宮城、三陸のフラットフィッシュゲーム1・ヒラメ、マゴチの釣り場とシーズン
ヒラメ&マゴチのルアーゲームについて、宮城周辺のケースを例に東北の巨匠こと村岡博之さんに解説していただいた。まずは、フラットフィッシュはいつ、どんなところで釣れるのか確認しておこう。
サーフに面した広範囲が釣り場
ヒラメ、コチの釣り場になるのはサーフ(砂浜)や河口や砂浜に面した防波堤、堤防など。砂地であれば広範囲で期待できるが、宮城、岩手は震災復興の工事中の所も多く、その点では注意が必要。
サーフではブレイクが一番のポイント
砂地は障害物が少なく、ポイントを絞りにくい。砂浜ではブレイク(カケアガリ)が一番のポイント。沖のブレイクを遠投で狙うのもいいし、手前のブレイクからヒットすることもある。
シーバスなどはブレイクに沿って回遊しているが、ヒラメ、マゴチのフラットフィッシュはブレイクにべたっと付いて待ち伏せ型の捕食をする。ルアーはミノーもいいが、ソフトルアーやメタルジグ、ヘビーシンキングペンシル、バイブレーションなどで遠投し、底を引いてくるのが◎
次に重要なのがカレントの有無。ブレイクを狙うにしても、流れが無く、真っ直ぐに戻ってくるところよりは、横に流されるような場所の方が有望。引き波が集まるところにはベイトも集まる。
シーズンインは5月頃、ヒラメから先に釣れ始める
宮城の場合、フラットシーズンは5月頃から。ヒラメがコチの前に釣れ始め、だいたい5月の連休頃からシーズンに入る。マゴチがよくなるのは5月半ば過ぎ。ともに6月一杯くらいがハイシーズンで、特に大潮時にはフィーバー状態になることもある。
ただ、年により釣況に変動が大きいのもフラットフィッシュの傾向。石巻周辺は2014年は良かったが、震災後は全般的におもわしくない。地盤沈下により砂浜が消滅した釣り場もあり、海岸の状態もかなり変わっている。その一方で、仙台湾は船釣りでもヒラメが爆釣している通り、仙南サーフは釣況が安定。ヒラメは岸から80cmオーバーの実績も上がっている。
※解説/村岡博之