宮城の投げカレイ 秋の好シーズン!
投げで大型カレイを手にするチャンス!
10月20日(日)、全日本サーフキャスティング連盟宮城協会(木村春男協会長)主催による『第6回宮城協会オープンカレイ投げ釣り大会&海浜清掃』が、奥松島~牡鹿一帯で開催されました。※オープン大会形式という事で、全日本サーフ会員以外の一般参加も可!
当日は早朝4:30に石ノ森萬画館駐車場に集合し、競技時間は約6時間。正午までに集合場所へ帰着して検量審査です。今回の大会の幹事になっている東北サーフの大橋会長から、開会の挨拶と注意事項などの説明があり、参加者には、事故防止の観点から数名のグループで行動して頂き、各自、思い思いのポイントへ!会員35名&一般参加20名の計55名で、陸地からの投げ釣りによりカレイ1枚の大きさを競いました。※同寸の場合は枚数が多い方が上位。匹数も同じ場合はジャンケンにて順位を決定!
今年の宮城沿岸は、例年よりも海水温がかなり高く、カレイの接岸もやや遅れ気味でしたが、1週間前の下見では半日で30cmUPのカレイが3枚、奥松島方面に釣行したメンバーからも、40cm級が釣れたとの情報が入り、期待が高まります。
ただ、前日の情報では、降水確率80%+東寄りの暴風で波高4mと大荒れの予報…(>_<)。個人的に、今年は雨の釣行がかなり多かったので、また雨か…と思っていたら、最近の行ないが良かったのか?もしくは強力な晴れ男さんが参加してくれたおかげなのか?競技中~閉会式まで雨具不要!小雨がぱらついた程度で、風も弱く、波も穏やかな大会となりました…(^_^)。
さて、いよいよスタートですが、狙いのポイントがまだ工事中だったので、同クラブの遠藤(慶)クンと相談して第2候補のポイントへ!来月開催の『全日本カレイ投げ釣り選手権大会(会員のみの全国大会)』の下見を兼ねての釣行です。
わずか6時間の釣行なのですが、今回は、ユムシ20匹+岩イソメ2,000円+青イソメ1,000円分で勝負!『大針に大エサ』が自分のスタイルなので、普通の釣り人の3倍のエサの量と、針はケン付流線18号段差2本バリ&ユムシコウジ針20号(ともにがまかつ)を使用。せっかくの大エサも、仕掛け絡みしては効果が無いので、モトスは全長1mくらいのフロロ8号を使用。
釣り開始時はまだ薄暗かったですが、竿は3本まで出せるので、とりあえず1本目はマコガレイ狙いで、段差バリに岩イソメ+青イソメの房掛けで近投。ケーソンの少し先や、50m付近のカケアガリで待機!2本目はイシガレイ狙いで、段差バリに小型のユムシ+岩イソメで、弾丸オモリ33号+PE1.5号でのフルキャスト!ゆっくりサビいてくると、100m付近にかなり良さげなキツ~いカケアガリを発見!3投目は、中型のユムシ1本バリで、同じくPE1.5号でのフルキャスト!やはり、カケアガリを探し待機させます。
開始わずか5分、1投目に投入したばかりの竿先がガンガン当たって糸フケ発生!首振りダンスで上がってきたのは、40cmくらいのアイナメ!その後、近投は投入→即アタリ発生で、35~40cmのアイナメ15匹と中、小型のリリースサイズ多数!根周りにはアイナメが相当群れているようです!※後半には近投で30~35cmのマコガレイも3枚!推定50cmくらいの大型アイナメもヒットしましたが、油断して足元のテトラに潜られてしまいハリス切れ…(>_<)
一方、遠投の方は、開始から4時間程度は低調続き…。下げ潮~最干潮のこの時間帯は、時折アタリがあるものの、たまに30cm弱のイシガレイがポツポツ掛かる程度でした…。事前の情報通り、エサ盗りのカニやフグが群れているため、10分もするとエサが全て無くなるキビしい状況…。フルキャストを繰り返しますが、審査に出せるサイズがなかなか釣れません…(>_<)
他のメンバーに連絡を入れてみると、やはりどのポイントもエサ盗りの猛攻で苦戦している模様…。どこもアイナメは好調のようですが、なかなかカレイの大物の情報が入りませんでした…。
ところが、9:30を過ぎたあたりから潮が動き始め、満ち込みの潮に変わってから状況が一変!!!まるでキスの群れが回ってきたかのように、25~40cmのイシガレイが連発!!!着底して、カケアガリを探してサビいている途中に喰ってきたり、段差バリにもかかわらずダブルで掛かってきたりしました(笑)。ユムシも岩も青も、どのエサにも喰ってきます!いつもは、45cm以下のイシガレイは全てリリースしますが、匹数をカウントする大会なので、とりあえず全てキープ。※ハナダイかと思ったら、なぜかチャリコ(マダイの若魚)まで釣れてきました!?
