釣行記

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十和田湖のヒメマス釣り 解禁釣行をレポート

村岡 博之 2022年2月24日 更新

東北の巨匠・村岡博之さんより久々の釣行レポートが届きました。10月1日に解禁となった十和田湖ヒメマス釣行。例年のパターンが通用せず、多くのアングラーが苦戦する中、村岡さんの選択は・・(2019年の解禁釣行です)

村岡博之さんの過去の連載記事はこちら

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2019年10月1日 十和田湖のヒメマス解禁

10月1日、十和田湖のヒメマス(姫鱒)が解禁しました。ヒメマスは中禅寺湖で釣ったことはありましたが、スポーニングの絡んだ個体の釣行は初めてです。十和田湖も観光でしか訪れたことはありませんので、仲間からリサーチして挑みました。

解禁時のヒメマスはシャローでスポーニングしているので、樹木のオーバーハングしたエリアの下でのサイトフィッシングが定番。そして、ヒメマスを見つけたらリアクションでバイトさせる。

ルアーは5cm前後のミノー(蛍光色)を準備していけば問題無し。タックルは渓流で使う物の流用。これらの物を準備しましたが、手持ちで一番短いロッドが6.4ftのトラウティンマーキスしか無く、それにメバルで使っていたRevoMGXteemeの1000番にPE0.4号を巻いてあるものを装着しました。

青森県と秋田県にまたがる十和田湖。令和元年10月1日ヒメマス解禁日の遊漁券

減水のため岸際のオーバーハングは皆無

事前情報では水位が例年よりも1.5m少なく、水温も高めなのでヒメマスの接岸が遅れているとの事。

とりあえず駐車スペースを見つけ湖畔に降りてみます。初めてのポイントでもかなり減水していることが確認できました。オーバーハングは水際よりもずっと岸寄りで、湖面にかかっているエリアなど皆無。

先行者に話を聞いてみると、ヒメマスは全く見えず、ルアーでは全く釣れていないとのこと。時折、エサ釣のロッドが曲がるくらいで、ルアーアングラーは全く釣れていない様子。漁協の人が券を売りに来たので聞いてみると、見える場所にはヒメマスはいない、去年とは全く違うらしい。

減水のため、オーバーハングが水面に届いていない

岸際がダメならディープを狙ってみる

そのまま2時間、何事も起こらないままランガンしていくと、岬の先でロッドを振っている数人のアングラーのロッドが曲がっているのを発見。重めのメタル系ルアー(ジグかスプーン)を遠投してボトムを叩いているようです。

当日のルアーケースの中にはメタルジグは入っていない。手持ちのルアーの中で目に着いたのがジャクソンのダニエル7g。

ジャクソン社のダニエルシリーズを投入

それをチョイスしてフルキャストしてみると、ワンドの奥からでも岬の先端のアングラーの狙っているポイントに届いている。いったんボトムを取って、リフト&フォールで足元まで探ります。

何回か同じ作業をくり返していると「コン」とバイトが!すかさずアワセを入れ、寄せてくると美しい婚姻色の入ったオスのヒメマスでした。

 
狙いが的中!待望のヒメマスをキャッチ

それから同じパターンで3尾を追加して、この日の釣行を終えました。

 
産卵期の美しい魚体をみると、ヒメマスがベニザケの陸封型であることがよくわかる
[タックルデータ]
■ロッド:アブ・ガルシア「トラウティンマーキスTMS-642L」
■リール:アブ・ガルシア「Revo MGXtreme1000S
■ライン:バークレイ「マイクロ PEPE0.4号+フロロ7Lb
■ルアー:ジャクソン「ダニエル7g
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PROFILE:村岡 博之

石巻を拠点に活動するベテランルアーマン。自称東北の巨匠。シーバスをメインにサクラマスやロック、フラットなど幅広く嗜む。ハンドメイドルアーファクトリーOrynO(オライノ)代表。ピュア・フィッシング・ジャパン、ジャクソン、エクリプスフィールドテスター、リアスアドバイザー、がまかつ他サポートメーカー多数。
ブログはこちら http://oryno.ni-3.net/

 

※取材・テキスト/村岡博之

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