釣行記

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[連載]常笑upcoming fishing!☆第19回 三陸はアナゴの宝庫!

針生 秀一 2023年4月9日 更新

プレミアム連載:針生秀一さん 第19回 三陸はアナゴの宝庫!
※この記事は2014年10月にプレミアムメルマガで配信したものです。

秋が深まってくると、いろいろな釣り物がマックスなシーズンになります。夜釣りはイカ類にメバル、ソイのロックフィッシュが人気ですが、根強い人気なのがアナゴ釣り。陸っぱりから船まで幅広く楽しまれています。震災の影響による港の復旧作業でポイントが限られていましたが、徐々に釣りが出来る港、釣り船が増えてきました。

三陸でハモと呼ぶのはマアナゴ!

アナゴは東北の釣り人にハモと呼ばれることが多く、ベテランほどハモ釣りと言いますね。本当のハモは東北ではほとんど釣れないようです。山形県庄内でハモ料理が看板に出ているのを見かけますが、漁で少し獲れるくらいのようですね。秋の庄内、由良あたりで串に刺されて干してあるアナゴ、ウナギ?のような魚を見かけます。ハモと呼ばれていますが、あれはヌタウナギ。焼いて食うと実に美味いです。

このマアナゴ、初夏から夏が旬といわれ、梅雨アナゴと呼ぶ、淡白ながら程よく脂の乗った物が重宝されます。江戸前の粋な天ぷら、寿司ネタですね。これが秋には、さらに脂が乗ってきて、素焼きが抜群になります。アルミホイルを敷いて脂が落ちないように焼くのがコツ。コレが実に美味い。食味と釣諏の両方を求めて秋の海に繰り出しましょう。

まず堤防、岸壁からのアナゴ釣り。釣りで入れるところが少なくなりましたが、仙台港の一部や塩釜港など手軽に楽しめるポイントがあります。女川の名ポイント、小乗浜も復旧したようです。

秋は特に水深のあるところが狙い目。遠投だけでなく岸壁のヘチや、塩釜なら、まがき港やマリンゲートの桟橋などの探り釣りも面白い。ルアーロッドやテトラの穴釣りで使っているタックルがマッチします。

オモリは5~8号くらいで、アイナメブラクリやオモリに直接10cmくらいのハリスを結んだだけの簡単な仕掛けで釣れます。オモリの上にケミホタルを付けると効果的です。サイズは37のレギュラーで逆光のレッドに実績が高いです。イカは赤のランプがNGですが、タチウオ、アナゴなどの長物は、波長の短い赤色に好反応するようです。

岸壁からの投げ仕掛けはナツメやカメ型などの中通しオモリ式やジエット天秤を使うのも良いです。釣り上げると仕掛けにアナゴが巻きつきますが、これを念頭に仕掛けを工夫します。

ハリスに夜光パイプを通すと絡みが解消されます。ハリは軸長のカレイバリ、流線などの13号前後が良いでしょう。市販のハリス付きなら3~4号が結んであるので、これでOK。ホンテロンなどエステル系ハリスで結べばヨレのトラブルも減らせます。

エサはサンマ切り身、イカタンが多く使われていますが、私のオススメはアオイソメ。アナゴはエサ盗りがうまく、アワセのタイミングに悩まされますが、切り身より食い込みよいアオイソメのほうがアワセのタイミングが取り易く、ハリに掛けやすいと思います。ハリにタップリ縫い刺しにしてタラシは3cmくらいにするのが適当です。

投げ込んだら少しリールを巻いてサビき、重みが掛かったところで止めて待つ。海底に変化があるところにアナゴは着きます。サビくことが誘いにもなります。これを基本に釣ってみてください。

アタリの出方は竿先がピクピク震え続けてタイミングに迷うものから、大型カレイのように糸フケが出ることもあります。十分に食い込ませてハリを飲ませるくらいに待つ、または的確に口に掛けるなどは、そのときの活性、型を判断してタイミングを計りましょう。

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一回やったらハマる船アナゴ

船のアナゴ釣りが、また面白い。松島湾や三陸の各湾から夜アナゴ船が出ています。台風通過後の濁りでカレイが釣れないときに、志津川湾「三浦屋」での日中アナゴ釣りが隠れ人気になってきていますね。なにせ明るいので手返しが早く、数が伸ばせます。仕掛けと釣り方は夜釣りと同じです。

夜アナゴは腕長30cmくらいの両天秤に夜光パイプを通した2~30cmハリスというのが古くからの定番ですが、東京湾スタイルのコヅキ釣りで、オリジナル直結仕掛けにアオイソメのエサで釣らせるのが「三浦屋」

アナゴ用直結仕掛けは先糸直結12号2本ヨリで絡まず、ホンテロン5号ハリスでヨレを修正できます。ハリは丸セイゴ14号くらいがマッチします。タックルはカレイと同じでよいですが、1.2mくらいの短竿を使うと夜釣りで効率を上げてくれるでしょう。

直結仕掛けアナゴバージョン。ケミホタルは逆光・赤が効きます。アオイソメは縫い刺してボリュームアップしましょう
志津川湾「三浦屋」にて。大型アナゴがそろいます
船上でアナゴを開いてくれる船長も多いです

基本的な誘いはカレイと同様なコヅキです。竿先のテンションを保ち、コヅキの最中に出るアタリに注意して誘い続けます。上下するリズムをイレギュラーに、大きなストロークを入れることが聞き上げにもなります。モゾモゾという微妙なアタリにも積極的に掛けにいきましょう。

食い上がるようなアタリを出すのがアナゴ。捕食して前進、食い上がると、仕掛けが弛むのでアタリが消えるように感じます。ナメタガレイも同じようなアタリが出ます。誘っていて違和感、変化を感じたら、聞き合せるような操作で竿を立ててアワせます。

掛からなくてもエサが残っていれば続けて食ってくるので、ゆっくり聞き下げるようにして一旦止めてコヅき直してみましょう。食い気があるのでエサを躍らせると即反応してくることが多く、何かの変化を感じたらアワセを入れていくのが大切です。うねるようなコズキのリズムを作り、誘いを組み立てましょう。

晩秋にかけてが落ちハモと呼ばれる大アナゴのシーズン。手首サイズのマアナゴが釣れます。引き込みは強力で釣り味は抜群です。ぜひトライしてみてください。


大船渡吉浜「喜福丸」にて。根白漁港はポイント至近で、晩秋の落ちハモ釣りにも絶好です!


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PROFILE:針生 秀一

船釣りを中心に、防波堤や河川の小物釣りなど、なんでもこなすオールラウンダー釣り師。全国各地の釣りと釣り具の知識が豊富で、釣りの生き字引的存在。泉区のロックバーラグ(Rag)オーナー。シマノフィールドモニター

※取材テキスト・写真提供/針生秀一

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