釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

「釣り歩きの旅」で塩竈復興アピール!

山口充 2021年4月19日 更新

宮城県塩釜市でフジテレビCS放送「イージーフィッシャー」の取材が行われた。女性プロアングラーの児島玲子さんがナビゲーターとなり、元総合格闘家の須藤元気氏とともに今季好調の青物ジギングに挑戦。塩釜のおいしいお魚と釣りの魅力を全国にアピール!
※2011年12月掲載の記事です。

CS放送のロケ取材…初日は塩釜を散策。

今年も残り少なくなって来ました。皆様、体調管理にはくれぐれもお気をつけて…。と、いきなり「よいお年を…」モードでスタートしましたが、少し振り返ってみると可なりの回数東北エリアで釣りをさせて頂いた年でした。復興支援、6月1日の塩釜港再開から船釣りをしながら「どんな事が出来るか」を模索してきました。

関東からTV、雑誌問わず取材も多く行わせていただきましたが、一番は「東北のアングラー、釣り人」との再会、出会いが一番嬉しかったわけです。そんな中、フジテレビCSの番組「イージーフィッシャー」のディクターさんに「何とか塩釜でロケが出来ないだろうか?」と相談していました。

実は、6月1日に行われた塩釜港の出船再開イベントの際、ニュース枠でフジスーパーニュース、翌日、めざましテレビでも少しお世話になり、フジ繋がりという事もあり相談したわけです。そして、「やまちゃん‥OK!塩釜に行こう」と担当鈴木ディレクターから連絡が。嬉しい半面、緊張も…。「描きたい部分は沢山ある。1時間の番組にどの様に入れていくか?」悩んだわけです。恐らく本格的な釣り関係の番組が入るのは震災後初。今回はプラン、地元との折衝やスチール、裏方に徹することに。

そして今回、あの女性プロアングラー児島玲子さんと元K1須藤元気さんが登場。東北に復興支援に来ていた2人が塩釜の街、美味しい地元料理を紹介し、そして釣りをしながら復興をアピール。さらに6月1日の塩釜港出船再開時にも来ていただいた、隣町、奥松島あづま屋・金龍丸の小野秀樹さんとも一緒に釣りをして、復興への想いを語っていただくことにしました。

元祖釣りドルとしておなじみの児島玲子さんと元総合格闘家で現在は作家、タレントなど幅広く活躍中の須藤元気さん

塩竈神社、浦霞、顔晴れ塩竈と当地の文化に触れて…。塩竈神社では丁度「七五三御祈祷」の時期にあたり、着物を着た可愛いお子様達が沢山。カメラが止まるとお二人は気軽に記念撮影に応じて楽しそうないい雰囲気。「この子供たちが本当に幸せになれるように…」と一瞬目が熱くなってしまう。「出来れば気軽に釣りで遊んでね‥」と心で告げながら。そして、銘酒「浦霞」へ。

塩竈神社には七五三で着飾った子供たちの姿もみられた
http://www.shiogamajinja.jp/ (PC用サイト)

須藤さん「利き酒」の免許を持っているとのことで、非常に楽しみにしていた様子。その表情は「利き酒」というより「美味しい(笑)」という表情。児島さんとの「掛け合い」も楽しい。その後「塩竃の藻塩」工場を見学しに「顔晴れ塩竃」へ。初めて見る藻塩製作。湯気と神秘の世界に圧倒されながらも「顔晴れ塩竃」の及川さんと楽しいトーク。そして今回、釣りでお世話になる塩釜港えびす屋さんに向かったのです。

さて、翌日ワラサさんのご機嫌は…。

宮城を代表する銘酒・浦霞酒造を見学
http://www.urakasumi.com/ (PC用サイト)
浦霞の利き酒コーナーで説明に聞き入るお二方
「塩竃の藻塩」を製造している顔晴れ塩竃
http://www.mosio.co.jp/ (PC用サイト)

終始楽しい雰囲気でワラサジギングを満喫。

当日はやや時化模様のコンディション。「こんな時に…」と少しガッカリ。しかし、午前10時あたりから凪いで来る予報。「何としても‥釣って」と祈る気持ちで準備開始。ここで小野秀樹船長とお二人がご対面。余りの緊張に「笑顔」と言うと「だって緊張しますよ‥」と小野秀樹さん。ようやく笑顔になった。

午前5時30分にまがき港を出船。航程1時間と少し。まだまだ傷跡が残る塩釜港を出て我妻大船長の操船で一路ポイントへ。朝日を撮影しながら到着。やはりウネリが大きく心配になる。出来るだけ良い絵で撮りたい…。私はスチール撮影しながら、ベーシックではない大型フックとロングロッドの「何時もの博打」スタイルで、合間を見てトライすることにした。さらに、皆さんが釣った魚を美味しく頂くため、以前ご紹介した人工海水と神経絞めを行う事に。宮城沖の美味しい魚‥無駄には出来ないからだ。

