20-21年大槌沖イカメタル好季継続中!
人気沸騰!好調続く岩手三陸の夜イカ釣り。大槌港・美嘉丸のイカメタル船の釣りを御箱崎釣具店の大羽美年さんに解説してもらった。
夏から好調続く大槌沖の夜イカ船
2020年シーズン、大槌湾のイカ釣りは8月初旬より本格的にスタートした。美嘉丸(御箱崎釣具店)が初出船したのも、ちょうどその頃の8月10日。釣果はサイズにバラツキは見られたが船中100杯超と走りにしてはマズマズ。中には冬至スルメを思わせるほどの大型も姿を見せ、シーズン中は釣果に比例し老若男女を問わずイカ釣り師達が集結。賑わいを見せた。
11月に入ると冬至スルメがシーズンイン。日ムラはあるが、数、型ともに安定して釣れ続けた。美嘉丸の最高は11月10日の船中700ハイ超。竿頭は160ハイ。全体的にサイズも良く大爆釣となった。
超大型の冬至スルメに期待が高まる
この日はハイシーズンを迎えている冬至スルメを狙った。出船は15時。今回のポイントとなる大槌湾の90mラインを目指した。
漁場到着後、アンカーを下ろしスタートフィッシング。最初はボトムまでイカメタルを落としレンジを探った。水深80~90mと比較的深い大槌湾で底を狙う場合、メタルの重さは90~100g。リグはドロッパー&イカメタル仕様。ロッドはイカメタル専用があればベターだが、なければ竿先が柔らかいロッドであれば対応可。
最近の傾向は「日が沈む前から頻繁なアタリがありラッシュへ突入することが多いですね。時間が経つにつれてポツポツ上がる感じです。前半勝負といったところでしょうか」と2代目の美年船長。しかしながら今日は少し状況が違う様子。アタリが無いまま時間が過ぎる。我慢を強いられての開始となった。
風が無く船が立てられない。潮もそれほど効いておらず何回かアンカーを入れ直すことに。開始から1時間ほど経過した頃、ようやく潮も効き始めアタリが出始めた。レンジはボトムから10m上の80~70mライン。イカメタルに軽く触る程度の繊細なアタリでテクニカルな展開になった。
ポツポツ釣果から1時間が経過したあたりで集魚灯の効果が出始め、釣れるレンジがさらに浮上。その頃になると船上では竿曲がりシーンが多く見受けられるようになった。下がヤリイカ、その上のレンジがスルメイカ。ビール瓶級の冬至スルメもようやく姿を見せてくれて船上は活気に満ちた。
釣って面白く食べて最高のイカ釣りは1月以降も出船期待!
当日の釣果は、前半苦戦も後半盛り返し1人あたりで30~50ハイ。ヤリイカメインでスルメイカがそこに数ハイ混じる状況。サイズがやや小ぶりではあったものの十分楽しめた。
スルメイカとヤリイカは釣れるレンジが異なるうえ、スルメイカのファイトあるアタリに対し、ヤリイカは繊細なアタリと大きく異なる。その日のイカの状況を感じ取ってタナを探り、いかにヒットに繋げるかが釣果を左右する鍵となる。釣果に差がつくからこそ熱くなるのだ。
もちろんイカは食べても美味。新鮮な透き通るイカを刺身にして腑を絡ませて食べたら絶品だ。料理のバリエーションも焼き、煮る、炒める、漬けると万能なことも人気釣種になった要因と言えよう。
美嘉丸では例年12月いっぱいで終了予定のイカ釣りも、今季は水温が高く引き続き釣果が期待できることから、状況次第では来年1月も出船を検討している。
美嘉丸・御箱崎釣具店TEL:0193-42-6212
◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!
YouTubeチャンネル登録もお願いします!