夏から続いた三陸のイカ釣りも年が明けてからは終盤戦の雰囲気。極寒の中、「ヤリイカを釣りたい!」と前回のリベンジに燃える千葉めぐみさんは、悪天候の合間に出船機会をみつけ、再び岩手県越喜来湾のイカメタルに釣戦した。
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前回スルメイカのみだった千葉めぐみさんのヤリイカリベンジ釣行
取材日は2021年1月23日。例年だとイカメタル釣行最終戦、もしくは終了のタイミング。釣況は日ムラが見られ常連の釣り人も苦戦を強いられるようなハードな時期。そんな中、年明け直後の低調から復調の兆しとの朗報を受け、「イカした女子」を目指すめぐみさんは奮起。一路、岩手県越喜来地区の小石浜漁港へ向かった。
この時期のイカメタル釣法はとてもテクニカル。繊細なヤリイカのアタリは、水温低下とともにタフさを増し、1月ともなればさらに繊細になる。スッテに触るか触らないかの絶妙なアタリを目感で取って乗せることができるのか?
イカの誘い方にもいくつかパターンがあり、潮流が速い時や止まっている時、風がある時等々その誘い方一つで釣果に差がつく。またヤリイカはスッテを触って違和感を感じるとすぐに離してしまう傾向があるので、その触れた瞬間の小さなアクションを感じる、見るといった専用ロッドがあるとベター。
とにかくいろいろな要素を絡ませないと釣果に結び付かない。そんな腕の差がはっきりと表れる競技志向性も人気の釣種と言えるだろう。
開始1投目からヤリイカリベンジ達成!?
取材当日は前半強風も、徐々に落ちてくる予報。湾内は風波が立っていた。ポイントの水深は55~60m。潮流は緩やかで、メタルはあまり流されないマズマズのコンディションだった。
ヤリイカの釣り方だが、まずレンジはボトム付近を丹念に探るのが基本。アクションはできるだけソフトに、2、3回ほどシャクリ、そしてフォールからステイの繰り返し。アタリがなければ大きくシャクってフォール&ステイ。風があり目感度はやや不利な状況だった。
スタートフィッシングから数分後、常連さんにファーストヒット。アタリはボトムすれすれのレンジ。潮流がありヤリイカの活性も良。大、中、小とサイズにバラつきは見られるもポツポツと上がり始めた。
そのタイミングでめぐみさんのロッドに違和感が。一投目の出来事に「えっ今のアタリかも、でも波の影響かな」と半信半疑なめぐみさん。フィール中にフワっと小さく食い上げるアタリにすかさずアワセて巻き巻き。上がってくるとイカの魚影がはっきりと分かった。念願のヤリイカか!?
ヤリイカ?のヒットシーン。鉛スッテ「
スキッドスッテ」の赤白に乗ってきた
「釣れました~!!ヤリイカですよね」とめぐみさん。一投目から? 前回のイカメタル釣行では苦戦を強いられ釣ることのできなかったヤリイカ?? あっさりとリベンジ達成か?
一投目から釣れるはずはない(ゴメンナサイ)との思いから、めぐみさんをノーマークだった編集者。慌ててビデオを回すが・・・時すでに遅し。一投目から釣果があるってことは、魚影が濃いかも。また会えるねとその場を和ませて引き続き実釣へ。
※後日、動画を編集していたところ、ヤリイカと思っていたイカはマルイカ(小型のケンサキイカ)の可能性が高いことが判明・・。ケンサキはヤリイカに似た剣先状のエンペラのイカながら、ヤリイカより脚が長く、ずんぐりとしているのが特徴。日中にもよく釣れ、越喜来湾や仙台湾でもたまにだが釣れることがある。
その後、潮止まりとなり我慢の強いられる展開に。後半戦にプチフィーバータイムが到来するも、めぐみさんに釣れてきたのはスルメイカ。浮きスッテ「ダクダクスッテ」の赤白に乗ってきた。この日は全体に赤系カラーが好調だった。
今季は終盤 来春以降に再び挑戦!?
終了間際にはミニミニタコ。そして終了のアナウンスが無情にも船上に響いた。今釣行もリベンジは果たせず。「イカした女子」をめざすめぐみさんの挑戦は、来夏以降のシーズンに持ち越しとなった。
越喜来湾のイカ釣りは、6月下旬の夏イカ(ムギイカ)からスタートし低調、復調を繰り返しながら1月まで続く。夏イカ(ムギイカ)は数も安定して釣れることから老若男女問わず人気の釣種。この時期のイカは身も軟らかく食べても美味しい。そしてやる気満々のイカ達なので、アタリが大きく比較的簡単に狙える。ヤリイカが盛期を迎える前の練習にはもってこいのターゲットだ。
今年もあと4か月ほど待てば三陸のイカ釣りがスタートする。まずはムギイカ、次はスルメイカ、ヤリイカ混じりの束釣りを目標に「イカした女子」を目指すめぐみさんは攻め続ける。
出船港の小石浜漁港はサンテツ恋し浜駅近く
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※モデル実釣/千葉めぐみ(釣りTiki東北イメージキャラクター)
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン、億幡丸
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