釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

ハンター塩津の2012年初釣りin北海道

塩津 紀彦 2021年4月19日 更新

ハンター塩津氏の新年初釣行記は…年越し出張先の北海道ロックフィッシュ。仕事の合間の空き時間に、雪と氷に覆われた磯場からモンスターアイナメを狙っちゃいます!

舞台はめちゃ寒い北海道磯

年頭のご挨拶申しあげます。本年は皆様にとって幸多き一年でありますよう心よりお祈り致します。

今年もロックフィッシュを中心にいろいろ釣行し、皆様に様々な情報を提供出来るよう頑張っていきますので、今年も一年どうぞよろしくお願い申し上げます。

新年挨拶早々になんですが、初釣りに出かけてきたのでレポートします♪

今回は北海道の磯ロック。三陸の界隈よりも2~3℃水温が低く、シーズンも終盤戦というか終了しているんではないかな?って感じですが、寒さに負けず頑張ってやってまいりました!

2011年大晦日
夜。毎年恒例ですが、仕事で北海道に来たまま一人寂しくホテルで年越しです…。

2012年元旦
初日の出をテレビで鑑賞し、ホテル近くの神社に一人ぼっちの初詣。

厳かな年始の雰囲気の中、ぶらぶらホテル界隈を散歩して、

朝の仕事も早々に終わらせると、ようやく夕方の仕事までのフリータイムです♪

そそくさと準備を済ませると現地案内人の磯ロックハンター小野名人が到着。さぁいよいよタイムアタック。「仕事の合間に元旦から磯ロックしちゃいましょう!」作戦開始です!

今回の釣行場所は室蘭近郊に位置する噴火湾の磯。氏曰く「水深3~4mのスーパーシャローでモンスター級がたぶん結構釣れちゃいます」とのこと…。
「マジですか?」
気温もめちゃ寒いうえに水温もすっかり下がりきって6~7℃って感じです。

スポーニングもすっかり終わり、アフターの魚もほとんど沖に離れてしまい魚影は激薄。だけど体力のあるモンスター級はシャローにまだ潜んでいる、って状況のようです。

さて状況説明を受け早速実釣開始!の前に雪山を磯まで降ります。

磯のあちこちカチコチ…
↑ロックスイーパー オン アイス(笑)

気を取り直して~実釣開始~!!って小野名人?

52cmのランカーサイズ。開始と同時に飛び出ました…。

しかし流石は名人「ベイビーサイズ」とやや不満気に即リリース。幸先よく顔を見せた魚に「これはイケるぜ!」とテンションウナギ登り!が、その後めぼしいポイントを撃ちまくるも、得意の音信不通モード炸裂(涙)。こりゃいかんと早々に1ヶ所目の磯を見切り移動です。

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場所を移して2012年第一根魚発見!

2ヶ所目は「マジですか?」って小野名人に確認する程の激シャロー…。1~2mのシャロー中心のエリアの所々に5~6mのスリットがあるようなポイント。バリバリのハイシーズンにプリの魚が喜んで着くようなエリアなので、冬のこの時期にやるエリアとしては正直かなり心配です…。

そして暫くシャロー撃ちに専念するもZERO反応は続きます。撃ち続けること一時間。ようやくフルキャストした所にある、平岩盤のシャローから落ち込むブレイクラインで待ちに待った本年初バイト♪

アワセも決まりファイト開始です♪しかもなかなかの重量感。おそらく50アップ確定でしょうかね~。と浮かれていると急にまさかのテンション抜け。痛恨のバラシ(涙)。活性がイマイチなので喰いが浅かったようです…。

そこで少しでもしっかり食べてもらえるように、今度はガルプ!パルスクローのアピールカラー、レッドにチェンジ。すると先程と同じような平岩盤ブレイクで「モゾモゾ」バイト!

2012年ファーストアイナメくん!

