釣行記

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ヒラメ&マゴチ盛期!専用タックルを駆使してフラットフィッシュを遊びつくす

編集部 2021年9月9日 更新

東北各地でフラットフィッシュが続々シーズンイン!2016年初夏発売の「サイファリスト・フラットセイバー」を持って、宮城県下でも比較的シーズンの早い仙南サーフでヒラメ&マゴチを狙った。取材時はシーズン初期ながら70cm級のヒラメ、50cm級のマゴチをキャッチ!今シーズンもフラットゲームが熱く盛り上がりそうだ。
※2016年5月掲載。

バレーヒル社より初夏に発売予定の「サイファリスト・フラットセイバー」の最終テストを兼ねて実釣した
釣り場は阿武隈川河口。仙南は宮城県内で最もシーズンが早く、4月半ばからヒラメを中心とした釣果が上がっている。上流側には阿武隈大橋、右手はすぐに外洋が見える
土手を越えて5分も歩けば河口域のポイントに到着する
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2016年新製品サイファリスト・フラットセイバーとは?

「サイファリスト フラットセイバー」(バレーヒル)
■CPFS-98ML/FLAT 9.8ft/ミディアムライトパワー/Lure:5~30g/Line:PE0.4~1.0
■CPFS-99MM/FLAT 9.9ft/ミディアムパワー/Lure:7~40g/Line:PE0.6~1.2
■CPFS-106M/FLAT 10.6ft/ミディアムパワー/Lure:10~45g/Line:PE0.6~1.2
■CPFS-104MH/FLAT 10.4ft/ミディアムヘビーパワー/Lure:14~60g/Line:PE0.8~1.5

この夏、バレーヒルのサイファリストシリーズにフラットフィッシュ用の「フラットセイバー」が登場する。高いクオリティと優れたコストパフォーマンスで高評を誇ったロックフィッシュロッド「サイファリストHRX」に続いて、サーフ、漁港からのヒラメ、マゴチゲームにターゲットを絞ったモデル。

いずれも河口、砂浜に適したロングレングスの98ML、99MM、106M、104MHをラインナップ。フィールドスタッフの千葉正博さんオススメの使い方は‥
「サーフや防波堤の外洋側など、遠投派のアングラーにぴったしなのが106M、104MH。104MHは60gのウエイトも使用できます。河口や港内などでテクニカルなゲームには98MLが向き、これも30gまで使えるのでハードルアーからソフトルアーまで幅広く対応できます」

「また、サーフなどでロングロッドを1日振るのはちょっと大変・・という人におすすめなのが99MM。この竿だけは他のロッドとはテーパー設定がちょっと異なり、シーバスロッド感覚でミノーからメタルジグ、テッパン系までマルチに使うことができますよ」

ジグ、テッパンなどハード系を遠投し、早い展開で広範囲をサーチできるのが106M、104MH。ソフトルアーなど細かい釣りで確実にバイトを拾う釣りには98ML、1本でマルチに釣りたい人に99MM、といった感じ。よく行く釣り場のシチュエーションや状況に合わせて上手に使い分けると、より戦略的にフラットを楽しめるはずだ。

シーズン初期で渋めの状況ながら、大型ヒラメ、マゴチをキャッチ!

さすがに高実績ポイント。取材日は平日にも関わらずアングラーが多数集結していた
「フラットセイバー106M」に「ブリットLSJ」の40gで遠投してサーチしていた東谷さんに3投目でヒット!
幸先よく40cmのヒラメをゲット!
ヒットルアーはバレーヒルのメタルジグ「ブリットLSJ」。フロントアシスト、リアトリプルフックにフロントにはローリングサルカンまで付属。サルカンにリーダーを結んでそのまま使用できる
続けて千葉さんにもヒット。「重い・・けど、なんか魚じゃないかも」
…モクズガニでした
外道でヌマガレイ、コノシロ、フグも。ちなみにヒラメのベイトは、コノシロだった
水色は澄み、マズマズのコンディション
正午から潮止まりということで、いったん昼食タイムに入り、14時に再開。潮の動き、コンディションはバッチリ。そんな中、数投目で渾身のアタリが!
右に左に走る走る!周囲からは「シーバスだ」などという声も上がっていた矢先に平らな魚影が・・
見ただけでわかる重量感たっぷりの座布団ヒラメ。千葉さんが助っ人に入って無事にキャッチ。集まった仲間から大きな歓声が上がった
でっぷり見ごたえのある69cmの大ヒラメ。初期は稚アユなどベイトを狙ってヒラメが集まるため、河口域はビッグワンを狙うチャンス
ロッドはシリーズ中、最もソフトな調子の「フラットセイバー98ML」。これでも十分余裕で大型ヒラメを獲ることができる。ヒットルアーは「ブリットLSJ(バレーヒル)」。引き抵抗が少なく、リーリングにフォールを交ぜながらしっかりアピールさせられる

