釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • シーズン到来!三陸ライトタラジギング

    千葉 宏一 2021年4月19日 更新

    岩手県の大船渡沖でタラジギングが本格的に始まった。これからのシーズンは、ムシガレイを狙うような水深80~120mの沿岸からタラが釣れてくる好季。ライトジギング感覚で、気楽にタラジグを楽しめますよ!※2012年2月掲載の記事です。

    実績ポイントの綾里沖にお試し釣行!

    岩手県大船渡市の綾里湾沖はタラ釣りの好漁場として有名なエリア。例年、この季節には産卵を控えたタラが綾里埼周辺に接岸し、浅場でもタラジグを楽しめるようになる。

    取材日は2月12日。この日、釣友とともに釣行した千葉宏一さんは、「ここ数年、冬場のタラジギングにハマって毎年狙っています。小石浜漁港の漁富丸さんがシーズン初めの試し釣りをするということで、仲間と釣りに行ってきました。釣り場の水深は80~120mくらいで、いつもヒガレイ(ムシガレイ)やヒラメを釣っている所にも近い、おなじみのポイントです。最初のうちはなかなかタラの反応をつかめず苦戦しましたが、1か所いいポイントを見付けてからは続けて上がってきましたよ」

    この日は強風で昼前に早上がりとなったのだが、千葉さんは7.5kgを頭に3本を釣り上げた。アイナメ、ソイの根魚も混じり、ハシリとしてはまずまずの釣果。越喜来湾周辺では他船もタラジギングの出船を本格化させており、今後しばらくは浅場のタラを狙うことができる。

    越喜来湾のお隣、綾里湾周辺。水深は100m前後、ヒラメやヒガレイ(ムシガレイ)狙いでもおなじみのポイントだ
    最初はタラの反応は薄かったが、7時過ぎにいい場所に当たり、千葉さんは7.4kgの良型をキャッチ
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    ライトジギング感覚が最大の魅力!

    千葉さんのタックルはライトジギング用ロッドにPE2号+リーダー16Lbという超ライト仕様。「三陸の浅場ならこれでも十分に釣りになりますが、タラが大型になるとやりとりが難しいのと、根掛かりをしたときに糸切れをしやすくなるので、少し注意が必要です」。一般的には、PE3~4号に30~40Lbのリーダーを使う人が多いとのこと。

    「この日はスローピッチショートジャーク中心に攻めて、これがよく効きました。ベイトはメロウドかと思ったら、吐き出したのは小型のイワシ。ジグはスローピッチ&ロングフォールジャークに適したストロボ(シャウト!)を使い、ティップの弾性を活かしたワンピッチでヒラヒラと誘うようにして、ゆっくりとした動きでしっかり食わせるように意識しました」

    取材後も、越喜来湾のタラジギング船の釣果は軒並み安定している。ライトジギング感覚でタラジギを出来るのはこの季節だけ。シーズンはまだ始まったばかり。今季はすでにスローの釣りが流行り始めているので、ぜひともスロージギングで狙ってみていただきたい。

    釣れる場所を見付けてからは連続ヒットもあった。産卵を終えた後の魚が多いが、まだ子持ちもヒットしており、早いうちであれば白子も期待できる
    千葉さんのロッドは、ライトジギング用のセデュースライト フラットビート(シャウト!)。ティップが柔軟なファーストテーパー設計で、ティップの反発力を使ってアクションをつけやすい。ラインはPE2号とリーダー16Lbの細め設定。一般的には、PE3~4号とリーダー30~40Lb程度がオススメだ
    ジグのサイズは150~250g。昨シーズンまではワイズやスライドアクターといったロングタイプを使うことが多かったが、この日はセンターバランス・極太タイプのストロボ180gを使用(商品は全てシャウト!)。フックは赤かピンクのタコベイトにムツバリ22号の2本バリをセット。タコベイトとハリがセットになったサーモンベイト(ささめ針)を使うのもあり
    [使用アイテム]
    上)この日、千葉さんのヒットジグは全てストロボ(シャウト!)だった。カラーはピンクかブルーを使用、下)タラジグ用のフックとしても使えるサーモンベイト(ささめ針)

    [綾里湾沖]
    釣り場は大船渡市の綾里湾沖。越喜来湾の小石浜漁港から出船した

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    PROFILE:千葉宏一

    カレイ釣り大会で多数の入賞経験を持つカレイ競技のエキスパート。三陸をメインフィールドに、仙台湾や青森周辺にも足を延ばす。青物ジギングやマダイ、ワカサギなども得意。岩手県一関市(千厩町)在住。ささめ針フィールドモニター、下野アドバイザリースタッフ

     

    ※取材・解説/千葉宏一
    ※取材協力/漁富丸(岩手・小石浜漁港)TEL:080-1814-3654

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