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[シーバス入門ガイド番外編]シンキングペンシル使ってますか?

2017年9月12日配信 【HOWTO】 【編集部】

村岡博之さんがシンキングペンシルについて解説。村岡さんのハンドメイドルアー「オライノ」もこのシンペンが主力。特にリバーシーバスのナイトゲームではこれにしか食わないようなことも!

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リバーシーバス用シンキングペンシル

ブリブリと泳がず、水面下に漂うだけなのがシンペン

近年のシーバスゲームで飛躍的に進化したルアーの中にシンキングペンシル(以下シンペン)があります。普通のミノーやバイブレーションと比べると、アクションが頼りないどころか、ほとんど動かないシンペンもあります。それでも、他のルアーに全く反応しないときでも、シンペンにはシーバスが食い付くことが多いのです。

また、シンペンで釣れるシーバスは大型が多いのも特徴です。もちろん小さなシーバスも釣れますが、ランカーと呼ばれる90cmを超す大型魚はシンペンで釣れることが多くなってきました。

なぜシンペンがそんなに釣れるのでしょう?一昔前は、動かないルアー=釣れないルアーが当たり前でした。しかし良く考えてみると、小魚ってルアーのように泳ぎますか?

ルアーが泳いでいるように見えるのは人の目にだけではないでしょうか?派手に泳ぐルアーにリアクションで食い付くのは解りますが、本当に食性で食いついているのではないようです。

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シンキングペンシルが夜のシーバスに効く理由

デイゲーム(日中)では視覚に頼り捕食しているシーバスも、ナイター(夜間)では視覚よりも聴覚が優先するようです。魚の耳は体側にある側線です。体全体で水の振動を感じているのです。

そうなるとルアーのリップから発せられる波動は、小魚のそれとは似ても似つかぬものです。しかし、シンペンから発せられる波動は限りなく違和感の無いもののようです。それで百戦錬磨のランカークラスのシーバスも思わず食い付くのですね。

実は10年以上前にシーバス用のシンペンが市場には無かったころに、某メーカーから「クーバ」なるシンペンをプロデュースしてリリースしました。良いルアーだったのですが、いかんせん時代が早かったようです。ショップから姿を消してかなりになります。

最近ではシンペンを使うアングラーがかなり多くなってきました。当工房のオライノからも「紫電」と言うシンペンがリリースされています。昨年(2009年)はこの「紫電」でかなり良い思いをした人も多いと思います。追波川だけでも3尾の90cmアップが「紫電」で釣られています。80cmクラスなら数えきれないほどです。最近では茨城県の涸沼でも「紫電」がブレイクしているようです。

これから秋にかけ、東北ではシンペンのシチュエーションが多くなります。食わず嫌いでシンペンを嫌うアングラーは多いようですが、使いこなすことが出来れば、これほど頼りになるルアーはありませんよ!
(初出2010年7月、加筆修正2017年9月)

 
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村岡博之さんのシーバス入門ガイド

※画像・テキスト/村岡博之

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