癒しのナイトロック&話題のショア鱈釣り【ハンター塩津三陸釣行】堤防ルアーマダラ
※2016年3月公開の釣行記です。
花粉舞い散る春の足音が次第に強まって来ている今日この頃。
「ボチボチ暖かくなってきたから釣りに行こうかな?」
って方も多くなり始める季節ですが、残念なことに海の中では今が一番寒い季節…。
この季節の磯はプランクトンが少なく透明感冴え渡り、絶望的なまでにバイトも少ない。
「シャローに残る個体はデカイ!」
とは分かりながらも、その反応の無さっぷりに心が折れまくることでしょう…。
「そんな時でも愛しのロックフィッシュに会いたい♪」って方にオススメなのは何と言っても癒しのナイトロック(笑)
癒しのクロソイや夜行性化する春のアイナメを狙いつつ、最近大人気沸騰中のオカッパリのタラ釣りも絡めて今回は岩手へ行ってまいりました♪
この季節になると、ベイトがストックされやすい堤防と言えどもベイトがプアな状態になってしまい日中ではほとんどの魚が動かず、数少ないベイトが動く夜になるまでは仮眠状態になってしまう個体がほとんどです。
そして今年はそれだけではなく、エリアによってはおびただしいまでのイワシの群れが入ってきているため、ベイトが集まり常夜灯に身を寄せる夜に灼熱になるパターンもちらほら…。
「ベイト=釣れる!」
とは一概には言えないんですが、少なくともこのベイトがプアな季節としてはプラス要因。
常夜灯の周りをランガンして回り、ベイトが目立つような港に的を絞り釣りを展開するのがセオリーですし、特にタラはベイトに完全に依存して回遊していますのでベイトの有無はロックフィッシュ以上に重要です。
それともうひとつ!この季節に狙う上で重要なファクターは水温と底質。狙い目になるのは湾内の中~小規模な日当たりの良い港。水深も少し深いエリアに隣接しつつ、シャローフラットが続くエリアが○
それに常夜灯が沢山あって、砂や泥底にハードボトムが点在していれば完璧でしょう♪
水温が日中にしっかり暖められる港とそうでない港では1℃ほど水温に違いが出たりすることもしばしば…。
「1℃くらいなら何でもないでしょ?」
ってのは人間の感覚。
水中の1℃は空気中の4℃と同じくらいの変化と言われております。変温動物の魚としてはこの温度差は死活問題です…。なんせ体が動かなくなっちゃいますからね(汗)
大きな港では外洋からの冷たい潮が干渉してしまうため水温がなかなか上がらず、外洋に面した港でも同じく潮が干渉するため水温の上昇が鈍く×
シャローフラットが多くあればそれだけ日射しがある日は水温上率が高くなり、もしも水温が急に下がってしまった時も逃げ込める安定した水温の深場が隣接…。などなど全ての地形条件が揃っている場所は少ないですが、いくつかでも満たしたエリアを率先して狙って下さい♪
それと底質についても、ベイトがプアな季節ですので少しでもベイトが多い条件のエリア。すなわち複合ポイントがオススメ。
ハードボトムだけではベイトの種類や数がいまひとつです。砂地に生息するベイト・泥底に生息するベイトが加算されたハードボトムの方が圧倒的にベイト数が多く狙い目になるという訳です♪
狙うはベイトの集まる常夜灯周り イワシの群れがいたらタラの可能性急上昇
前置きが長くなっちゃいましたが、いよいよ実戦です(笑)
まず、ここ最近タラの群れが接岸していると言う釜石の港へ向かってみるも、週末ということで満員御礼…。入る所もないのでとりあえず近くの港へ。
ここの港は常夜灯は少ないものの湾内に位置し、沖は砂地で内側は泥砂のボトム。そこに敷石や飛び根のハードストラクチャーが絡む地形なのでポイント形状としては申し分なし。
しかも
「ちょっと多すぎるんじゃね?」
って驚くほどのイワシの大群(汗)。釣りをする前からすでに釣れたようなもんです(笑)
まずは様子見で6グラムのジグヘッドに少し派手なチャートが入ったアピールカラーのガルプ!パルスワームでスタート。
ベイトがイワシ=シャッド&シャッドカラーっというより、イワシで捕食のスイッチが入ったクロソイにはイワシに合わせてもルアーを発見してもられないおそれがあるため、逆に目立つものから試すのがオススメ。
そして真冬になると視覚や聴覚よりも嗅覚を駆使して捕食のスイッチが入るようになるため、味や臭いつきのワームの方が圧倒的に有利です。
まず沖に向かってキャストし、一旦ボトムを取り、軽くロッドを持ち上げつつフワフワとリフト&フォール…。すると砂地と敷石のブレイクの境界線付近で1キャスト目からナイスバイト!
