分類、生態
◆分類
タラ目タラ科。背ビレは3つに分かれ、下アゴに1本のヒゲを持つ。体色は淡褐色にまだら状の斑紋がある。
◆通称
タラ、ポンタラ(小型)、ミズタラ(小型)
◆生息分布
鳥取県以北の日本海側、茨城以北の太平洋側に分布。成魚は数100mの水深に生息するが、産卵期の2月前後には100mより浅い沿岸の岩礁帯に集まる。
◆備考
浅場に寄った産卵期のタラを狙う冬のシーズンが有名だが、夏のタラ釣りも人気で、夏タラは白子が少ないかわりに、身がおいしいとされる。「たらふく」の語源とされるほど貪欲な食性で、ジギングで狙うこともできる。特に大きなものは1m、10kgオーバーになる。
タックル
【深場】
水深150m以深で、400~600g程度のメタルジグを使う場合。ロッドは重いジグに対応できる大型青物用やマダラ専用タックル。リールは手巻きでも出来なくはないが、電動リールを使うのが普通。ラインは根掛かり時の高切れを防ぐためにもPE4~5号にリーダー80~100Lbと太めにして、リーダーも5m以上長めに取る。
【浅場】
産卵期から春先にかけてタラが水深100m前後に接岸し、水深、潮流に合わせて120~300gくらいのジグを使う場合。青物ジギング用のタックルを流用でき、ラインもPE2~3号、リーダー20~40Lbくらいを使える。三陸の湾内など水深が100mを切り、周りと統一して細いラインを使っている場合は1.5号くらいまで落とすこともある。
メタルジグ
深場では500g、ときに600gを使い、抵抗が少なく、姿勢の安定しやすいロングジグタイプが主流。周りとのオマツリを防ぐためにもジグの重さは統一する。一方、浅場では比較的多様なタイプのジグを使用し、120~400gから水深、潮流に合わせて選択する。ロングジグ系、セミロング系のほか、ソイなどのゲストも多いためスローピッチ系なども有効。
コモジグマグナム600(KOMO)
コモジグSBロング475g(KOMO)
テクニック
タラは根周りの底付近を遊泳しているので、こまめにボトムを取るのがセオリー。ただし、根掛かりを防ぐためにも底ベタはだめなので、底付近でスライド、リフト&フォールなどでアピールして食わせる。ボトムに着いたらシャクって糸フケを取り、深場までアクションが伝わるように大きめでキレのあるシャクリとフォール、止めを組み合わせて誘うようにする。
特に深場で注意したいのが、巻き上げ中のバラシ。水圧と浮上スピード、それに魚が暴れることにより意外とバラシが多い。ジグの重みでフックが外れないように巻き上げ中のテンションは常に緩めないよう気を付けて、水圧による浮上スピードに合わせて巻き上げるようにしよう。
シーズン
東北のタラ釣りのシーズンは6~9月が夏ダラの季節で、オスのタラキク(白子)が成熟し始める11月頃から冬のタラ釣りのシーズンに入る。冬シーズンの初期は水深200mといった深場のポイントに限定されるが食いがよく、ピンク色で未成熟だった白子もだんだん白く大きく成熟してくる。白子が成熟する12月頃から食いが渋くなるが、徐々にタラが接岸を始め、1月過ぎには接岸が本格化。2月上旬の産卵期には水深100m前後の産卵場に集まる。産卵が終わると、2月から5月頃まで浅場で狙えるシーズンが続く。
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