野外料理にもこだわる!氷上ワカサギ釣り 岩手・菜魚湖(大志田ダム)
暖冬の影響が心配される中、1月末に氷上解禁した岩手県の大志田ダム(菜魚湖)にワカサギ釣行。テント釣りのもう一つの楽しみが、わいわい頂くアウトドア料理。ダッチオーブンやガステーブルを駆使したこだわりレシピも紹介します!
※こちらは2020年1月の解禁釣行になります!
大志田ダム・菜魚湖の氷上ワカサギ釣りが解禁
2020年は1月28日に解禁を迎えた、岩手県一戸町の大志田ダム、通称「菜魚湖(ななこ)」へ行ってきました。ターゲットはもちろん「ワカサギ」です。
今年は聖地 岩洞湖を出し抜いて1日早く解禁を迎えた菜魚湖。
毎年多くの釣り客でにぎわい、岩洞湖ほど広大でもないけど初心者にも優しい釣り場です。
地元漁協さんがしっかり管理してますので、ファミリーや初心者も安心して楽しめます。
ここ数年、菜魚湖では200~400尾は当たり前な釣果に恵まれている筆者。今年もイケるだろうという安易な気持ちでの出撃です。
今回の同行者は岩手・秋田からの同僚が4人、青森・岩手からのエリア仲間が4人、筆者も含めて9人でテント4張りという大所帯でした。
昨シーズンの実績ポイント付近にテント設営
2月6日の早朝(夜中?)に出発!集合場所でみんなと合流(遅刻したヤツもいましたが)。釣り券購入して早速結氷した湖面へ降ります。
場所は去年良い釣りをしたロープ際へ・・・今年はロープがありません(汗
氷の厚みが充分という事なんでしょう。
なので記憶を頼りにさっさと設営に入ります。この辺はかなりいいかげんです。
穴開けて魚探入れて大体の位置を探って川筋を推測してテントの位置を策定。
各々テントの設営-居住区の整備-釣り道具の準備という流れ。
テント4張りですが、2名-2名-2名-3名の構成。
筆者のテントは料理の達人「シェフ長見」とワカサギ初心者「ビギナーやまもと」と3人です。
小型の当歳魚に苦戦しながらのスタート
朝イチから魚探の反応はそこそこ。断続的に群れが入ってきます。
ところが、です。
反応が鈍いです。アタリはあるけど乗りません。3人とも同じな感じです。
もしかして?と思い、魚探をイジイジしてみると、どうもワカサギの魚体が小さい反応が・・。
仕掛けの号数を落とし、エサをさらに小さくカットしてみると
ビンゴです。釣れはじめました。完全に当歳魚です。小さいです。細いです。
時おり、4~7センチのレギュラーサイズは掛かりますが、ほぼ2~3センチの細~い当歳魚です。
「これはメンドくさい」
同室のシェフ長見、ビギナーやまもと両名共に致命的なハンディキャップがあります。 ふたりとも「虫が大嫌い」なのです。
つまり、エサである「サシ」に触れることができないのです。
なので両名とも人工餌である「紅雪」を使用しての釣りなのですが、この日は絶不調です。
ビギナーやまもとは関東生まれ/育ちの都会っ子なのである程度理解はできますが、シェフ長見は青森の田舎育ちなはず。何が彼をそのようにさせたのか・・??
2人に我慢してエサ使ってみるよう勧めるも「大丈夫です」と頑なな拒否反応。
「あっそ じゃー勝手にせい」と、ほっといたのですが、やはり釣果は伸びず、モヤモヤした展開に。
他の仲間のテントはそこそこ釣れているようですが、やはり魚体の小ささに苦戦中の模様。
テントのワカサギ釣りは釣りの合間の食も楽しみ
外もすっかり明るくなって、釣りもひと段落ついたあたりにビギナーやまもと(ワカサギ初心者)が何やらゴソゴソと準備を始めます。
見るとガスレンジの上でホットサンドメーカー?を使って朝食づくりを始めてます。 「パニーニ?」という食べ物らしいです。初めて聞く食い物でしたが、温かくて美味でした。
肝心の釣りの方はというと、筆者はそれなりに数を伸ばせてはいましたが、ビギナーやまもと(ワカサギ初心者)とシェフ長見(ワカサギ2年目)は悶絶を喰らっておりますww
エサ使えばいいのにww
再度、「エサ使えば?あげるよ~??」と仏心で言ってあげたのに、
あくまでエサは使わない(使えない・さわれない)との事。
それならご勝手に悶絶してくださいww
筆者のひとり勝ち状態はさらに続きますw
本日のメイン?チーズタッカルビと鉄鍋ビビンバ
お昼前
ついにシェフ長見が動きます。
竿を放り出し、炊事道具をセッティング。
ダッジオーブン?を取り出し無洗米を炊き始めます(氷上で米炊いてるヤツ見るのは二人目です)
次に出てきたのは「焼き上手さん」とうかいうガステーブル。
鉄板をセットして、あらかじめ下処理の終わっている食材を次から次へと乗せ始めます。
炊けたゴハンをチェックしてさらに具材を乗せて再度加熱。
鉄板の方は最後にチーズをたっぷり乗せてフタをON!
