ロッドスペックの読み方の基本
こちらのページではこれからロッドを選びたい初級者の方向けに、ロッド表記の基本を解説します。
ルアーロッドの表示の基本
ルアーロッドの場合、1つのシリーズの中にベイトロッド、スピニングロッド、それぞれレングスやルアーウエイトの異なる複数の竿がラインナップすることがほとんど。カタログでロッドの特性が解説されていれば欲しいモデルを見つけられることが多いが、略称を読み取ってスペックを理解できると、ロッド選び、使い分けがよりスムーズになるはずだ。
[対応するリールのタイプ]
シリーズによってベイトロッド、スピニングロッドが分かれている場合は特に問題ないが、両方が混在するロッドシリーズの場合は区別するための記号を付けている場合が多い。C(ベイトキャスティングモデル)とS(スピニングモデル)などと略して表示される。
[レングス(全長)]
ルアーロッドの場合は大体がft(フィート)とin(インチ)で表される。1フィート約30.5cm、1インチ約2.5cmで、6フィート1インチのロッドは約1.86mとなる。
[ラインキャパシティ]
多くのルアーゲームでPEを使用することが増え、エステルなどの新しい素材も浸透。PE〇~〇号、ナイロン、フロロ〇~〇Lb(ポンド)などと分けて表示することが多くなっている。
[ルアーウエイト]
そのロッドで使用できるルアーウエイト。投げられるルアーのg数を表している。表示より若干余裕を持たせたロッドもあるが、実際に使用するルアーのタイプ、ウエイトに合ったロッドを選ぶのが基本。
[ロッドアクション]
ルアーウエイトとも関係するが、ロッドの軟らかさ、硬さを表現している。使用するルアーや釣りのスタイルに大きく関係する。ロッドアクションの略号は(軟らかい方から順に・・)
EXLエクストラライト
ULウルトラライト
Lライト
MLミディアムライト
Mミディアム
MHミディアムヘビー
Hヘビー
EXHエキストラヘビー
※さらにHHやXXHなど、ロッド独自の略号も存在する。
[テーパー]
アクションとは別に調子(テーパー)はロッドに負荷をかけた時の曲がりを表現する。真ん中より先端側で曲がる先調子(ファーストテーパー)、胴の真ん中付近から曲がる胴調子(レギュラー)や全体が曲がる元調子(スローテーパー)。エクストラファーストやレギュラーファーストなど、あくまでも目安で、ロッドの性質はそれぞれ異なる。ルアーウエイトだけのときはファーストだが、魚が掛かると胴付近から曲がるようなタイプのロッドも多数存在する。
アブ・ガルシア「エラディケーターロックスイーパーERSC-71EXH」の場合
ERSC:シリーズのコード名、Cはベイトキャスティング
レングス:7ft1in(215.9cm)
パワー:EXHエキストラヘビー
ルアー:10~40g
ライン:8~30Lb(PE1~2号)
テーパー:ファースト
バレーヒル「サイファリストHRXプロスペックCPRS-99MMH」の場合
CPRS:シリーズのコード名。Sはスピニング
レングス:9ft9in
パワー:MMHミディアムヘビー(ややミディアム寄り)
ルアー:7~35g
ライン:8~16Lb(PE0.6~1.2号)
テーパー:レギュラー
船竿の場合は表示される内容が少し異なる
長さはフィート、インチではなく1.8mなら180、1.6mなら160とメーター、センチメーターで表示をすることが多い。また、テーパーは9:1先調子、5:5胴調子といった調子で表示。ウエイトはルアーロッドのようにgでなくオモリ負荷(竿が背負うことができるオモリの号数)で表示する場合がほとんど。
1.85m、8:2小突調子と表示されるケース