釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

多魚種を狙って楽しめる夏の仙台湾SLJマダイゲーム

編集部 2024年8月8日 更新

マダイをメインターゲットとした仙台湾のSLJゲーム。初夏から夏にかけて宮城のマダイは産卵後の厳しい季節になるが、ハナダイやホウボウ、カナガシラなどの五目のターゲットを相手に楽しむことができる。
※2022年7月に取材を行いました。


のっこみ直後の仙台湾マダイゲーム

仙台湾のマダイが産卵期から産卵後のタイミングにあった2022年7月5日、快星丸(塩釜・越の浦漁港)のSLJマダイ五目船に乗船。日本各地のマダイゲームに詳しいバレーヒルの池田朋史さんに、マダイ狙いのスローライトジギングについて解説していただいた。

この日はマダイの実績が高い仙台湾の砂底のポイントを中心に実釣した。この時季のマダイ、ハナダイのレンジは底層が中心。ドテラ流しの船でしっかりボトムを取り、底から10mくらいの範囲を広く探るとカナガシラやホウボウ、ヒラメ、カレイなどの砂底を好む色々な魚種混じりで鯛類を狙うことができる。

塩釜港を日の出とともに出船し、1時間ほどでポイント着
バレーヒルスタッフの池田朋史さん。関東、関西各地の様々な釣種に詳しい
エラブタの縁が赤く、背ビレの棘が少し長いハナダイ(花鯛)。マダイよりは小型の種だが食べておいしい魚
池田さんはバレーヒルのタングステン製メタルジグ「ブルービーク TG」で1日通して釣りをした

ハナダイ、カナガシラ、ホウボウなどに本命マダイが混じる

池田さんに最初に釣れてきたのはカナガシラ。カナガシラはこの海域で最も個体数が多く、終始、船中で釣れ続いた。

2匹目は先ほどより少し引きの強い魚がヒット!上がってきたのはハナダイ(チダイ)。ハナダイのいる所はマダイもいる可能性が高く、こういった魚種を釣りながら根気強く釣り続けることが大切だ。

さらに、良型になるとマダイと疑う引きをみせるホウボウ、カレイ類の中では魚食性が強くルアーにも反応良好なムシガレイ(ミズガレイ)、嬉しい外道のヒラメなどなど、五目以上の魚種が次々とヒットしてきた。

ジグのカラーをチェンジして釣れたのはムシガレイ。カレイ類の中では魚食性が強く、浮き気味になって小魚を捕食することもある
青緑色の大きな胸ビレが特徴的なホウボウ。ウキブクロが大きく「グウグウ」と鳴く。上質な白身の魚は食味の評価も高い
ホウボウと似たシルエットだが、胸ビレが少し小さく赤色なのがカナガシラ。金頭というほど頭が硬く大きい。時に落ちパクありで多数ヒット
タイラバで釣っていた人にきたチャリコサイズの小ダイ(マダイ)。仙台湾でも小さいマダイが増えてきていているそうだ(今後の成長に期待しリリース)


カナガシラ多数に色々なゲストを釣りながら根気強くマダイを狙った

ハナダイの他にチャリコサイズの小ダイが1尾釣れたものの、本命マダイはなかなか出ない。この日の快星丸はドテラ流し、横1列に並んでひたすらボトム付近を探り続けた。

カナガシラの引きに飽きてきた頃、船尾で釣っていたアングラーにひときわ強い引きの魚が掛かり、船中1枚目のマダイをキャッチ。時合いなのかアタリも多くなり、船中モチベーションアップ。

9時を回った頃、他の魚とは明らかに違う強い引き!
「まだまだ小さいよ」と言いながらも、やはり嬉しい本命マダイ

タングステンメタルジグ「ブルービークTG」

バレーヒルのタングステン製メタルジグ「ブルーピークTG」は30g、40g、60gの3サイズラインナップ。この日はそれほど潮が速くなかったため池田さんは40gをメインに使用した。イワシやブルピンからグリーンゴールド、オレンジゴールドなど定番カラーを網羅。マヅメや曇天時などローライトに向くグローカラーもラインナップする。

池田さんにはフックセッティングによるアクションの違いも紹介してもらった。ブルービークTGは通常のパッケージ状態でフロントアシストフックを装備するが、リア側に別売の「ブルークロー」をセットするとアクションに若干の変化を出すことができるそうだ。

ノーマルではスライドの大きいアクションなのに対し、リア側にアシストフックを追加するとフックが抵抗となりウォブリングのような小刻みに小さいアクションに変化。より大きく動かしたい時などはノーマル、食いが渋い時などはリアフック装着するといった、使い分けをするとGOOD

仙台湾での使い方としては、ボトムを取ってからのスローリトリーブが基本。底付近で反応が無いときや、ベイトの魚探反応が浮き気味の時などたまに10mくらい上のレンジを探ってみると良いだろう。

