてから取り込むことをマスター。使用したロッド「Salty Style QUADCONCEPT SSQS-632ULS/672LT-KR」は一つのバットに対して長さ、硬さ違いのティップが2本付いており、その時の状況に合わせて色々とアレンジできる。この日のめぐみさんは、初心者ということもあり、食い込み重視の柔らかめのティップをセレクトした

終了間際に最後の1杯。ビール瓶級の立派なスルメイカだ。ん、写真のポーズがなんか変?「なにしているんですか」と聞くと、イカの足をブイ字に開いてピースサイン(笑)

初挑戦のイカメタル釣行。最初の1杯目までは時間を要したが、アタリの感触を把握した後はコンスタントに数を伸ばしタフコンディションの海況にもかかわらず10杯を釣り上げた

年明け以降も三陸イカシーズンはまだまだ続く!

今季の冬至スルメ、ヤリイカは終盤戦とは言えまだまだ続く。例年、年明けの中旬頃まで操業しているそうだが、今年はいつまで狙えるのか江刺船長に聞いてみた。

「水温が13℃前後と高いから、まだまだ狙えるね。この水温が1桁台になれば一気に釣れなくなるので、止め時はその頃。例年だとやっぱり1月中旬頃かな。でも水温が二桁台であれば十分狙えるので、状況を見ながら釣れなくなるまで出船する予定だよ」と頼もしい返答。今後はイカのサイズも加速し、ビール瓶級から一升瓶級も夢じゃない。

今回お世話になった釣り船「第八荒神丸」の江刺船長。口は悪いが心は錦。浜言葉も度々炸裂しますが、それが江刺船長のキャラクター。お客さん達に越喜来の名船頭として親しまれている。イカ釣りは、状況にもよるが来年1月中旬まで出航予定でお一人様8,000円(氷付き)。現在はメガラやユメカサゴ、タラにカレイと、お客さんの要望に合わせて好評出船中。
第八荒神丸/TEL:090-7065-3004

◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!


YouTubeチャンネル登録もお願いします!

?

※モデル実釣/千葉めぐみ(釣りTiki東北イメージキャラクター)
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン第八荒神丸(岩手・崎浜漁港)

関連カテゴリ

関連記事

千葉めぐみさん 塩釜沖マガレイ釣行をレポート

釣りTiki東北イメージキャラクターの千葉めぐみさんが仙台湾マガレイ釣行会をレポート。今回は池田正義さんや伊藤育男さん率いるikuo-styleメンバーらとワイワイ釣りを楽しんだ。...

秋晴れの松島湾 千葉めぐみさんのお気軽ハゼ釣り

釣りTiki東北イメージキャラクター千葉めぐみさんと宮城県松島湾周辺の船ハゼ釣りを取材してきた。秋晴れの穏やかな湾内で小気味よいハゼの引きを満喫! 目次 楽ちんお気軽ハゼフィッシン...

ENJOYボートフィッシングin松島湾

釣り河北イメージキャラクターの千葉めぐみさんが松島湾のボートフィシングに初挑戦。ポイントの宝庫、松島湾内でアイナメ釣り(&ボートシーバス)を満喫した。 松島湾の絶景をながめながらの...

宮城県南サーフのフラットフィッシュ[前編]大型ヒラメ登場

2017年6月18日(日)に開催した「釣り河北フラットフィッシュin亘理」より、釣り河北イメージキャラクターの千葉めぐみさんと村岡博之さんの実釣の模様と検量に持ち込まれたヒラメ、マ...

池田&めぐみ 師弟復活!小国川アユ釣行

釣りTiki東北イメージキャラクターの千葉めぐみさんが自身4年ぶりとなるアユ釣りを楽しんだ。週末釣り倶楽部監督のGFG池田さんを臨時コーチに迎え、アユの名川として知られる山形小国川...

石巻雄勝湾 東北つれつれ団新団長とカレイ五目

釣りTiki東北イメージキャラクター千葉めぐみさんが釣りビジョン「東北つれつれ団」新団長に就任したばかりの青木悠奈(ゆな)さんと釣行!石巻周辺の海でめぐみさんが最も得意とする船カレ...