春の釣りに有効!花粉症対策・予防法の基礎知識
発症していない人にはわからない花粉症のツラさ。せっかくシーズンが到来しても、「花粉がイヤだから釣りに行かない(行けない)」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは花粉症の症状があるにも関わらず、ヘビーな釣行を続ける村岡博之さんと東海林誠さんに花粉症対策をお聞きしました。
ゴーグルとマスクは必ず着用する!
薬などで症状をやわらげるのは対症療法的な方法であり、花粉症の原因となる花粉の侵入を防ぐことが最も有効な対策となる。基本的かつ最重要なのがマスクと眼鏡(ゴーグル)を着用して目と鼻を覆うこと。
「春の野外は風が強いので完全防備が必要です。ただ、釣っているうちはそれでいいのですが、つらいのは釣りを終えて帰る時。車の暖房をつけて暖まってくると一気に目のかゆみと鼻水が出てくることがあります。花粉症対策としてはあまり室温(車内)を暖かくしすぎないことも大切だと思います」と東海林さん。薬は飲まず、この方法で花粉を防いでいる。
ネックガード等で鼻まで覆って完全防備
花粉症の症状がひどいオライノ村岡さんはマスクと眼鏡を必ず着用した上で、さらにネックガードやフェイスマスクで防御している。
「できる限り薬を使いたくないので、肌の露出を防ぐようにしています。あと、フリースなどにも花粉が付くので注意が必要です。必ず表面に花粉の付きにくい(ウインドブレーカーなどの)アウターを着るようにして、部屋や車に入る時に花粉を落とすようにしています」
あらゆる花粉症対策を試してきたという花粉症対策通の村岡さん。過去には巷で噂だったワセリンを顔と鼻に塗る方法も採用。しかし、顔がべたついて大変な割に思ったより効果が無くこれはがっかりだったそうだ(効き目に個人差があります)
体質を改善するのが一番?
これまで色々な対策を試してきた村岡さんが最も効果があると感じているのが食事、飲み物による体質改善。過去には秋口から甜茶を1日2L飲み続け、そのシーズンは症状がかなり軽減されたそう。甜茶も色々なものがあるが、値段が高価で濃いお茶ほど効果が大きかった。
また、ヨーグルト、カルピスなど乳酸菌類も継続的に摂取することでアレルギー性の症状に効果があるとされる。村岡さんは今シーズンから腸内環境を整えるタイプの乳酸菌タブレットを飲んでいて、今のところほとんど花粉症の症状が出ていないそうだ。
花粉にまみれてしまった時の対処
花粉症対策の甲斐なく、目を取り出して洗いたいほどの痒みや、くしゃみが止まらない状態になってしまったら・・。原因の花粉を取り除くため、目を洗って、鼻を洗浄する。
洗眼は普通の水道水で構わないが、鼻洗浄は真水だと沁みてかなり痛いことも多い。鼻の中を洗う時は体の塩分に合った生理食塩水を使うとしみにくい(個人差あり)。生理食塩水は自分で作ることもできるし、薬局などで販売している。また、生理食塩水と似たもので鼻洗浄専用の鼻うがい液なども販売されているので、それらを使ってもOKだ。
症状がひどい場合は病院で注射や薬の処方を!
花粉対策を施してもどうしてもひどい症状が出る場合は、病院で強い薬を処方してもらって症状を止める場合もある。ただ、これも個人差があり、薬によっては頭がボーっとしたり、眠くなるといった副作用が出ることが多い。
「薬もいろいろ試しましたが、集中力が悪くなる感じでハンドメイドのような作業には悪影響があるのでやめました」と村岡さん。
また、アレルギー体質に大きな効果があると言われる注射も、病院や医師によって注射治療を行う所と行わない所に二分される。これも副作用などにより体に負担がかかるリスクがあることを頭に入れておくと良いだろう。
※情報提供/村岡博之、東海林誠