バレーヒル池田さんが使っている道具を解説
ブルービーク TG」(バレーヒル)
スレンダーボディ・省シルエットにより、潮が速い時、水深が深い場所でも扱いやすいタングステン製メタルジグ。SLJだけでなくショアゲームでも高実績!
ブルークロー」(バレーヒル)
ケイムラコートを施した平打ちフックでアピール力に優れたSLJ対応アシストフック。よつあみ社アルゴンアシストフロロ入り10号を採用しており大型マダイや青物もOK

バレーヒル
霧か濃くローライトな条件だったので、グロー(夜光)の入ったカラーが有効なようだった。
 
バレーヒル
チヌバリをベースにした小型メタルジグ用のアシストフック。
 

「ブルービークTG」でマダイ攻略

前週の6月23日にも乗船し、ブルービークTGのグリーンゴールドで良型のマダイをキャッチしているという菊池英樹さんが同船。菊地さんはこの日もブルービークTGを使用してヒラメをキャッチ!さらには池田さん、菊池さんの2人でハナダイを連発。そして・・・。


菊池英樹さんブルービークTGのグリーンゴールドカラーでヒラメをキャッチ!
これは近年、仙台湾でも増えつつあるカサゴ(ガシラ)


ドテラ流しで船を流しながら広範囲を探っていく。糸が斜めに出続けるので慣れるまでは底取りに集中が必要。底が取れなくなったら面倒くさがらずに入れ直すのが得策だ


池田さんと菊池さん2人ともハナダイが連発。時合い突入か
こちらは菊池さんが前回マダイを釣った時の歯形が残るブルービークTG


6月23日、菊池英樹さんが釣った良型マダイ

ハナダイが続けて上がり、潮の動きもマズマズ。期待が高まった13時過ぎ、この日も釣ったのは菊池さん。竿がグングンと突っ込み明らかにマダイの引きだ。


待望のマダイヒットシーン

ナイスプロポーションな待望のマダイを手にした
グリーンゴールドのヘッド部にグローをあしらったカラー「グローヘッドグリーンG/ウェーブホロ」で

バレーヒル
「グローヘッドグリーンG/ウェーブホロ」仙台湾で人気の緑金系カラー
 

スーパーライトジギング入門に最適!「ブルービスタ」を紹介

池田さんの使っていたバレーヒルのSLJロッド「ブルービスタ」。SLJで使用する軽量ジグの操作性に優れ、アクション操作性と食い込み性、パワーのバランスが良く色々な魚種を狙うことができる。この日は63Lのライトモデルをメインに使ったが、潮が速くてもう少し重いジグを使ったり、大型の青物などが居る場合はミディアムライトも選択できる。1万円台の価格帯でこれからSLJを始めるアングラーにもおすすめの1本。


池田さんのタックル解説

軽量ジグを操作しやすく、これからこの釣りを始めるのにもぴったり
この日は63L(PE0.6号)と63ML(PE0.8号)の2本を持ち込んだが、ほとんど63Lの方の1本で実釣した

バレーヒル
仙台湾で40gくらいのジグを使うのに適したライトモデル。
 

延長戦突入。最後まで粘ったものの
ハナダイを数枚通過したところでタイムアップ

今後も楽しいSLJ五目 産卵後のマダイにも期待!

終わってみればマダイサイズは船中2枚。他にハナダイ、チャリコ、ホウボウ、カナガシラ、ヒラメ、ムシガレイ、カサゴ、サバなど五目以上の釣果となった。

今回釣りをした砂地のポイントのほか、メバル、ソイ、アイナメなどの根周りも好調で、今後もSLJで様々なターゲットを狙い楽しむことができる。マダイも秋のシーズンに向けて再度上向いてくる見込み。季節により移り変わる仙台湾の海の豊かさを感じることができるSLJにぜひ挑戦してみていただきたい。

ハナダイ、ホウボウに無数のカナガシラの釣果
取材に同船された皆さんと、お疲れさまでした!
快星丸の佐藤慎一船長。終始、集中力を切らさぬよう盛り上げつつ、真剣にポイントを流していただいた
[遊漁船紹介]Kaiseimaru快星丸(越の浦漁港)
仙台湾のSLJや青物ゲームなどルアー船を中心に、松島湾周辺の夜アナゴやハゼなどまで、シーズンの釣り物をご案内。プロ級の写真で釣行の思い出もばっちり。帰港後、釣った魚を港で捌いてもらえる提携サービスがあるので魚の扱いに不慣れな方も安心。慣れない釣種にこれからチャレンジするという方にもおすすめの釣り船だ。
■TEL:090-7067-0687

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※取材協力/バレーヒル、快星丸

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