釣行記

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2023フラットシーズン開幕!東松島~石巻周辺サーフマゴチ

武山重之 2024年4月18日 更新

2023年も宮城沿岸サーフ、河口のフラットフィッシュ(ヒラメ、マゴチゲーム)が盛期を迎えている。5月20日、石巻の武山重之さん(がまかつ・ベイトブレスフィールドスタッフ)は東松島周辺サーフに釣行。最新の釣況レポートとともに、ワームでのマゴチの狙い方を解説してもらった。


今季初のフラット釣行で50UPマゴチ釣果

春はサクラマスやトラウト類中心に釣行していた武山さん。この日(5月20日)はフラットフィッシュ狙いでは初釣行となった。

「ちょっと前から石巻周辺でも釣れ出してはいたんですが、私はこの日がデビュー戦で、マゴチの50UPを2本釣ることができました。他に35~40cmも5本。アベレージサイズも上がり、石巻エリアはフラットハイシーズンです」


石巻~東松島のサーフはどこもフラット狙いのアングラーで一杯


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ハゼのベイトを意識しジグヘッドリグでキャッチ

「上げ潮に合わせて午後から釣行し、ジグヘッドリグで釣りました。ジグヘッドのウエイトは風が無ければ10.5gをメインにして、風があるなら12g、少し距離を伸ばしたいなら14gといった感じで魚のポジションに合わせて使い分けます」
「ベイトはハゼ類メインなので、ワームはハゼ系のベタンコスリム3インチ。カラーはパープルPGなどが良かったです。ゴカイ類など環形動物を食っている時はバグジーで、大体この2種を使っています」

「今回マゴチを釣る上でのポイントが、フワっと感を出してバイトに持ち込むということですね」と武山さん。ボトムを取れるギリギリまでジグヘッドを軽くして、ボトムタッチからリーリングの間にワームを浮かすように意識したそうだ。なお、これはマゴチ狙い位の場合で、ターゲットがヒラメの場合は少しリフトを大きめにした方が良いそうだ。


ジグヘッドはラウンド型の「ラウンド26R」(がまかつ)10.5gや、水平姿勢を維持するのに優れた「ボトムノッカー ストレート」(がまかつ)
【ジグヘッドで使用したワーム】
Betanco SLIM 3in (ベタンコスリム3インチ)」(ベイトブレス)
ハゼ系を捕食しているフィッシュイーターに抜群の実績!アピール性と食わせ性のバランスも良いとても優秀なワーム。
E.T.SHAD(エッグテールシャッド)」(ベイトブレス)
中村勝さんプロデュースのETシャッドも、テールの絶妙な波動によるナチュラルアピールと吸い込み性でシブい状況などに威力を発揮する
BUGSY PRO バグジープロ」(ベイトブレス)
定番のバグジーにはウマ味配合が登場。アピールのあるボディにプラスして喰い込みがよくなりキャッチ率をアップ

この日は上げ潮だったが、潮が下げてポイントが遠くに離れてしまった場合はヘビーダウンショットリグの出番。ヘビダンは8~12号のナス型オモリにTTシャッド2.8インチなどで100mくらい遠投して狙う。

【ヘビダン用のワーム】
T.T.SHAD2.8」(ベイトブレス)
ヘビダンで遠くから引いて来る時は、ブリブリとした強いウォブリングが特長のTTシャッドなどが適する
BUGSY(バグジー)
ムカデの脚のようなフィンとカーリーテール、ボディ全体で複雑な波動を発生。ゆらゆらフォーリングでアピール可能
オフセットフックはストレート、ロングカーリー用の「エリートツアラー ワーム 34R」(がまかつ)や「セオライズ オフセット WG-L」(がまかつ)を使用。それほどワイドでないナローゲイプ形状のものを選び、水平方向の動きでフッキングさせるイメージ

釣り場やベイトに合わせたワーム、カラーの使い分け

ワームカラーはこの日はパープルPGなどが良かったが、石巻周辺サーフや河口域などでちょっと濁りのあるような所はパープルやソリットレッドといったシルエットのハッキリ出るカラーが有効。少しラメが入ったりしたものも効果的。

牡鹿半島などであまり濁りがなく、イワシなどのベイトフィッシュが多い場合はシャンパンゴールドなどキラキラとしたラメカラーが効くことが多い。色々なカラーを用意しておいて、ベイトや水色などに合わせ使い分けると良いだろう。

Bait Breath(ベイトブレス)
今回よく釣れたパープルPG
Bait Breath(ベイトブレス)
サーフや河口などで濁りのある時は、赤や紫などハッキリしたカラーが効くことも多い
Bait Breath(ベイトブレス)
ゴカイ類など虫類を食っている時にマッチするナチュラル系

カラーやルアーの種類だけでなく、ベイトのボジションに合わせてアクションも使い分ける。

この日の場合、ヒット時のアクションはジグヘッドリグのショートリフトが中心だった。ハゼ類がメインベイトなので、ボトム付近のハゼ類を意識した動かし方になったが、これが牡鹿半島周辺の小型回遊魚計のベイトパターンであれば、少し上げる幅を大きくハイリフトで誘ったり、リーリングのストップ&ゴーで食わせるようなアクションになる。

タックルは手前と遠投用2本あると便利

武山さんはロッドはがまかつの「ラグゼチータR3」を使用している。ミディアムヘビーの100MHと110MHの2本で、10ftをジグヘッドリグ、11ftをヘビダン遠投用に使い分けている。どちらか1本でも釣りは可能なのだが、2本持っておくと状況に合わせやすくおすすめ、とのことだ。

ラグゼ チータ R3」(がまかつ)
TORAYCA(R)T1100Gをメインマテリアルとした高弾性カーボン採用。シャープで強さもある、操作感に優れた1本に仕上げた
Gamakatsu(がまかつ)
ジグヘッド用には10ftのMHを使用

ラグゼ ランディングポール(6m)」(がまかつ)
堤防などから釣る場合はランディングネットも用意いしておいた方が良いだろう。軽量コンパクトで持ち運びやすく、伸ばせば6mの長さがあるので、ちょっと足場の高い堤防などにも対応
マイクロスプリットリングプライヤー15cm」(がまかつ)
フォールディングPEカッター9.5cm」(がまかつ)
がまかつラグゼではPEカッターやプライヤーなどのツール類も充実。どれも比較的リーズナブルな価格で使用感に優れていてオススメ

がまかつ
マイクロスプリットリング開閉に対応。細かい作業がしやすいスリム形状で、PEラインのカットなども可能

これから秋まで続くフラットフィッシュシーズンに期待

宮城のフラットフィッシュゲームがハイシーズンに突入し、県北、牡鹿半島、石巻から東松島、七ヶ浜、仙台~県南サーフにかけての各地のポイントで狙うことができるようになった。

7月2日(日)には、亘理・鳥の海周辺エリアで昨年同様のフラットフィッシュイベントの開催も予定している。武山さんも参戦してくれるようなので、皆さんもフラット盛期を楽しみつつ、イベントの方への参加もご検討いただきたい。

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※写真、解説/武山重之


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