ナイトゲームが面白い真夏のナマズゲームテクニック
[デイゲーム]日中でも狙えるが、かなりキビしい
本題のナイトゲームに入る前に、真夏のデイゲームについて少し頭に入れておこう。盛夏のうだるような暑さはナマズも苦手とするところ。渇水で水位が下がり、水温も高めの夏の日中は、日陰になる所(シェード)や流れ出し下などのちょっとした深場、カバーやウィードのボトム付近でじっとしていることが多い。
真夏のデイナマズゲームでは「住み心地の良い場所」をいかに見つけるかが、鯰と出会うカギになる。
【夏のDAYゲームでねらい目のエリア】
1)シェード、ウィード、カバー、橋脚下
2)水の動きがあるエリア(例:流れ出し周辺、ストラクチャー周りのヨレ)
3)水温変化に左右され難く、水位の安定したエリア(水深50~100cm未満)
狙い方としては、シェードやカバーの場合はカバー側のピンスポットを狙い、「ちょうちん」や「シェイク」で時間をかけてルアーの存在をアピールすると効果的。流れ出しやストラクチャー周りのヨレを狙う際は、ダウンからのスローリトリーブでじっくりアピールする。通いこんだ釣り場でナマズの存在に確信を持てるポイントでは、根気強く粘った末ようやく出ることもある。
裏技として、表層だけだとアピールが足らないというケースなど、水中に入れるイメージでナマズにルアーを見せるとかなり効果的だ。「カップラップ」をサミングしながらテールから縦にアプローチすると水中に潜らせることができる。流れ出しなどの水流に合わせ、テンションをかけながら投入すると「ドンッ」と水中に入ってくれるはずだ。
真夏のデイゲームはじっとしているナマズにいかにアピールできるかがキモ。今は水辺がアシなどに覆われていて、炎天下、ナマズが着くポイントを探して広範囲をランガンする必要がある。さらに、ポイント攻略にも時間がかかり忍耐が要るため、やや過酷なゲームになることを覚悟して臨んだほうがいいだろう。
明るいうちに本流域を中心に水深のあるポイントに目星をつけておく
夏、産卵を終えた個体は居着きのナマズを除き、本来の生活圏の本流、池や沼に戻り始める。デイゲーム、ナイトゲームいずれも支流、本流の合流点が一級ポイント。本流、中流にかけて流れ出し周辺など、若干水深のある所に高確率にナマズが入っている。また、ナイトゲームであればベイトが集まるシャローエリアに出て捕食しているため、シャローに入った魚を狙うのも夜のナマズゲームの醍醐味だ。
夏場のナマズゲームでは流れ出し、合流点が釣り場の中心になるので、各エリアそういったポイントは限られてくる。夜にランガンして探すのは大変かつ危険でもあるので、日中の明るいうちに狙う場所を定めておくといいだろう。
[参考記事]ナマズゲームのポイント選択(1)有望なポイント、エリアの探し方
[参考記事]ナマズゲームのポイント選択(2)シーズナルパターンと季節ごとの釣り方
広範囲のサーチからピンポイント攻略へ絞っていくのが基本
夏の夜のナマズは活性が高く、ファーストリトリーブにもバイトしてくるが、基本はしっかりアピールする事が重要になる。
基本のローテーションとして、遠投性に優れ広範囲をサーチできる「カップラップ」からスタート(本流域など広い釣り場の場合)。その他のビッグベイト系で探るのもアリ。続いて、状況に合わせてだが、オールラウンダーの「ヒゲダンサー」でじっくりバイトを誘う。状況からちょっとアピールが欲しいようなら「ポンパドールJr鯰custom」、水深があったりしてさらに目立たせたい場合はやや大型の「ポンパドール」と使い分ける。
デイゲームの部分でも紹介した、水中に入れるテクニックももちろん有効。ナマズにルアーをしっかり見せてアピールすることが第一なので、I字形の「チャンウェイク」、ジョイント系ルアーの「マイキーシリーズ」なども実績ありだ。
[関連記事]ナマズ用ルアーセレクト術 ~カップ系、ハネモノ系、etc…~
夜の釣りは転落や怪我などの危険も伴うので安全対策は万全に。また熱中症にならないよう水分、塩分の補給も忘れないようにして、真夏の鯰ゲームを安全に楽しく満喫しちゃいましょう!
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宮城県丸森町在住のナマズマスター(ニックネーム「狂犬」)。ここ数年、力を入れるナマズゲームの他にソルト、淡水のルアーゲームを幅広くこなし、YAMATODA GUIDEで松島湾周辺エリアのフィッシングガイドも行っている。バストーナメントにも参戦中。ジャッカルフィールドスタッフ
※取材・解説/山戸田 恵一