釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

21’夏スルメ本格始動in仙台湾

編集部 2021年7月29日 更新

2021年も夏イカのシーズン到来。塩釜沖の仙台湾でもスルメイカ(ムギイカ)が7月頭頃から釣れ始めている。ということで、千葉めぐみさんと一緒に開幕戦の模様を取材してきた。

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夜スルメ船は今季初出船の塩釜・丸洋丸で実釣!

近年、ライトタックルを使ったイカ釣りが人気急上昇中だ。繊細なタックルと高感度な極細ラインを使用することでイカ釣りのゲーム性が高まり、またテクニックが釣果を大きく左右する点が人気の一因となっている。

2021年7月3日(土)、今季初となる仙台湾の夏スルメを狙いに出船するとの情報を聞きつけ、丸洋丸(塩釜港)の夜イカ船に同乗させてもらった。

釣戦するのは、昨季よりイカメタル修行中の当メディアイメージキャラクター千葉めぐみさん。昨年は我慢の釣りを強いられ続けただけに今回の意気込みはヤル気十分。果たしてスルメイカの乱舞シーンが見られるのか⁉


店舗にて受け付けを済ませ乗船準備に取り掛かる。店舗では氷も常備されており各自クーラーに入れ準備は万端
ピンクの船体の丸洋丸。ハイテク機器フル装備の大型遊漁船で快適フィッシング。当日は今季初出航となる半夜スルメイカ船。結果はいかに⁉

当日は16時半に受付終了。店舗前の岸壁に停泊中の丸洋丸に乗り込みポイントを目指し出船した。「これから北西の強風となるから現場の状況を見て引き返すかもしれないよ」。とタカヒロ船長。それでもいいと乗り込んだのが今回の釣戦者達。猛者の気合いは半端ない。

風波の影響が比較的少ない岸沿いを走り続けること約3時間。外海に面したポイントが近づいてきた。強風、ウネリを伴う風波で立っているのも一苦労。完全なタフコンディションの中でのスタートフィッシングとなった。

出船前にノンアルコールで乾杯。頻繁に釣行を共にするGFG/がまかつファングループ(釣りが好きながまかつファンが集まってみんなで楽しく釣りをするグループ)の土井さん達とパチリ
16時45分漁場を目指し出船。風がやや強く吹き始めていた
約3時間の航程でポイントへ到着。タフコンディションではあったものの現場は予想よりは優しい海況。集魚灯が灯されいよいよ実釣

風とうねりのある難条件のもと夜イカ釣りスタート

今回めぐみさんが用意したイカメタルは10号、12号、13号、15号。丸洋丸ではスルメイカもヤリイカもイカサビキはPE1.5号以下、イカメタルはPE0.6号以下で統一し、これより細いPEラインを推奨している。

オモリはイカサビキが60号と100号。イカメタルは自分の使いやすい号数をメインに様々な号数を準備。「速潮対策のためさらに重い号数を必ずご用意を」、というタカヒロ船長からのアドバイスを受け用意したもの。当日は潮流もあったことから鉛スッテに15号、上(枝)に浮きスッテ55mmをセッティングしてイカを狙った。

集魚灯の効果が出始めると船上でイカかポツ、ポツと上がり始めた。しかしながらタナはバラけており、釣れたタナを聞いてレンジを探る展開。強風のためアタリが非常に取り辛い状況で我慢の釣りが強いられた。


オモリスッテは15号をセレクト。浮きスッテはアブ・ガルシアの浮きスッテ 「ダクダクスッテ」
「SaltyStageスキッドスッテ」(アブ・ガルシア)
鉛スッテのスキッドスッテはゆらゆら揺れながら落ちるスキッディングフォールが特長。四ツ目&リアルヘッドにざらつきのあるクロスをまとい、ガルプ!スプレーとの相性も抜群!
「SaltyStageダクダクスッテ」(アブ・ガルシア)
ドロッパー(枝ス)に使う浮きスッテ「ダクダクスッテ」もスキッドスッテ同様のリアルヘッド形状とザラザラクロスボディでアピール大

 

アブ・ガルシア
8号(30g)、10号(38g)、12号(45g)、15号(56g)、20号(75g)、25号(94g)の6サイズをラインナップする。
 
 
アブ・ガルシア
イカにアピールする四ツ目とイカが抱きやすいボディ。ガルプ!などの集魚スプレーとも相性GOOD
 
 