邪道の「冷音(レイン)」。テッパン系の冷音もフォール時の糸絡みが少なく扱いやすいルアー。使い方はメタルジグとほとんど一緒で、フォールからのリーリング、リフト&フォールと、自在に使える

大ヒラメゲットでスイッチが入ったのか、時合いに突入。パタパタと釣れ出し、東谷さんは先ほどと同じタックルで良型マゴチをキャッチ
続けて、今回の釣行のガイド役の一人、布袋さんにも大きなアタリ。50cm超のヒラメが飛び出した。ソフトルアーを三又キャロにしての釣果
布袋さんはヒラメに続き、50cm近いマゴチもキャッチ

今回、ガイド役を務めてくれた浅野さん、布袋さんの尽力もあり良型のヒラメ、マゴチを釣り上げることができた。この日はフラットフィッシュはいるのだがなかなか口を使わない状況。速いアクションへは反応がいまいちで、短い時合いにリアクションを誘って拾い釣る展開だった。このような状況では、三又キャロとワームを組み合わせて、スロー気味に攻めるのも効果的だ。

活性が低めのときにおすすめの三又キャロって?

フラットフィッシュゲームでソフトルアーをある程度遠投したい時に人気急上昇中なのが三又キャロ。ダウンショットリグやヘビーダウウンショットでもいいのだが、サーフ等から遠投するとラインの角度が低くなってしまうためルアーがボトム付近に着いてしまう。その点、三又キャロはリーダーを長くとるのでフワフワ感を出せるのが魅力。

普通に遠投してリーリングするだけでも釣れてくるが、一定のスピードだけでなく、緩急をつけて探りやすく、ここぞという場所でスピードを緩めてステイ、シェイクできるのが強み。低活性時にはシンカー軽め、ワームを小さめにすることでよりフワリ感を出すこともできる。「フラットセイバー98ML」なら5gまでウエイトを軽くしてもOK。

また、シンカーと三又サルカンの間にリーダー(捨て糸部分)を付けることで、より高い位置で浮かせてアピールすることも可能。

5月16日、千葉さんが三又キャロでキャッチしたマゴチ
[三又キャロ]三又サルカンの下にシンカーを装着(ここに捨て糸を使用してもいい)。三又の枝部分にリーダーを50cmほど付けてフックを結び、ソフトルアーをセットするだけ。写真のワームはベイトブレスの「ベタンコスリム3インチ
シンカーはバレーヒルの「TGシンカー18ドロップショットスリム」。高硬度で沈みが早く、ボトムの状況を的確に伝えてくれるタングステン製シンカー。三又サルカンとドロップショット型シンカーの組み合わせは砂地で砂をかみにくいのもメリット大

代掻きの濁りが取れてくると東松島、石巻以北も続々シーズンイン!

宮城県のフラットフィッシュの状況だが、2016年5月17日現在、仙南エリアはすでにハイシーズン。千葉さんの住む東松島周辺でもポツポツとは釣れているが、盛期にはもうちょっとといったところだ。

これからのシーズンについて千葉さんは、「フラットフィッシュがよくなるのは大体水温14℃くらいからと言われています。仙南から始まってだんだん北でも釣れ出すのですが、鳴瀬川、北上川水系の影響範囲では田植えの濁りが取れた頃がシーズンインの目安になると思います」

「シーズンに入った後、ヒラメは梅雨時に(産卵のためか?)いったん釣れなくなるので、ヒラメを釣りたいなら梅雨までが目安。ただ、この季節のヒラメは稚アユなどを狙って河口に集まるので、河口付近は大型のチャンス大です。コチはコンスタントに釣れ続き、夏場の高水温期は潮通しのいい所に集まるなどポイントは変化しますが、12月頃までは狙うことができますよ」

ソフトルアー使用時には「フラットセイバー98ML」が操作性よくおすすめ。ソフトルアーは低活性時には2.5~3インチと小さめで、波動も弱めのものを使用。活性が上がってきたら4インチ以上と大き目で波動も大きいタイプのシャッドを使うといい

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※解説/千葉 正博
※取材協力/バレーヒル

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