秋の釣り好季 事故多発中[20/9/14唐桑半島で死亡事故]
2020年9月14日 宮城県唐桑半島の地磯で釣り人が死亡する事故が発生した。所持品にメタルジグがあったことなどから、ルアーで青物等を狙っていたとみられる。
秋の釣り好季に入り、ロックフィッシュや青物、イカ類などを狙って磯などに釣行することも多くなる季節。改めて、安全対策への意識を高めて釣りを楽しんで頂きたい。
事故発生状況(第二管区海上保安本部提供)
9月14日宮城県気仙沼市唐桑半島において、釣り人の死亡事故が発生しております。
事故者は友人と2名で青物釣りに来ており、波高3メートル以上ある中で磯釣りをしていました。
突然の大波を被り、事故者は波にさらわれ海中転落に至りました。
友人は海上で助けを求めて手を振っている事故者を発見し、すぐに救助要請のため海上保安庁へ118番通報しました。
その後、海上保安庁のヘリコプターが事故者を発見救助しましたが、搬送先で死亡が確認されました(テキスト:第二管区海上保安本部)
救命胴衣だけで安心せず天候、状況を判断して無理のない行動を
事故者はライフジャケット類を着用していたものの、波高3mの悪天時に釣行を強行し、死亡事故に至った。救命胴衣を着用することで転落時の生存率が高まることは確かだが、磯や堤防で釣りをする際はあらゆる危険を回避する対策が必要。救命胴衣も股紐などを正しく装着し、またこれから冬にかけて水温が下がると生存可能時間も短くなるため危険度がさらに高まることを頭に入れておいて頂きたい。
※情報提供/第二管区海上保安本部