撤収予定の時間が来たので、後ろ髪を引かれる思いで11:00に納竿。結局、実釣6時間で全てのエサを使い切り、カレイは小型を含め計23枚!狙いの50cmUPは出ませんでしたが、最大41cmを筆頭に30cmUPが16枚!前半は撃沈&ラスト1時間半は爆釣という両極端な結果でした!(笑)
ところで、並んでやっていた遠藤クン。4号の太いラインを使っていたせいかポイントまで届かず、ラスト1時間半はまさかのノーフィッシュ…。イシガレイ祭りには参加出来ませんでしたが、前半にキッチリ良型のマコガレイ7枚と良型イシガレイ1枚をキープ!キス釣り大会でも遠投が有利な場合が断然多いですが、2人で並んでいてこういう釣れ方をすると、やはり遠投力は必要だと感じますね!※自分ももっとキャスティング練習します!
さて、審査会場に戻ると、30cmクラスのカレイが続々と持ち込まれますが、なかなか40cmを超すサイズが出てきません。例年なら、どこかで45~50cmクラスが出てもおかしくないのですが、やはり高水温のためか、最盛期はもう少し先のようですね!
集計が終わると表彰式!会員の部は1~5位まで、一般の部は1~3位までが入賞となり、結果、牡鹿半島で43.1cmのマコガレイを釣り上げた東北サーフの末永さんが会員の部で優勝!自分のイシガレイが41.1cmで2位。全体で40cm以上はこの2枚のみでしたが、同行の遠藤クンも38cmで5位入賞!また、一般の部では、36.8cmで猪股さんが優勝!参加総数55名中、26名が審査にカレイを提出されました!
表彰後は、恒例のお楽しみ抽選会&ジャンケン大会が行われ、5,000円分のお寿司無料券争奪戦など、大いに盛り上がりました!最後は参加者全員(欠席&早退した数名を除く)で記念撮影と、皆さんに釣り場で集めて頂いたゴミの仕分けなどが行われました。※収集したゴミは、行政で回収して頂きました!
全日本サーフキャスティング連盟宮城協会では、来年も一般参加可の大会を、春(5月)と秋(10月)に開催する予定ですので、投げ釣りが好きな方は、ぜひお気軽にご参加下さいませ!また、ポイントが分からないという方には、出来る範囲でアドバイスさせて頂きます。これから本格的に投げ釣りをやってみたいという方、今よりもっと飛距離を伸ばしたいという方、大物を釣って全国の会員に自慢したいという方は、ぜひクラブに入会してみませんか?入会初年度は年会費半額。休会・退会も自由ですので、ぜひお待ちしております!
震災後、宮城でも漁港や防波堤のかさ上げ工事がだいぶ進んできているので、今まで自粛していた方も、この秋は釣りに出かけてみませんか!?
【大会結果】
優勝/末永 隆(東北サーフ) マコガレイ43.1cm、1枚
2位/東海林 誠(仙台広瀬キャスターズ) イシガレイ41.1cm、23枚
3位/今野 幸司(宮城海遊サーフ) イシガレイ39.2cm、3枚
4位/大野 孝広(仙台広瀬キャスターズ) イシガレイ38.5cm、5枚
5位/遠藤 慶裕(仙台広瀬キャスターズ) イシガレイ38.0cm、8枚
一般の部・優勝/猪股 俊輔 マコガレイ 36.8cm 14枚
一般の部・2位/上平 桂一 イシガレイ 35.5cm 5枚
一般の部・3位/村田 敏浩 マコガレイ 32.0cm 2枚
飛び賞/鈴木 勝次(仙台青葉サーフ) イシガレイ 33.6cm 2枚
飛び賞/伊藤 ユウ(一般参加) イシガレイ 28.6cm 1枚
特別賞/菊地 カツヨシ(一般参加)
家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属
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※取材・テキスト/東海林誠(仙台広瀬キャスターズ所属)