磯釣行時の潮位、干満に注意![磯釣り、磯投げ、磯ロック]
2017年1月、潮の干満を考えずに磯に釣行し、陸に上がれなくなる事例が発生しました。第二管区海上保安本部の広報誌より、事故の詳細を紹介します。
高潮、波浪による事故は大変に危険です。今後も安心して釣りを楽しめるよう、安全第一の釣行を心がけてください。
[事故状況]潮の干満を考えなかったため帰還不能に
男性2名は、磯場において前日夜から当日朝まで釣りをしていました。朝の満潮時刻になると潮が上がってきて、干潮時間帯に歩いてきた経路を戻ることができなくなりました。
そのため、干潮時間まで待つことにしましたが、次第に波が高くなり、足元に迫ってきたことから、危険を感じ、救助を要請しました。
その後、水難救済会所属船により救助されました。なお、当日は風雪、波浪、高潮注意報が発表されていました。
干満には潮位差があることをしっかり考慮する
干潮、満潮には周期があり、1日2回ずつ干満を繰り返すことが多いですが、潮位(上げ下げの水位)が異なることがほとんどです。
例えば、干潮で磯に渡った時より、磯に乗った後に潮が引く水位が高く戻れなくなるケースがあります。同じように、磯に乗る前の満潮の水位より磯に乗った後の満潮の水位が高くなったり、潮位は同じでも高波により危険な状態になってしまうことがあります。
潮時表(タイドグラフ)などをしっかり確認して、干満の時間とともに潮位の高さを把握すること。また、高潮、高波の危険が無いかどうかも一緒に確認するようにしましょう。
海水温が低く、転落事故が死亡事故につながる
事前に気象情報を確かめることはもとより、帰還不能になるような場所で釣りをせず、自らの安全を確保できる場所で釣りをしましょう。
魚よりも自らの命が大切です。
★現在、水温が低下し「海中転落=死亡事故」の可能性が非常に高くなっています。
★自分の身を守るためには、自らの心がけが第一歩です!
※第二管区海上保安本部では、マリンレジャーを安全に楽しんでもらうための情報紙「マリレよろず屋」を発行しています。主な内容は、マリンレジャーに関する事故事例や安全情報、海難事故を防止するためのワンポイント講座などです。
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[マリレ情報よろず屋]
※情報提供/第二管区海上保安本部