冬~春の堤防ナイトロックゲームにおけるタックル使い分け
冬の間も夜は大槌周辺漁港に通っていたというバレーヒルフィールドスタッフの東谷輝一さんより、クロソイ&メバルのナイトゲームレポートが届きました。釣果とともにサイファリストHRXプロスペックの使い分けも解説!
※2022年3月掲載。
先日のベイトモデル2機種のレポートに続き、NEW「サイファリストHRXプロスペック」4機種を使用してのナイトでの釣果に釣り方を交えながらレポートしたいと思います!
[関連記事]NEWサイファリストHRX ボートロック釣行記
ベイトフィネスモデル【CPRC-72LS/RFF】【CPRC-76MMS/RFF】でクロソイとメバルを狙う
プロスペックのベイトモデルの中で一番ライトな「CPRC-72LS/RFF」。レングスとパワーをアップさせた「CPRC-76MMS/RFF」。どちらもソリッドティップを搭載し、繊細な釣りにマッチするように開発されたベイトフィネスモデルです。
コロナ禍の影響もあり一気に人気が高まったアウトドア・フィッシング。岩手の各漁港も数多くの釣りファンで賑わっておりプレッシャーも高くなっていますね。そんなハイプレッシャー化したポイントでより繊細に攻め切る為に開発された機種!
※この二本のロッドでの釣果は主に2021年釣行時のものです。
「CPRC-72LS/RFF」で釣り上げたクロソイ、メバル

(メインライン フロロ8Lb)

因みに、リールはDAIWA「20タトゥーラSV TW」のスプールとベアリングをフィネス用に改造。飛距離は2gに2インチワームのセットで20m近く!スピニングと変わらないくらい飛びます。キャストはある程度の慣れは必要となりますが…
(メインラインPE0.4号+リーダーフロロ6Lb)

手返しが良く、キャストが楽しくなるベイトフィネスお試しあれ‼
(メインラインPE0.4号+リーダーフロロ6Lb)

三陸はメバリングしてると不意に良型のクロソイが掛かることが多。ラインシステムをどうするか悩みますよね?これ以降ラインを少し強くしました!
(メインラインPE0.4号+リーダーフロロ6Lb)

尺メバル、クロソイを視野に開発された「72LS」にお任せあれ!^^
(メインラインPE0.6号+リーダー10Lb)
ベイトフィネスで大型も狙えるように開発された【CPRC-76MMS/RFF】
レングス・パワーともにクロソイを狙うなら間違いなく「72LS」より「76MMS」です。繊細さは「72LS」と変わらずですが、ロッドの強さはワンランク上!
「CPRC-76MMS/RFF」で上げた釣果

(メインラインPE0.8号+リーダー12Lb)

(メインラインPE0.8号+リーダー12Lb)

(メインラインPE0.8号+リーダー12Lb)

