釣行記

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オキメバル鈴なり!歌津沖シーズン盛期

牧野 隆明 2021年1月5日 更新

11月からスタートした南三陸のオキメバル釣りが、今まさにピークを迎えている。型はやや小さいながらも、マンガン、多点掛けが連発し、胴突き釣りの醍醐味を堪能するチャンス到来!

取材を行った2011年1月22日、大隆丸は6時半に管の浜を出船し、歌津沖のオキメバルポイントへ。岬の先端は前日までのうねりが残っていたが、予報ではこれからだんだん凪るはず

ここにきて連日好釣が続く!

6時半に出船し、7時頃には釣り場に到着。オキメバルのポイントが近いのも、歌津沖の魅力のうち

取材日は、歌津沖の水深70~100mラインで、オキメバルを一人60~138尾。2番竿が約120尾、船中多くが90~100尾という、超安定の釣れっぷり。

この日の朝イチは、前日までのウネリが若干残る状況ながら、7時半から8時半までマンガンが連発。その後、少し食いが止まったものの、11時頃から再び爆釣し始め、大型クーラーは氷なしで一杯になった。今季の歌津沖はオキメバルの群れ単体がかなり大きく、釣れ始めると次々に上がってくるので、安定して数が伸びているそうだ。

リールは電動8割、手巻き2割。やはり小型の電動リールがおすすめだが、手巻きでも十分楽しめる。オモリは50号。水深100m超のポイントもあるので、ラインはPE3~4号を200mは巻いておきたい

道具立ては電動タックルを使う人が多くなったが、労力を気にしなければ手巻きもOK。手巻きも電動も巻き上げスピードはあまり変わらないそうだ。仕掛けは6~8本バリの胴突きサビキ。サビキとイカやサンマの付けエサを併用する。イカの切り身はサビキのバケよりちょっと大きいくらいに、小さく細く切って使うのがポイント。また、サンマの切り身を使う場合は、細めに切った上で身を削いで薄くするとよく釣れるそうだ。

ポイントに着くと1投目からマンガンで上がってきた
釣れてくるオキメバルは20cm台中心だったが、中には30cm近いまずまずのサイズも

トラブルをなくし、多点掛け連発を目指せ!

水深77mの上に10m程厚い層になっているのがメバルの反応。こうなったら入れ食いだ。底を取るのが基本だが、このような反応の場合、60mあたりでオモリをストップして上から攻めないと、魚が掛かっても根掛かりしやすくなる。船長からアナウンスがあった場合は指示通りにタナを合わせよう

ポイントは根周りなので、オモリを底に落としたら、根掛かりしないように1mちょっと底を切った状態で流す。5~10mの高い段差の根もあるので、船長から指示があったら注意してタナを合わせる。

魚が密集しているポイントに入ったら、マンガンのチャンス。オモリが底付近にある状態で竿が曲がると、根掛かりやオマツリの原因になるので、魚が掛かったらゆっくりと巻き上げながら追い食いを狙うのが定石。また、魚探反応の濃い場所では群れの層を船長がアナウンスしてくれるので、群れの上から徐々に仕掛けを下ろすと、比較的スムーズに多点掛けを狙える。

気持ちいいくらいの竿曲がりを上げると、ご覧の釣果!魚が掛かってそのまま待っていると必ず根掛かりするので、ゆっくり巻き上げながら追い食いを誘う

取り込みの際は道糸から仕掛けをたぐり、1尾ずつ確実にハリを外していく。仕掛けの上のスイベルあたりまで巻き上げ、竿を立てて一気に取り込もうとする人がいるが、これだと仕掛けが絡んだり、魚を落としたりする原因になる。

あとはとにかく手返し勝負。竿頭を取るような人に共通するのは、ポイントに着いてからの投入が早く、エサ付け~投入~取り込みまでの一連の手際がいいことだそうだ。

今シーズンのオキメバル釣りは魚影が濃く、年明けからずっと安定して釣れ続いている。釣期的にはすでに後半戦に入っているが、例年通りなら、2月20日頃にイサダ(アミ)漁が始まるまでは好調が続く見込み。これから予約しても、まだまだイケますよー。

氷なしでこのとおり。大型クーラーがオキメバルだけでぎっしりになった
昼近くには雪もちらほら。忙しく仕掛けを上げ下ろしするうちに体は熱くなるけど、移動中などはかなり寒いので防寒は十分に
牧野さん操船する大隆丸は広々、快適なハイテク船。今の季節はオキメバルや深海、ロックフィッシュなどで出船中。春からは活きイワシ五目、夏から秋は青物ジギングと、歌津周辺のあらゆる釣り物を網羅する

【アングラーズショップ大隆丸】

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取材・解説/牧野隆明
取材協力/大隆丸

PROFILE:牧野隆明

アングラーズショップ大隆丸代表。南三陸のカレイ釣りに革命をもたらしたオリジナルカレイ仕掛け「爆笑君」を考案するなど、船長業のかたわらで釣技の探究にも力を入れている

 

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