岩洞湖の氷上ワカサギ釣り 食い渋り時は深場狙いが吉!
水深30m近いレストハウス前のドン深ポイントで実釣
浅沼貴博さんは2016年2月20日、21日の2日間にわたり岩洞湖のワカサギを狙った。岩洞湖はほぼ毎週のように大会が行われるトーナメントシーズン。2月20日は大会の下見、2月21日は大会出場予定だったが、強風予報のため大会は中止となり、悪天候の中プライベートで釣行した。
2日とも釣り場は大会エリアの岩洞湖レストハウス周辺、レストハウス下のドン深ポイントへ。ここの水深は最深部で30mほど。「浅場だと釣れるのは朝だけで、日中は魚がいなくなってしまうことが多いのですが、水深がある所は1日中安定して釣れる傾向があります。ただ、水深があるぶん、慣れないと手返しが悪くなって釣るのがちょっと大変ですが」と浅沼さん。
2月20日は朝から渋い状況で、魚探だけでは魚影をつかみきれず場所移動。2か所目の水深26mのポイントで粘って70匹ほどの釣果。21日は1日目よりさらに深い方へ移動、前日の場所より反応の良かった28mのポイントで実釣。2日目は天候は悪かったが、魚の活性自体は前日よりも良く140匹を釣り上げた。釣況のおもわしくない状況下では、深場で粘ってまずまず納得の結果となった。
ポイントを探す際はいくつか穴を開けて魚群探知機を降ろすわけだが、まず水深を把握し、次に底の質がワカサギが好む形状かどうかをチェック。いくつか絞り込んだ中から魚探に映る魚群を見て、動きに問題がない所を選ぶというのが大体の流れ。いったんテントを張ってしまうとなかなか移動できないので、このポイント選びはかなり重要だ。
深場ということで、浅沼さんは8gくらいのオモリを使ったミャク釣りで狙った。仕掛けは深場対応で「VARIVASワカサギ仕掛け 深場落とし込み二段誘い」と「VARIVAS深場 二段誘い」。ともに1mほどの全長があり、ワカサギのタナがバラけた時でも狙いやすい。
「深場といっても岩洞湖では極端に浮いた魚はいませんので、底から1mくらいを意識して釣っていれば問題ありません。誘いが単調にならないように時どき変化を付けながら、底付近を狙いました」
水深があるぶん巻き上げ中のオマツリも注意が必要。魚を無駄に泳がせないように高速巻きで取り込むようにする。水深28mくらいだと底まで落ちるのに8gで20秒くらいかかるので、トラブルは極力減らしたいところ。
岩洞湖のワカサギは例年2月一杯は食い渋るが、3月に入る頃から徐々に調子が上がる傾向がある。良型主体で魚影自体は濃いので、3月にかけて食いが良くなることに期待したい。ただし、今シーズンは氷厚が例年の半分前後(場所による)と薄く、いつもの年よりは早めに氷上に乗れなくなる可能性が高い。岩洞湖で釣りたい方はお急ぎを!
今シーズン大ヒット!氷穴周りにアダプターを装着することで、氷の面への仕掛けの引っかかりを無くすアイテム。スムーズに糸や仕掛けを通せるようになりトラブルを減らせるほか、黒いバックとのコントラストで糸が見えやすくなるためアタリも取りやすくなる
■リール:わかさぎの蔵 LL5β
■穂先:バリバス 公魚工房ワカサギ穂先ワークスリミテッドVAR28F
■ライン:バリバス わかさぎ棚感度得マーキングPE 0.2号
■仕掛け:バリバス 深場二段誘い、深場落とし込み二段誘い
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※取材・解説/浅沼 貴博
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