多魚種を狙って楽しめる夏の仙台湾SLJマダイゲーム
マダイをメインターゲットとした仙台湾のSLJゲーム。初夏から夏にかけて宮城のマダイは産卵後の厳しい季節になるが、ハナダイやホウボウ、カナガシラなどの五目のターゲットを相手に楽しむことができる。
※2022年7月に取材を行いました。
のっこみ直後の仙台湾マダイゲーム
仙台湾のマダイが産卵期から産卵後のタイミングにあった2022年7月5日、快星丸(塩釜・越の浦漁港)のSLJマダイ五目船に乗船。日本各地のマダイゲームに詳しいバレーヒルの池田朋史さんに、マダイ狙いのスローライトジギングについて解説していただいた。
この日はマダイの実績が高い仙台湾の砂底のポイントを中心に実釣した。この時季のマダイ、ハナダイのレンジは底層が中心。ドテラ流しの船でしっかりボトムを取り、底から10mくらいの範囲を広く探るとカナガシラやホウボウ、ヒラメ、カレイなどの砂底を好む色々な魚種混じりで鯛類を狙うことができる。
ハナダイ、カナガシラ、ホウボウなどに本命マダイが混じる
池田さんに最初に釣れてきたのはカナガシラ。カナガシラはこの海域で最も個体数が多く、終始、船中で釣れ続いた。
2匹目は先ほどより少し引きの強い魚がヒット!上がってきたのはハナダイ(チダイ)。ハナダイのいる所はマダイもいる可能性が高く、こういった魚種を釣りながら根気強く釣り続けることが大切だ。
さらに、良型になるとマダイと疑う引きをみせるホウボウ、カレイ類の中では魚食性が強くルアーにも反応良好なムシガレイ(ミズガレイ)、嬉しい外道のヒラメなどなど、五目以上の魚種が次々とヒットしてきた。
ハナダイの他にチャリコサイズの小ダイが1尾釣れたものの、本命マダイはなかなか出ない。この日の快星丸はドテラ流し、横1列に並んでひたすらボトム付近を探り続けた。
カナガシラの引きに飽きてきた頃、船尾で釣っていたアングラーにひときわ強い引きの魚が掛かり、船中1枚目のマダイをキャッチ。時合いなのかアタリも多くなり、船中モチベーションアップ。
タングステンメタルジグ「ブルービークTG」
バレーヒルのタングステン製メタルジグ「ブルーピークTG」は30g、40g、60gの3サイズラインナップ。この日はそれほど潮が速くなかったため池田さんは40gをメインに使用した。イワシやブルピンからグリーンゴールド、オレンジゴールドなど定番カラーを網羅。マヅメや曇天時などローライトに向くグローカラーもラインナップする。
池田さんにはフックセッティングによるアクションの違いも紹介してもらった。ブルービークTGは通常のパッケージ状態でフロントアシストフックを装備するが、リア側に別売の「ブルークロー」をセットするとアクションに若干の変化を出すことができるそうだ。
ノーマルではスライドの大きいアクションなのに対し、リア側にアシストフックを追加するとフックが抵抗となりウォブリングのような小刻みに小さいアクションに変化。より大きく動かしたい時などはノーマル、食いが渋い時などはリアフック装着するといった、使い分けをするとGOOD
仙台湾での使い方としては、ボトムを取ってからのスローリトリーブが基本。底付近で反応が無いときや、ベイトの魚探反応が浮き気味の時などたまに10mくらい上のレンジを探ってみると良いだろう。
「ブルービークTG」でマダイ攻略
前週の6月23日にも乗船し、ブルービークTGのグリーンゴールドで良型のマダイをキャッチしているという菊池英樹さんが同船。菊地さんはこの日もブルービークTGを使用してヒラメをキャッチ!さらには池田さん、菊池さんの2人でハナダイを連発。そして・・・。
ハナダイが続けて上がり、潮の動きもマズマズ。期待が高まった13時過ぎ、この日も釣ったのは菊池さん。竿がグングンと突っ込み明らかにマダイの引きだ。
スーパーライトジギング入門に最適!「ブルービスタ」を紹介
池田さんの使っていたバレーヒルのSLJロッド「ブルービスタ」。SLJで使用する軽量ジグの操作性に優れ、アクション操作性と食い込み性、パワーのバランスが良く色々な魚種を狙うことができる。この日は63Lのライトモデルをメインに使ったが、潮が速くてもう少し重いジグを使ったり、大型の青物などが居る場合はミディアムライトも選択できる。1万円台の価格帯でこれからSLJを始めるアングラーにもおすすめの1本。
今後も楽しいSLJ五目 産卵後のマダイにも期待!
終わってみればマダイサイズは船中2枚。他にハナダイ、チャリコ、ホウボウ、カナガシラ、ヒラメ、ムシガレイ、カサゴ、サバなど五目以上の釣果となった。
今回釣りをした砂地のポイントのほか、メバル、ソイ、アイナメなどの根周りも好調で、今後もSLJで様々なターゲットを狙い楽しむことができる。マダイも秋のシーズンに向けて再度上向いてくる見込み。季節により移り変わる仙台湾の海の豊かさを感じることができるSLJにぜひ挑戦してみていただきたい。
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