釣行記

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2017年3月1日七ヶ宿ダム解禁釣行[ランドロック櫻鱒、雨鱒]

村岡 博之 2020年12月27日 更新

3月1日、宮城県内河川、湖沼でトラウト類の釣りが解禁した。ランドロック(陸封型)のサクラマスで有名な白石川の七ヶ宿ダムには昨シーズンの好調もあり多くのアングラーが集結。しかし今年は雪が少なく、かなりの渇水状態・・。村岡博之さんに解禁日の状況を解説してもらった。

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白石川の上流にある七ヶ宿ダム
七ヶ宿ダムは白石川漁協の管轄
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七ヶ宿ダムは遠方からアングラーが集まりお祭り状態に

3月1日、宮城県内の渓流釣りが解禁となった。渓流が解禁となったということはダム湖も解禁である。そこで、ここ数年好釣果に恵まれた七ヶ宿ダムの解禁日に釣行してみた。

震災後、海での釣りを嫌ってか、内水面のルアーでのターゲットに人気が出てきている。その一つがランドロックである。なかでもワカサギなどのエサが豊富な七ヶ宿ダムは、大型のサクラマスやニジマス、アメマス系のイワナがキャッチされて実績抜群。解禁前の情報では、ワカサギ釣りの仕掛けに掛かったワカサギにサクラマスが食いついた話がよく聞かれ、期待されていた。当日はメジャーポイントには多くのトラウトアングラーが集まり、日が昇る1時間前から準備をしていた。

東の空が明るくなるにつれ、アングラーは各ポイントに散っていった。とりあえずメジャーポイントのバックウォーター付近に入ってみる。見える範囲でも軽く20人以上はいるようで、各々キャストを始めるが気温が低すぎてガイドが凍り釣りにならない。

例年になく雨が少なく水位も低い今年の七ヶ宿ダム
最低気温はマイナス5℃。ガイドはもちろんラインローラーも凍る

山の陰から太陽が顔を出そうとしたあたりで、対岸のアングラーにヒット。中型のサクラマスのようである。そこから沈黙が1時間以上続いた。

バイトが全く無い状態が続き、バックウォーター付近のアングラーが下流側のポイントへ移動を始めると、近くにいた埼玉から遠征の原澤さんのロッドが曲がった。キャッチされたのは60cmクラスのアメマス。ヒットルアーはスプーンで、ボトム付近のスローリトリーブが効いたようだ。

このクラスのアメマスは県内ではほとんどお目に掛かれない
大型イワナ特有の面構え
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日が高くなるにつれ、気温が上がり釣りをしやすくなったが、一向に釣れる気配はない。ダムサイト方面に移動してみたが、朝からそのエリアでキャストしていた十数名も全くダメとのこと。

最終的に夕方までダム全体でキャッチされたのはサクラマスとアメマス各1匹だけのようだった。キャストしている範囲にはワカサギ等のベイト確認はできなかった。たぶん深いエリアでワカサギに着いて回遊しているのではないのかと思われる。

もう少し増水して水温が上がってワカサギが接岸するようになればチャンスではないだろうか?

日が昇り、少し暖かくなってきたらチャンスか?と思われたが・・・。ワカサギは春の産卵期が近付くと接岸して群れるようになるが、今年は渇水の影響かそれがみられなかった。大型の雨鱒が釣れたことからもワカサギとトラウトはいるはずなので、今後はワカサギの動き次第になりそう
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PROFILE:村岡 博之

石巻を拠点に活動するベテランルアーマン。自称東北の巨匠。シーバスをメインにサクラマスやロック、フラットなど幅広く嗜む。ハンドメイドルアーファクトリーOrynO(オライノ)代表。ピュア・フィッシング・ジャパン、ジャクソン、エクリプスフィールドテスター、リアスアドバイザー、がまかつ他サポートメーカー多数。
ブログはこちら http://oryno.ni-3.net/

 

※取材・テキスト/村岡博之

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