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道具なしでできるリーダーの結び方をご紹介・FGノット改[村岡博之さん解説]

2016年9月30日配信 【HOWTO】 【編集部】

ルアーゲームをする上で重要になるのが、PE系ラインとショックリーダーのノット(糸結び)。現在、最もよく使われるのが結び目が小さく、強度にも優れる「FGノット」で、専用のノッター(補助器具)が多数発売されている。

村岡博之さんの場合、現在のように多数のノッターが登場する以前から編み込み系ノットを使っている。この結びはFGノットをややシンプルにしたような結びで、最後の先端部の巻き付けを省略しているが、シーバスゲームであればこれで十分な強度を得ることができる。

この結びでは10回×3セットの編み込みをキッチリ丁寧に締め込むことが重要。あとは先端の抜けを防ぐため、ライター等でしっかりと端留めをしておく。慣れれば数分で結ぶことができるが、安定した明るい所で結ばないと精度が落ちるので、毎回、釣行前に結びなおしておくのがオススメ。

村岡さんはシーバスの場合、0.8~1.2号のPE系ラインにリーダーは20Ldのフロロリーダーを使っている。張りのあるフロロは締め込むのがちょっと難しく、結びに慣れないうちは25Ldくらいのナイロンラインを使ったほうがPEラインがうまく食い込み、強いラインシステムを組むことができる。

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村岡さんのリーダー結びをご紹介

ここからは村岡さんのリーダー結びの流れを紹介する。ボビンなどは使わないが、安定したところに座り、リーダーのスプールを足元に置いてリーダーを張った状態で作業するのがポイント。

座って足元にリーダーのスプールを足で固定し、リーダーを引き出す。リールからのメインラインは適当に横から引っ張ればOK

リーダーにメインラインを編み込む

リーダーを下から引き出して上向きに張り、そこにPEラインを跨がせて元と端の両端を持つ
左手でリーダーを押さえて張りながら、PEラインを10回くらい巻き付ける(交互に編み込む)
PEの両端(両手)、リーダーの先端(口)、リーダーの元(スプール、足で固定)、上下左右4方向から締め込む。この時、唾液で湿らせながらしっかり締め込むようにする
10回転分を締め込んだところ
ふたたび先ほどと同じようにPEを交互に10回ほど巻き付ける
ふたたび上下左右から締め込む。このあともう1回同じことを繰り返して、10回転×3セット=30回転編み込む

[編み込み方]手のひらを返しながら編み込んでいく

編み込みの技はちょっと慣れが必要。左手の親指と人差し指でリーダーと編み込みを押さえながら、右手の中指、人差し指を交互に回転させる感じで編み込んでいく。

PEの元側と先端側を持って、交差させながら編み込む
10回転×3セット編み込んだところ。このようにきれいに編み込めるようになるとトラブルも少ない。練習あるのみ

ダブルヒッチ×2、ハーフヒッチ×2で結ぶ

編み込んだ部分を押さえながら、ダブルヒッチ2回、ハーフヒッチ2回で固定する。FGノットではさらに複雑な結びを繰り返すことが多いのだが、巨匠バージョンは簡易化している。「シーバスならこれで抜けたことは無いから大丈夫!」

まずはダブルハーフヒッチで、リーダーとPEラインの本線にPEの端糸で輪を作り、2回くぐらせた後、口と両手を使いしっかり締め込んでおく。同じことをもう1回繰り返す(計2回)
今度はハーフヒッチで、本線に輪を作って1回端糸をくぐらせて締め込む。こちらも計2回同じことを繰り返す

ライター等で端留めする

最後に端糸を切って、先端をライターなどで焼いて(溶かして)端留めしておく。溶かしてコブを作ることでスッポ抜けを防ぐことができる(重要!)

村岡さんはバークレイの「ミニホットワイヤーラインカッター」を使用。端糸だけ焼くような細かい作業に向く

普通はライターでもOK。ライターを使う場合は火でノット部分まで焼いてしまわぬよう注意が必要。指でノット部分をカバーしながら端糸だけ焼くようにしよう

※解説/村岡博之

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