釣行記

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宮城沖マダラ遊漁船再開!ジギング好季!!

編集部 2021年4月7日 更新

宮城県沖のマダラの出荷規制が1月17日に全面解除となり、金華山沖のタラジギングも出船を再開した。シーズンはすでに中盤に入っているが、これからは浅場にもポイントが広がり、大型マダラを狙えるチャンスは十分にある。
※2013年2月掲載の記事です。

釣行日は2月6日、大型の実績のある200m前後の深場からスタート!
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ディープに残る大型マダラがターゲット

宮城県沖産マダラの出荷規制が完全に解除され、鱈ジギングが待望の出船再開を果たした。長年、仙台湾のタラジギングに力を入れてきた菊田釣センター仙台店の丹野正文店長も2月6日に釣行。遊漁船はおなじみ、塩釜の第一海友丸。再開後、初の出船となった1月20日は強風、速潮の難しい条件ながら、11.5kgを最大に一人2~6匹と釣況自体はまずまず。その後は出船機会に恵まれずにいたが、期待感は十分だった。

この日はまず、水深200mラインの深場からスタート。ここは2012年の1月に、丹野さんの息子の瑛祐くんが海友丸の船宿記録となる16kg、105cmを釣っているポイント(釣行記参照)。
「産卵期になるとタラは一斉に浅場に移動すると思っている方も多いようですが、大型の中にはそのまま深場に残る魚もかなりの個体数がいます。また、水深200mというのは私たち人間の目線からすると深場なのであって、水深400~800mまで棲息しているタラにとってはどちらかといえば浅場です。普段、手の届かない深海から水深200mに接岸してくる魚もいます。近年は仙台湾の海水温が上がり、高水温を嫌ってより深いポイントで産卵するタラも多くなっているようですよ」と丹野さん。

船中ファーストヒット!バラさないように電動リールの巻き上げスピードを調整
まずはレギュラーサイズを確保!仙台湾のマダラと久々の再会だ

この季節にしては速すぎる潮に苦戦

この日は潮がとても速く、二枚潮で、非常に釣りづらい状況。船長からは「根の際に入りますよ」、「ハイ、いま根の上です。根掛かりに注意してください」、「底ベッタリに反応」、「底から2mくらいに反応あります」などと、詳細なアナウンスがあるのだが、丹野さんくらいのテクニックがあっても、狙い通りにジグを食わせるのは大変だった。

二枚潮対策として船中ほぼ全員が600gの重いジグを使用。時合いとポイントがはまると、船中のあちこちで連続ヒットする場面もみられた。速潮にジグが流されるため食わせにくく、また、やっかいな潮のせいかバラシも多発したが、タラの魚影自体はまずまず。後半はさらに風も強くなっていっそう釣りにくくなったものの、船中21本を釣り上げて、久々の金華山のタラ釣りを堪能した。

電動リールを使用していても、ロングジャークで誘い続けるのはかなりの重労働。メリハリのある動きでジグをしっかり動かせればタラはちゃんと食ってくる
いいポイントに入ったのか、片弦で3人、4人と連続でヒットする場面もみられた
根掛かり時はラインブレイカーを使い、船の流れに合わせてグーっと引くとタコベイトのところからフックだけ切れてくれることが多い
丹野さんも良型のマダラをキャッチ!巻き上げ途中のバラシもあったが、高確率に魚をヒットさせていた
潮が速いうえに、10時頃からは風が強まり雨アラレの悪天候に‥
条件が悪くなり、釣果が渋る中、何とか粘って本命キャッチ!
最大で5kg級までヒット。潮が緩ければさらなる大型も期待できる
ドンコは肝和え、タタキ、汁物と何でもおいしい人気ナンバー1外道。「タコはおでんにするといい出汁が出るんですよ!最高ですね」

魚影は健在!潮次第でもっと釣りやすくなる

この日の状況について丹野さんは、「魚の気配は十分に濃いんですけど、潮が速すぎて魚が食いつけませんでしたね。二枚潮でアクションをつけにくいし、巻き上げ途中のバラシも多発していました。潮が緩ければこの3倍以上は獲れていたんじゃないかな?」

そんな中で船中21本なら上々の釣果。「これもポイントにジグが入るように、瀬戸船長が丁寧に流してくれたおかげですよ」と丹野さん。その瀬戸船長によれば、本来、この季節の水温はだいたい7~8℃で、1月20日に好釣果を上げた日もそのくらいだったそうだが、その後、沖合に南からの暖流が流れ込み、この日の表層水温は13℃もあったそう。これだけ急激に水温が上がると、寒流系のタラの活性は一時的に下がってしまうことが多く、反応があったのに食わないのはそのせいもあったのではとのことだった。

悪条件には悩まされたものの、しっかりと本命の姿を見て、金華山沖のタラの健在っぷりにひと安心。例年であれば親潮の影響が強くなり、潮が緩くなっている頃なのだが、今季はどうもおかしい…。それはさておき、これから潮の状況さえ普通に戻ってくれれば十分に期待できそうだ。

「産卵を終えたタラはこれから春にかけてどんどん食いが活発になり、ぐっと釣りやすくなります。これからタラジギングを始めたい人の入門にもピッタリの季節なので、興味のある方はこのチャンスに挑戦してみてくださいね!」と丹野さん。

丹野さんのロッドは、マダラジギング専用に独自に開発したM.TANNO FACTORYマダラスペシャル。全長6.0ft。タイプMとタイプHがあり、ともに対応幅の広いパワーロッド。タイプMはティップがやや軟らかく、食い渋り時などに威力を発揮。タイプHはオールラウンダーながら、500g以上のジグを使う深場で効果的に使える。ちなみに、丹野さんが身に着けているニット帽は、オリジナルの新商品、トップレンジ ビーニーキャップ(ブラック)
【丹野さん使用ジグ】
上)コモジグ マグナム600(KOMO)
600gとウエイトがあり、この日のように潮が速く、二枚潮のきつい状況でメインアイテムとして活躍する。
下)コモジグ SBロング475g(KOMO)
180mより浅いポイントではこちらも使用した。沈みが早く、引き重りしにくいので、深場でも比較的ラクにジギングを楽しめる。
※写真のカラーは2種類とも、丹野さんの長年の経験をもとに厳選した、M.TANNO FACTORYオリジナル・マダラカラー
【フック・タコベイト】
上)丹野さんがプロデュースしたKOMOオリジナルタコベイト。そのまま捨て糸式でジグに装着すれば、根掛かりしてもフックだけのロストで済むことが多くなる。
下)丹野さんの使用フックは、軸が細めで刺さりやすく、掛かった魚をバラしにくいのが特長の、レンジフック 東北ジギング(M.TANNO FACTORY)7/0
【遊漁船案内】
第一海友丸(宮城・塩釜まがき港)
丹野さんと共に仙台湾のオフショアゲームをけん引してきた瀬戸船長が操船。広々とした釣りスペースとキャビンで快適な釣行が楽しめる。これからはもう少しライトに狙える浅場のタラジギングも本格化。カレイ五目やビシ五目なども好季!
・問い合わせTEL:022-365-7589
丹野さんが店長を務める、菊田釣センター仙台店では、オフショア関連アイテムが充実しているほか、沖釣り商品も個性的な商品がいっぱい!他ではなかなか手に入らないオリジナルアイテムをますます充実させ、ビギナーさんから一歩先を目指す中上級者まで幅広くサポート!

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※解説/丹野 正文
※取材協力/菊田釣センター仙台店(宮城・仙台市若林区)TEL:022-285-9576

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