釣行記

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釜石磯アイナメのっこみ期突入

小山 哲平 2021年1月7日 更新

岩手沿岸の根魚がノッコミのシーズンを迎え、釜石周辺のアイナメも初期から好調に釣れている。現在までのところ潮通しのよい外洋に面した磯周りでの釣果が中心だが、例年にもまして魚は多く、湾内エリアもかなり期待できそうだ。

釜石のロックフィッシュ好スタート!

釜石周辺の磯では根魚が多数接岸し、絶好のシーズンを迎えている。今回、解説をお願いした釣具オヤマの小山哲平さんは、「潮通しのいい岬周辺のエリアには産卵を控えた魚が一杯たまっていて、とてもいい状況になっています。そこに入れば確実に釣れるんですが、この日は釣況の確認がてら、半島の付け根付近のワンドに行ってみました」

取材を行った11月15日の時点ではまだまだ周囲の水温が高く、アイナメの釣れっぷりもエリアによるムラが大きかった。岬周辺ではすでにシャローにかなりの数の魚が接岸しており、良型中心にアタリが頻発するのだが、この湾奥付近の地磯では、全くというほど魚の反応が無かった。

「今シーズンの高水温期のパターンなのですが、底で食わなくても中層でならヒットする傾向があります。セオリー通りにリフト&フォールで食ってくれればいいんですけど、普通に狙ってだめなときは、試しに中層を巻いてみてください。この日もボトム狙いから中層のスイミングに変えてみたところ、『ガツン』と元気なやつがヒットしました」

スイミングにチェンジした途端に反応がよくなり、元気な30cmクラスのアイナメをキャッチ。潮通しのいいポイントではこのクラスのアタリが連発しているそうだ
 
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湾内側の釣り場はこれからに期待

本来、この季節のアイナメが中層で食ってくることは少ないのだが、根のトップ付近に着水させた直後に水面直下でヒットするなど、魚が上を向いている模様。イワシなどの小魚をベイトにしているのかと思いきや、釣り上げた魚はカニなどの甲殻類を吐き出すことが多いそうで、そういった意味でもノッコミシーズンに移行する途上なのかもしれない。

「中層を引くときのルアーはスイミング時の波動が大きいものがいいですね。定番のパルスワームなどだけではなく、ホッグ系ルアーのスイミングもパドルの動きが効きます。あと、普段なら食いがいいはずのガルプ!ですが、動きの問題なのか、パワーベイトの方が食いがいいケースも多々あるので、ガルプ!でちょっと攻めてみて反応が無くても、諦めずに他のものを試してみるといいかもしれません」

この日は狙いを中層中心にシフトしてから良型がヒット。最大47cmをキャッチし、その後にそれより大物らしき魚もヒットさせたが残念ながらバラシ。外洋寄りの磯やルアー船ではかなり好調に釣れているので、これからさらに水温が下がってくれば湾内のポイントも盛期に突入することだろう。ライフジャケットなどは必ず着用し、単独行動は避けて無理をせずに楽しんでいただきたい。磯はちょっと…という方は漁港周りも期待。しばらくの間は潮当たりのいい外洋寄りの堤防周りがおすすめだ。

この日最大魚47cm。全体に魚が少ない中で釣り上げた貴重な1本
ソフトルアーはバークレイの場合、まずはガルプ!シリーズを使ってみて、それでだめな場合は、パワーベイトシリーズも試してみるといい。スイミングでの動き、波動の違いか、パワーベイトの方だけに反応する場合があるためだ
【使用タックル】
ロッド:シマノ ボトムノックB710H…磯ロック専用設計のヘビーロッドとしては、穂先がしなやかでフッキング率が高い。適度に弾性もあるため根掛かりも避けやすく、誰もが扱いやすい設計になっている。お手頃な価格も◎。
リール:シマノ スピードマスター201…糸巻き量に余裕があり、太い糸を十分に巻けるため、大型魚の多い釜石では人気がある。ハイギア仕様の巻き上げ力も魅力。
ライン:サンライン FCスナイパー16Lb…感度、耐摩耗性等のバランスがよく、バス用ながらソルトでも人気のフロロライン。
フック:オーナーばり 岩礁メガトンロックフック#1/0…大型根魚専用設計。強靭なヘビーワイヤー仕様と刺さり抜群のカッティングポイントが特長
マル秘情報もあるので細かい釣り場の情報や釣れるルアー、攻め方などはお店で。ロックフィッシュ用のアイテムが充実するほか、オリジナルのイカ仕掛けや船釣り用品などもバッチリ揃う。
※営業時間=平日8~19時、土日祝日は5~19時、水曜定休。
※詳細はコチラ

【お店のアクセス】
店舗は、国道283号線添いの釜石市内にある。釜石線・松倉駅を目印にすると分かりやすい
PROFILE:小山哲平

甲子川中流域にほど近い釣具オヤマの若旦那。これからの季節はロックフィッシュがメインになるが、海から渓流まで釜石周辺のあらゆる釣り物に詳しく、旬の釣りは自ら実釣テスト!東北各地への遠征経験も豊富だ

 

取材・解説/小山哲平
取材協力/釣具オヤマ(釜石市)TEL:0193-23-7754

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