大きくしっかりとアワセを入れるとクロソイらしい小気味良い走りが手元に伝わってきます♪
サイズこそ30センチもない可愛いサイズがメインですが、いまの季節に遊んでくれる貴重な相手にほっこり癒されます~♪
そして同じパターンで6匹ほど追加し軽く移動。
今度はデカイのが何とか釣れないかとパターンを少し変えてリスタート。
ハードストラクチャー攻略専用に開発されたクロダイ用ラバージグのアブガルシア「チェックメイト」の3~7グラムをセレクトし、違うパターンの魚を探す作戦!
これをボトムにコンタクトさせながらゆっくりとフワフワとリフト&フォール…
「ごん!」
すると狙い通り1発でバイト♪
サイズアップか?
期待したほどサイズも伸びず…。
その後もポコポコと5匹ほど追加。
このままクロソイと遊んでいても延々とポツポツ釣れるのでしょうけど、時間も深夜になったのでいよいよ今回の本命?タラ狙いに移動♪
ポイントの港へ着くと、さすがに少し人が減りやっと入れる場所が出来たようなので、ポイントを選択することも無く有無を言わさずそこでリスタート(汗)
常夜灯に集まるイワシの群れを追い回し、常夜灯の明暗部を行き来し回遊するタラ。時おり水面にまで出てボイルするその姿は必見です。なんせ普段は水深200メーター付近の深海で生活している魚の捕食シーンが見れるだけでもレアですからね(笑)
「タラは馬鹿だから何でも口を使う」
ってのが一般的な感覚なのですが、さすがに毎日毎日大勢の人にプレッシャーをかけられているだけあってめっちゃスレ…。魚が見えてもなかなかバイトに持ち込めません。しかも重いシンカーなどでボトムを狙っても反応があまりないと来たもんです。
さて、どうしたものか…。周りのアングラーさん達のお話だと、軽めのジグヘッドで水面寄りの中層をフワフワさせるとたまにバイトしてくるそうな。どうやらプレッシャーのせいなのかかなりセレクティブになっているようで、上方向をゆっくりと通過するものにしか口を使わなくなってきたらしいです(汗)
手を替え品を替えでルアーローテーションをさせながらたどり着いたのが1グラムシンカーを使用したシャッドワームのワッキーリグ。
水の抵抗が大きくなるようにシャッドワームの平面側が前面に来るようにセットし、チョコチョコと水をぶつけブレーキをかけつつゆっくりと同じレンジをホバリングさせるようにアクションさせていると…
「ずん!」
と重量感のある待望のタラバイト♪
深場から上げてくるタラと違い最後までしっかり走り回るのでかなりエキサイティング。
タックルがかなりライトなため、ゆっくり弱らせてからタモを使ってランディング♪
ちなみに使用したタックルはクロソイ狙いのまんまですので、タラ用に強いタックルが必要!って事もなく誰でも簡単に狙うことは出来ます。意外と釣れませんけど(笑)
その後パターンが ハマりチョコチョコ追加♪
そしてソイやドンコちゃんを8匹ほど追加して今回の釣行は終了です。
今回は特別大きな群れが入って連発していますが、他のエリアでもポツポツタラが釣れている岩手三陸界隈。サイズもメーター近いサイズまで釣れているので是非、寒いけど熱いナイトロックへお出かけください。
ちなみにどうしても日中に狙いたい方は日が上がると魚が散ってしまうので軽めのメタルジグを使ったショアスロージギングで広めに探るのがオススメですよ♪
あっ!
アイナメ釣り忘れた(笑)
タックルデータ
■ロッド
アブガルシア ロックスイーパー6102L
■リール
アブガルシア レボMGX3000SH
■ライン
サンライン キャストアウェイPE0.6号
(リーダー)サンライン FCロックハンター12Lb
■使用ルアー
アブガルシア チェックメイト
バークレイ ガルプ!パルスワーム4インチ
バークレイ ガルプ!パワーホグ3インチ
バークレイ パワーベイト バスミノー3インチ
■ジグヘッド
がまかつ ボトムノッカーオフセット6g
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磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつ、ティクトフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/
※取材・テキスト/塩津 紀彦
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