小名浜周辺 産卵後の防波堤アイナメ攻略
小名浜周辺の漁港は、根魚の豊富な釣り場が非常に多く、防波堤からのアイナメゲームが人気高いエリア。1月半ば以降、アフタースポーニングのシーズンに持ち込まれたアイナメの釣果を振り返りつつ、実績テクをまとめてみた。
※こちらの記事は2011年2月に掲載しました。掲載時と釣り場の状況等が異なる場合があります、ルール、マナーを守って釣りを楽しみましょう。
[堤防釣りのルール、マナーについて]
実績ナンバー1は いわき・ら・ら・ミュウ前
小名浜周辺には陸っぱりから40~50cmの良型アイナメを狙える実績釣り場が点在する。中でも今季、非常によく釣れているのが、「いわき・ら・ら・ミュウ」から「アクアマリンふくしま」にかけての、小名浜港釣り公園(アクアマリン釣り公園)の周辺だ。特に、ら・ら・ミュウの前に新たに整備された岸壁周りはアイナメの着きがよく、水深も十分にある、小名浜地域で最も45UPに近い、高実績なポイントとなっている。
アクアマリン釣り公園以外にも、小浜漁港や平潟港などでもコンスタントに良型がヒットしているが、小名浜港内に比べて水深の浅い場所が多く、水温の下がる冬場には活性が低下傾向。冬場の荒れ時に魚が逃げ込む、テトラ周りが主なポイントになる。
最新の釣果情報を収集するため、自らいろいろな釣り場を巡っているというトビヌケ釣具 植田店の水野店長によれば、「最近は夕マヅメから夜にかけて釣果が集中していますね。ここのところは水が澄み、日中は警戒心が強くてよくありません。暗い夜の方がよく釣れています」。ナイトゲームであれば、メバリング用タックルでメバルを狙いつつ、ソイ、アイナメも、というスタイルも面白い季節だ。
アイナメにじっくり見せて食わせる必要あり
「おすすめルアーは、バークレイのガルプ!デビルホッグ。程よい小ささで、食い込みもいいので、よく釣れていますよ。他には、ガルプ!だとスイミングマレット、パワーベイトならパワーバルキーホッグとかパワーホッグ3インチも使います。あと、完全なバス用ですけど、カルティバから発売されているジャスターホッグもいいですね」
この季節のアイナメは活性が低いので、魚が追いやすいよう、ゆっくりめのリフト&フォールで根周りを丹念に攻める。本当はフリーフォールの方がいいのだが、沈下スピードを遅くするため、ゆっくりとカーブフォール。ボトムではステイorシェイクでじっくり誘って食わせることが大切だそうだ。ゆっくり落とすため、シンカーはギリギリ底を取れるサイズまで軽くし、感度のいいタングステンを使っているとのこと。
ここにきて水温が7℃ほどに下がり、状況は次第に厳しくなりつつある。先日もアタリはあることはあるのだが、釣れてくるのは小型ばかりだったそうだ。それでも、2、3日好天が続いた後の夕マヅメを狙って釣行すれば、一発、デカいのが来る可能性は十分。またこれからは、小名浜魚市場前のマコガレイの投げ釣りや、江名、中之作の沖堤ナメタも面白いシーズン。エサ釣りOKの方は、こちらの方もぜひ狙ってみてほしい。
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取材・解説/水野智一
取材協力/トビヌケ釣具 植田店