秋ハゼ好季の松島湾 親子で釣り入門!
2021年10月10日(日)、松島湾でTopRange主催によるファミリー向けの釣り教室が開催された。親子で一緒に釣りを始めたい人や、近場の岸釣りはやったことがあるけれど船釣りで一杯釣ってみたい人など、松島湾のハゼ釣り船に挑戦した。
手軽に魚釣りに触れられる機会を提供!
今回の親子釣り教室を取材しているのは仙台のTopRange(トップレンジ)。丹野正文代表はマグロやカジキなどの大型魚も狙うスゴ腕アングラーだが、仙台湾のカレイや小物釣りなど近場の釣りにも力を入れている。
この親子釣り教室は2019年から夏と秋の2回のペースで開催している。松島湾内の浅場で比較的カンタンに楽しめる魚種ということで、夏はイシモチメイン、秋はマハゼメインで手軽な釣りに親しんでもらっている。
「始めたきっかけとしては、仙台周辺の陸っぱりで安心して釣りをできる場所が少なくなったことがあります。釣りを始めたくても釣りをできる場所、魚が釣れる場所がほとんどないという状況で、確実に魚と触れ合える船の釣りを体験してもらうためにこの企画を考えました」と、丹野さん。
「また、親子釣り教室としたのは、もちろん子供さんは初めて釣りを体験するのですが、大人の方も釣りをしたことがない人が多い世代です。なので対象は常連さんの知り合いに声をかけてもらったり、お店の近隣の方や、ちょい投げでイソメを買いに来た方を誘ってみたり、普段は釣りをしないような色々な人に来てもらっていますね」
穏やかな湾内で良型のハゼを狙える
ターゲットとしている湾内のハゼやイシモチ釣りは船釣りといっても非常に敷居の低い釣り。穏やかな湾内なので子供さんでも船酔いの心配もほとんどない。
使用する道具は竿、リール、オモリ、仕掛けにハリ外しなど、3,000円程度のセット。イベントの後に近隣でチョイ投げなどをしたい時にも使用できる。
今回は越の浦漁港の快星丸、こうりょう丸2隻の計3隻に分かれて乗船。丹野さんが各船2時間ちょっとずつレクチャーして回った。また、2時間おきに桂島に上陸してトイレ休憩をとるなど、全員が安心して釣りをできるよう配慮しているので、皆さん不安なく楽しめたはずだ。
バリエーション豊かな魚種に子供たちも大興奮
本命のマハゼの数はそれほど多くはないものの、7、8割が15cm以上と型が揃い釣り味は十分!ほかに定番のイシモチや30~40cmのマゴチ、アイナメ、セイゴ(スズキ)に良型のシロギスなども。イシガニなどワタリガニが釣れたりしても子供たちは喜んでいた。
帰港後、釣った魚の一部を越の浦漁港前のいとう水産で捌いてもらって食べる「食育体験」も実施。ただ釣りをするだけでなく宮城の海、松島湾の生き物について知る機会にもなったのではないだろうか。
今後も手軽に釣りを楽しめるイベントを企画
今シーズンの親子釣り教室はこれでおしまいになるが、来年以降も継続していく予定。また、トップレンジでは仙台湾周辺のカレイ釣りといった船釣りのステップアッププランも企画していて、釣りの間口を広げるために色々な活動を続けている。
「毎回、限られた規模の中でやっているため一般公募などはしていませんが、興味のある方はお店で気軽に相談してみてください」
東北のオフショアシーンの先頭を走ってきた丹野さんのお店。トップレンジオリジナル商品をはじめとしたオフショア用品から船カレイ、ヒラメなど東北の釣りを網羅。丹野さんの貴重なお話を聞けることも!
■TEL:022-353-5501
■所在地:宮城県仙台市若林区なないろの里2丁目26-10
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