朝日を見ながら秘策(?)を準備

スタートすると…「おっ‥いきなり」児島玲子さんにヒット。ここからワラサが猛然とラッシュ…。となると、山口水産と化し神経絞めの連続。スチール、絞め、スチール、…と、小野船長もヒット。「久しぶりのジギングで‥」と楽しそう。この表情が本当に嬉しい。児島玲子さんとの2ショット撮影の時も緊張気味で、再び「笑顔」と言うと皆さん「爆笑」。ワラサ狙いとしてはシーズン後半戦であったものの活性は高い状態。水深約40mレンジで半分位までは追ってくる感じ。潮が速く横流しのために、斜め引きで一定のレンジを長く引いてくる感じになる。

児島さん、小野船長と連続ヒット!いつもと違いちょっと表情の硬い金龍丸・小野秀樹船長
普段はルアー船を操船している小野船長もこの日ばかりは釣りに熱中

合間を見てトライした私に中々ヒットしない。アタリは有る訳。「山口さんがやると掛からない」伝説が起こったが、「別のセッティング」で行っていることはこの時はヒミツ。後にタックルを触った人が「竿硬っ‥」と言っていたがその通り。フックは7/0以上の設定。硬くなければフッキングが甘くなる。ましてブリ狙い。オールドスタイルと言われればそれまでだが、「1本ビッグサイズが入れば…花を添えられる」とスタイルを変えないのが悪い癖。当たり前のように3~4kgクラスでは掛かりづらい。しかし猛然とチャージしてくるワラサ。須藤さんもワラサを上げて嬉しそうであった。児島さんは様々なタックルで挑戦。「さすが~」という感じ。後半凪いで絶好の釣り日和。本当に感謝。

高活性な仙台湾のワラサがお二人を歓迎。カメラの前で魚影の素晴らしさをアピールすることができた
児島さんはさすがプロアングラー。様々なタックルを試して取材をしっかりエンジョイしていた
沖上がり後、この日お世話になったえびす屋の大ちゃんこと我妻大船長とともに記念撮影
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夜は新鮮なワラサ料理と塩竃料理を堪能。

そして当地、塩竈料理のお店「翠松亭」さんで、釣った魚の料理と塩竈料理を堪能。浦霞、塩竈の藻塩なども紹介しながら児島さん、須藤さん、小野さんとトーク。笑顔を見られたのが本当に良かった。そして…カメラが止まった瞬間、「緊張しましたよ~」と小野船長。「俺の時とはずいぶん違うね…」と言うと、「児島さんみたいな人が隣にいたらみんな東北の男は緊張します」と大爆笑。

2次会は近くの塩釜「かじき屋」さんで、えびす屋、伊藤栄明さんも交えて美味しいお酒。時間があっという間に過ぎていき本当に名残惜しい…。しかし、今回お世話になった方々に本当に感謝で一杯です。出会った方達も皆、本当に笑顔でした。今回はこれから出来る復興PRの形の一つ。これからです…。

そして、ロケが終わり帰路に。…私は再び宮城へとんぼ返り。今度は隔週刊つり情報(12月15日発売・1月1日号)の取材で。その模様は‥見方によればイージーフィッシャーの続きかもしれません。是非、宜しくお願い致します。

釣った魚は塩竈料理の「翠松亭」でいただいた。
http://www.suisyoutei.com/index.htm (PC用サイト)
お刺身…
焼き物に…
名物塩竃汁も
2次会会場の「かじきや」
えびす屋の伊藤栄明専務も合流して楽しい夜になりました

【船宿アクセス】
船宿・えびす屋はJR本塩釜駅近く、イオンタウン塩釜すぐ隣の高架脇(出船港は塩釜まがき港)。ちなみに、「翠松亭」も本塩釜駅の駅からすぐ

【番組放送日】フジテレビCSワンツーネクスト
「イージーフィッシャー #14
 須藤元気!復興の港・宮城県塩竃釣り歩きの旅」
12月16日(金)24:00~25:00
12月18日(日)13:00~14:00
12月20日(火)08:00~09:00
※その他、リピート放送はフジテレビの番組ホームページをご覧ください。
http://www.fujitv.co.jp/otn/b_hp/910200066.html(PC用サイト)

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PROFILE:山口 充

横浜市在住のライター&フォトグラファー。元2輪レーサーで、「宮城ササニシキレーシングチーム」を結成するなど、宮城や東北にも縁がある。現在は大好きな釣りと魚を求めて各地を旅するのが楽しみ。ヤマシタ・アドバイザリースタッフ、マリア・フィールドスタッフ。ブログShisen

 

※取材・テキスト/山口 充
※取材協力/塩竈神社、浦霞、顔晴れ塩竈、 翠松亭、えびす屋釣具店(塩釜まがき港、TEL:022-362-2220)

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