(メインラインPE0.8号+リーダー14Lb)
【CPRC-98MMH】【CPRS-85MH】で極寒低水温期のクロソイ攻略!
ここからは、2021年12月からこれまでのナイトでの釣果を交えロッド紹介をしたいと思います!
12月から3月にかけての極寒低水温期のナイトは寒さとの戦い!しかし、スポーニングも絡み、釣れれば良型が多いこの時季、自然と足は海に向かいます。
近年の傾向として、同じ漁港でもシーズン毎に海の状況が大きく違いますね。メバルが爆釣の年、翌年にはメバルは釣れずベッコウが数釣れたり。毎年クロソイが好調だったポイントが全く釣れないことも。これも温暖化の影響で海水温が高くなったからなんでしょうね。
温暖化といえば、昨今、クロソイが釣れなくなったと良く耳にします。実際、私もそのように感じています。以前は、ナイトならどこでもクロソイは釣れたものですが、昨今はボウズなんてことも普通に…。これも海水温の上昇が一因かと思われます。
しかし、今シーズンのクロソイは復調傾向!(水温が3℃と例年通りに下がったからかな?)ここ数か月、仕事終わりに2時間くらいの釣行を重ねてきましたが、着き場や通場を見つけられれば数もサイズもまずまずな釣果。2月はじめからは数年振りに毎日の様にロッドを振っています!
この時季、良型のクロソイを釣るためには?
クロソイゲームを楽しむ中で私が意識しているのは『ベイトが溜まるエリア』になりますね!
これは、この時期だけでなく一年を通して言えることですね!特に、ベイトの溜まりやすい場所としては、湾奥、河口、潮の流れやヨレが発生する堤防の先端周りや漁港の開口部など。そんなベイトを狙って回遊(クロソイは大型化するにつれて回遊性が増すと言われていますのでその習性を利用)してきた個体を狙う場合が多いです。その為、干満のタイミングで入り直したり、実績ポイントをランガンしたり、多く回遊しているであろう朝方に眠い目を擦りながら行くこともしばしばです!
とは言え、テトラ帯やストラクチャー周りの居つきや一時寄り道中の個体を狙って実績ポイントを回ることも多ですが!^^;
要は、漁港周辺や河口付近等ではベイトを追ってる個体が大きく、尚且つ釣れる確率が高いってこと。
ロングディスタンスベイトモデルの【CPRC-98MMH】でクロソイ攻略
HRXシリーズのベイトモデルの中で一番レングスの長い「98MMH」。一見ガチガチをイメージしてしまいそうな長さではありますが、キャスト時も魚とのファイト時もバットから曲がってくれて安心感のある扱いやすいロッド!
5g+3inワーム程度のリグから気持ちよくキャストが可能!このロングベイト、特にお勧めしたいのがナイトでのビッグクロソイゲーム!40cmや50cmを超えるビッククロソイを狙う場面で、太いラインを使いながら飛距離を出せるのが最大のメリット!
魚を掛けてからも魚に主導権を与えずゴリ巻きで寄せることが出来、そのまま抜き上げられるのも魅力!大型を狙った釣行、高い場所やテトラ帯、ストラクチャーが多くスタックし易い場所ではこのレングスはメリットでしかありません!
「CPRC-98MMH」で釣り上げたクロソイ

(メインラインPE2号+リーダー25Lb)

(メインラインPE2号+リーダー25Lb)

太いラインを使用して飛距離を稼げるのと、安心して抜き上げランディングできるのは最大の武器!リフト幅の調整は慣れが必要になりますが慣れれば問題ナッシング!笑
(メインラインPE2号+リーダー25Lb)
先代の人気ロッド「漁港スペシャル83MH」の血を受け継ぐ【CPRS-85MH】
ベイトタックルが主流だった2010年代前半、東北のトーナメントでは飛距離を稼げるスピニングタックルが主流になり始めていました。そんな中、ロック用スピニングとしては当時最長(?)だった初代サイファリストが一気に売れ出し在庫切れになるほど!そして、私がスタッフとして携わった2代目サイファリストシリーズでは90Hが発売され、その後910Hプラスも発売されるなど一気にロングスピンの流れが!
そんな中、83MHは軽めのリグから1ozを遠投できることから『漁港スペシャル』としての位置づけに!アイナメだけではなくナイトロック、関西以南ではハタ狙いでも人気になりました。そんな人気ロッドの「83MH」のテーパーを引き継ぐ「85MH」はさらに進化した新たな『漁港スペシャル』としてリリースされました!
オールラウンドに使用できるスピニングモデル「CPRS-85MH」の釣果

Rテーパーを使用しているとRF(レギュラーファースト)でもF(ファースト)寄りの85MHはキャスト時に少し違和感を感じる方もいると思いますが、軽さと操作性は抜群です!
(メインラインPE0.6号+リーダー16Lb)

(メインラインPE0.6号+リーダー16Lb)

(メインラインPE0.6号+リーダー16Lb)

(メインラインPE0.6号+リーダー16Lb)

5gジグ単ボトムワインドで30cm前後のクロソイ6匹に25upのメバルも。「85MH」の操作性が釣果をもたらした釣行でした!
(メインラインPE0.6号+リーダー16Lb)
以上、各ロッド毎に釣果と釣り方を交えてのレポートでした!最後までご覧いただきありがとうございます。
まだまだ寒い岩手ですが、時間の許す限りナイトゲームを楽しみたいと思います!皆さんも是非!
22年春、いよいよNEWサイファリストHRXプロスペックシリーズ全モデルが発売となりました。
是非、よろしくお願いいたします。
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ロックフィッシング・ジギングをメインに三陸でのルアーフィッシングに精通。カレイ、イカ、チカ等、三陸沿岸四季折々の旬の魚をターゲットとした釣りや、バスフィッシングもこなすマルチアングラー。岩手大槌町在住。サポートメーカー:ベイトブレス、バレーヒル、アクティブ
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