[シーバス基本ガイド 1]河川、港湾、サーフ、‥シチュエーションに合わせたロッド選択
シーバスの初歩を東北の巨匠こと村岡博之さんが解説。まずはロッドの選択から。ロッドは港湾、リバー(河川)、河口、サーフ、磯の順にレングスが長くなっていくのが基本の考え方。ベイトタックルも出てきているが、普通はスピニングタックルを使用する。
最初の1本は9ft前後、1oz負荷くらいからがおすすめ!
とりあえず1本で始めるなら全長が9ft台、標準負荷1oz(28g)程度の竿が比較的使いやすい。実際に釣りをしているとサーフでレングスが足りなかったり、港湾での取り回しが不便だったりと色々気になるところが出てくると思うので、自分のよく使用するシチュエーションに合ったロッドを買い足していくのがいいだろう。
■港湾
港湾部はそれほど飛距離が必要ないケースが多く、8ft6in、標準負荷20g以下クラスのロッドが標準的。大きいルアーを飛ばすキャスタビリティより、多様なタイプを器用に使い分けられる操作性、手感に優れたものが向いている。
■河川内
リバーシーバスのセオリーでは、昼はバイブレーションメイン、夜はシャロー系ミノー、流れの強い中流域にかけてはシンペン(シンキングペンシル)もよく使われる。ロッドはルアーのタイプや流れの強さにより使い分けるが、9ft、28gくらいが標準的。
■河口域
シーバスの他にヒラメやマゴチなどフラットフィッシュも多い河口域。ロッドのレングスは9~10ftくらいが多い。9ft6inがある程度遠投性がありながら、取り込みもしやすくておすすめ。
■砂浜
サーフシーバスでは10~11ftくらいの長めのロッドが欲しい。飛距離も大事なのだが、遠投性というよりも波に対応するために長さが必要になる。スズキを掛けてから、長い竿の角度で波をかわし、取り込みはロッドパワーでズリ上げる必要がある。
■磯
最近流行の磯スズキ。関東以西はヒラスズキが狙えることで人気だが、東北では磯マル(スズキ)も人気沸騰中。ロッドは11ft以上は必要。遠くの回遊ルートを狙いやすいというのもあるし、シーバスがヒットしてから根をかわすのに有利となる。
【村岡さんおすすめタックルの例】
■シーバス用ベイトタックルについて
ベイトは太いラインを使用でき、ランカー狙いでも主導権を握りながらやりとりできる利点がある。ナイトゲームではライントラブルなどの問題も多いが、バスでベイトタックルを使い慣れている人には愛用者も多い。近距離戦など条件が合えば、スピニングより楽しくシーバスを狙うことができる。
Abu Garcia(アブガルシア) ロッド SaltyStage KR-X Seabass SXSC-902MMH-KR
スピニングリールは 2500~3000番クラスで対応可能
スピニングリールは村岡さんは2500~3000番クラスでほとんどの状況に対応している(磯のみは3000~4000番クラスが適)
ラインはPE0.8~1.2号(20Lb前後)。リーダーは通常は14Lbくらいから、磯スズキや秋のリバーシーバスで25Lbまで使う。リーダー接続は締め込み系のFGノットで、1ヒロくらいと長めに取っている。
※解説/村岡博之