47cmとまずまずのサイズですが、小野名人的にはこの時期のシャローでは驚きの小物みたいです…(汗)。

さて、ようやく1つのパターン的なものを掴みかけてきました。平岩盤ブレイクラインにアフターのメスがいるが、活性はイマイチって感じみたいです。

ブレイクラインは50mほど先なので遠投しないといけません。しかも一気にシャローへ上がるブレイクなので、根のエッジをかわすのにロッドの長さとパワーが必要。こういったエリアではニューロックスイーパー882EXH LIMITED MGSの本領発揮です♪

さて、おぼろげに見え始めたパターンを信じて
「オリャ~!」
と、かけ声かけながらフルキャストを繰り返していると、「モソ」っと怪しげなバイト♪一呼吸おいて全力アワセ!ロッドに乗ったウェイトがかなりイケてる感じです。そして根に巻かれないよう一気に寄せて、渾身のぶっこ抜きランディング。

56cmのアフター回復メス。これぞ北海道クオリティフィッシュ!

まだ同じパターンで探れば追加出来そうですが、何やら小野名人はこれでもまだ不満なようで、後ろ髪引かれつつも移動…。

北海道ヒラ岩盤のポテンシャルに驚愕

3ヶ所目は小野名人本日イチオシのシャロー平岩盤エリア。スーパーシャローにスリット、そしてディープも隣接しているエリアです。

ポイントに到着し、底が丸見えのシャローのスリットにパルスクローのカモカラーを落とし込みます。すると早速、「モソ」っと渋いバイト♪

一呼吸入れてからフッキング~!近距離のためアワセと同時に魚体が丸見えです。そして海藻をかわしながら一気にランディング!

55cmのアフター回復オスです

そして横を見ると小野名人のロックスイーパーも激曲がり!

こちらも55cmクラスのアフター回復オス
55cmクラスのダブルヒット…恐るべし北海道の磯のポテンシャル

どうやら小野名人はこの時期にでもドシャローにいる、このパワフルなモンスターを私に見せたかったようです。

さてどうやら2つ目のパターン的なものが見え始めてきました。

モンスター級のオスは、アフターメスのいるブレイクと隣接した激シャローにまだ居残っている。数は少ないもののアグレッシブでやる気に満ち溢れているので、喰いはかなり良い個体がメイン。って感じですかね。

パターンをつかんで、さらなるモンスターハント!

とにもかくにもシャローのモンスターオスにもう一匹出逢いたいので、シャローを転々と撃ち続けます。

するとアフターメス狙いの小野名人の竿が曲がります!

52cmのアフターメスです

やはりブレイクラインはメスだという核心に迫る貴重な一匹ですね。

小野名人はすべてパワーベイトバルキーパワーホグでの釣果。私はすべてパルスクロー。やはりアフターの魚には甲殻類系パターンですね。

そうこうしていると、またもやブレイクライン狙いの小野名人のロッドが曲がります!

54cmのアフターメス

もうブレイクのメスは鉄板パターンって感じみたいです。

さてすっかりカメラマンになっちゃいましたが、「ここらで一発出ないかな~?」と足下のスリットに落とすと…。 「ガツン!」 と、してやったりバイト♪

アワセが決まり、アツい重量感に胸が踊ります。

カスミクローのブラックブルーフレックでゲット
筋肉ムキムキの55cmのオス!

オスのパターンもほぼ確定でしょうかね。

そして、「もう1つ来たら嬉しいんだけどね~」と話してシャロー撃ちに専念していると、「ごん」っと鋭いバイト♪

アワせるとまたもや55cmクラスの巨体が浮上。「よっしゃ抜くよ~!」とぶっこ抜くと水面でまさかの口切れフックアウチ…。詰めが甘かったですね(涙)。

さてその後は小野名人がちょいレアなウサギアイナメをゲットし、

私も48cmを追加した所でタイムアップ。

今回は2種類のアフターの魚をパターンにハメて仕留める事に成功したうえ、数こそあまり出ませんでしたが、北海道の磯の懐の深さを体感出来た素晴らしい釣行でした。

そして欲を言うならば、「たまには仕事以外で来たいなぁ」と心から思う今日この頃です…。

【使用タックル】
ロッド:ニューロックスイーパー882EXH LIMITED MGS(アブ・ガルシア)
リール:REVO Elite IB(アブ・ガルシア)
ライン:FCスナイパー16Lb(サンライン)
ワーム:ガルプ!パルスクロー3インチ、パワーベイト カスミクロー3インチ(バークレイ)
使用リグ:テキサスリグ(フック3/0、シンカー1/2~3/4oz)

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PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿半島の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザインフィールドテスター

 

※取材・テキスト/塩津 紀彦

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