その間釣り竿は見向きもせず・・むしろ釣りより真剣にやっとります。
20数分後、「できました」とフタを取ると、
「チーズタッカルビ」とかいう、聞いたことはあるけど見たことも食べたこともない美味しそうなモノと、見た目もキレイな「石焼ビビンバ」でした。
仕事も器用にこなすシェフ長見ですが、料理は仕事以上に器用でした(脱帽)
そのあと、各テントにおすそ分けを回して皆でいただきました。
超!美味かったです。
長見、やまもと両名共に「サカナが喰わないならオレが喰う!」と言わんばかりに 喰いまくります。
腹を作り午後の部に突入するが・・
入れ食い状態でナベと鉄板があっという間に空になり、午後の釣りに突入したのですが、反応は朝と変わらず渋いまま。
ここでビギナーやまもとに筆者のタックルごとエサ仕掛けを貸与。
エサは既に装着済み。
とたんに釣れだすビギナーやまもと
焦りの色をかくせないシェフ長見
「しゃーない、使ってやっか」とばかりにビビりながらも虫をピンセットで掴んで絶叫しながらエサ付けする
シェフ長見。
シェ・「うぉ!動いてる!!気持ち悪い!」
当たり前です、生きてんだからww
それでもビギナーやまもとの勢いに押され追いつけないシェフ長見
先輩であるシェフを見下した態度と視線でマウンティングを図るビギナーやまもと。
「そうはさせん」と震える手でエサを付けては誘いをかけるシェフ長見。
火花散る、熾烈な最下位争いでしたww
午後も2時を廻ったので撤収。
ソリに荷物を積み込んで心臓破りの坂をヒーヒー言いながら登って帰途へ。
全体の釣果は満足のいくものではありませんでしたが、美味しいもの食べれたし、釣りしながらバカ話もして笑ったし。
ワカサギ釣りの魅力は釣果そのものだけではなく、多人数の時はさながら
「氷上デイキャンプ」的な楽しみもあります。
残念ながら「菜魚湖」は2月16日で禁漁となりましたが、岩洞湖は3月中旬/下旬くらいまでは楽しめます。
厳冬期のうちでも短期間しか成立しない釣りですが、いろんな魅力が凝縮した釣りだと思います。
【タックルデータ】
リール:ダイワクリスティア CR-PT2 × 2台
穂先 :疾風 龍神290mm バリバスW.E 27RS
ライン:バリバスPE0.2号
仕掛け:上州屋オリジナル仕掛け0.5号~1号
バリバス 岩洞湖SP 1号
シェフ長見のアウトドア料理レシピ
シェフ長見に今回のレシピを教えてもらいました。アウトドアやご家庭でお試しください!
◇チーズタッカルビ(ホットプレートで作る)
[材料 (4~5人分)]
鶏もも(一口大に切る)3枚
キャベツ(ザク切り)半玉
サツマイモ(5ミリくらいの厚さで短冊)1/2本
ニンジン(サツマイモと同じ)1本
玉ねぎ(くし切り)1個
★調味料の材料
★コチュジャン大さじ2
★醤油大さじ2
★ニンニクチューブ 小さじ1
★しょうがチューブ 小さじ1
★白みそ 小さじ1
★みりん 大さじ2
★砂糖 大さじ1
(お好みで粉唐辛子を大さじ2前後入れ辛口に)
ゴマ油 適量
溶けるチーズ 約300g(好きなだけ)
◆作り方
1.ジップロックに鶏もも肉と★を混ぜ合わせた調味料を入れ、揉みこんでおき30分以上寝かせる。
2.ホットプレートにごま油をひき中火で熱し、サツマイモ、ニンジンを並べる。
その上に玉ねぎ、キャベツ、最後に漬け込んだ鶏もも肉を漬けダレごと乗せ、蓋をして6~8分くらい中火で蒸し焼きにする。
蓋を取り、上下を返しながら炒める。
3.真ん中に溝を作り溶けるチーズを入れ蓋をする。
チーズが溶けたら完成です。
◇鉄鍋ビビンバ
材料(4人分)
■ゼンマイのナムル
ゼンマイの水煮100g
ゴマ油 大さじ1
すりごま 小さじ1
★調味料の材料
★醤油大さじ1.5
★酒大さじ1
★みりん大さじ1
★ニンニクチューブ小さじ1
■にんじんのナムル
ふかうら雪人参(千切り)1/2本
しょうゆ小さじ2
ごま油小さじ2
すりごま小さじ2
■もやしのナムル
大鰐温泉もやし200g しょうゆ小さじ2
ごま油小さじ2
すりごま小さじ2
■ほうれん草のナムル
寒ちじみほうれん草1/2束
しょうゆ小さじ2
ごま油小さじ2
すりごま小さじ2
■牛肉炒め(焼肉のタレに漬け込んでおく)
牛肉切り落とし(一口大)100g
焼肉のたれ 適量
■キムチ 適量
卵黄 2個分
韓国のり 適量
新見産あきたこまち 2合
水
◆作り方
1.鍋にごま油をひき、ゼンマイを炒め、★の調味料を入れ、蓋をし煮る。
水分が無くなったらすりごまをふる。
2.人参、もやしを鍋で煮る、茹で上がったらザルに上げて水気を切りながら冷ます。
冷めたら調味料を合わせる。
3.ほうれん草をさっと茹で、冷水にとる。
しっかり絞り、切り分け調味料を合わせる。
4.米2合と水400mlを鉄鍋に入れ強火にかける。
沸騰したら弱火で15分炊く。
15分後火を止め15分蓋を取らず蒸らす。
5.炊きあがったご飯にナムル、牛肉炒め、キムチを盛り付け。
中央に刻んだ韓国のりと卵黄を乗せる。
6.ゴマ油、醤油を適量回し掛け蓋をし中火にかける。
おこげが出来たら完成です。
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※取材・テキスト/松山行宏(花巻ケーブルテレビ)
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