船長の合図と共にスタートフィッシング。まずは仕掛けをボトムまで落としてからイカのレンジを探る


ボトムから少し上層をシャクっていた土井さんにムギイカがヒット


イカのいる層を探りながら手元にアタリがあったら即アワセ。ムギイカが姿を見せた
風、ウネリに苦戦中のめぐみさん。目感度重視で穂先の変化に気を付けているもののタフコンディションで思うようにいかない。今のところ異常なし


前半は潮があまり動かずポツポツ釣果だったものの、後半は潮の動きが良くなり船上はプチフィーバー。上がってくるサイズも良型が混じるようになった。ムギイカというよりはスルメイカサイズ


周囲がプチフィーバーの中、トーンダウンしていためぐみさんのバケツを覘くと釣果がある。あれっいつの間に⁉ 実はタカヒロ船長がトモでお土産分を釣っていたもの。短時間であっという間に二桁安打


釣り人の特権イカ刺しタイム。午前船のカレイ釣り、そして半夜イカ釣りと本日ダブルヘッダーの船長。疲れた体に鞭打って「皆に食べてもらいたいから」と捌いてくれた。皿がなかったため、めぐみさんのクーラーの蓋を代用しているのはご愛敬


透き通る身、コリコリな触感、そして新鮮な腑を混ぜて食べるイカ刺しは絶品

めぐみさんラスト間際に待望の一杯をキャッチ!

強風、ウネリに二枚潮という難コンディションに苦戦中のめぐみさん。依然、竿先に変化は見られない。おみやげ用にと操船の合間にイカを釣っていたタカヒロ船長が心配して来てくれて、いくつかアドバイス。

このままボウズで終了するのか。なんとか1杯でも姿が見たい。そんな思いが通じたのは終了間際だった。そして上がってきた念願のスルメイカに歓喜するめぐみさんの姿を見て、安堵のタカヒロ船長。
「めぐみさんが釣れるまで帰らないつもりだったから」と冗談半分に苦笑い。繊細なアタリを取るのが難しいシビアな状況の中での価値ある一杯となった。

納竿まで残りわずか、ラストチャンスに集中。船長からのアドバイスを頭に入れて丁寧にイカを誘っていたその時、ロッドが大きくしなった。「今度こそは間違いない。イカの感触」
上がってきたのは念願のスルメイカ。「やった~やった~」めぐみさん満面の笑み。ピンクのハット、ピンクのマスク、ピンクのTシャツ、そしてピンクのスッテと、めぐみさんのラッキーカラーであるピンクパワーが炸裂!最後の最後に勝利の女神がほほ笑んだ瞬間でした

めぐみさんにとって長かった夜。そして忘れることのできない価値ある1杯をスマホで記念撮影
釣り上げたスルメイカは鮮度を保つため締めて持ち帰る。締めると胴が一瞬にして白くなった

仙台湾の夜スルメは8月も好シーズン続く

夏の風物詩、仙台湾の夏スルメは始まったばかり。丸洋丸では状況にもよるが8月いっぱいは十分に狙え、その後も予約あれば状況次第で出船可能。

これを書いている7月末時点での釣果は、サイズが30~50cmと良型混じり。イカメタルでは20~69ハイ(平均41ハイ)、イカサビキで20~70ハイ(平均32ハイ)と好調をキープ。他、サバも混じる。アタり棚がある程度固定気味になり、比較的釣れっぷりも良く、サイズはデカいのが主。たまに普通サイズが混じり、稀にムギイカサイズが姿を見せるという感じだった。


直近の釣果!

これから日に日にサイズアップするスルメイカ。イカメタルは比較的安価、簡単なタックルで楽しめ、これから始めようとするアングラーにもハードルが低く最適だ。8月に入ればビール瓶級の期待も大きい。ぜひこの機会に、ライトタックルなイカメタル釣法で存分にスルメイカの引き味じを堪能してみてはいかがだろうか?もちろん千葉めぐみさんのイカ修行もまだまだ続く。

今回お世話になった丸洋丸のタカヒロ船長。気さくで親切丁寧な名船頭。初心者からベテランの方まで安心して釣りが楽しめる
[遊漁船ガイド]丸洋丸
半夜イカ釣りは基本、土日祝日の出船ではあるが、平日の夜も人数が集まれば出船する。現在は大型船(丸洋丸)と小型船(湯煙丸)を釣り物に合わせて使い分けていて、大型船は夜スルメイカ釣りの他にヒラメ釣りやマガレイ釣り。小型船の方は夜アナゴ釣り、カレイかかり釣り、カレイ流し釣り、マゴチ釣り、イシモチ釣りで好評出船中だ


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※モデル実釣/千葉めぐみ(釣りTiki東北イメージキャラクター)
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン丸洋丸

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