釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 初めての防波堤釣りガイド[アイナメの探り釣り]

    編集部 2022年2月21日 更新

    冬場もアイナメ、ソイ、ドンコといった根魚類を狙える堤防・テトラ帯の穴釣り、探り釣り。宮城県七ヶ浜町の釣具店釣キチ・福来社長に基本を教えてもらった。
    ※2018年1月掲載の記事です。
    ※取材時と釣り場の状態が異なる場合がありますので、釣行時はご注意ください。
    ※七ヶ浜周辺は釣り禁止、立入禁止になっている釣り場があります。釣行の際はルール、マナーを守り、安全対策にも十分気を付けましょう。
    [釣行時のルール、マナー等について]

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    釣り物が少ない冬の季節に貴重な釣果に期待できる穴釣りと探り釣り。寒波前の好天時を狙って七ヶ浜周辺漁港に釣行してきた。

    釣り場は七ヶ浜町釣キチ前の小堤防。七ヶ浜各漁港の岸壁キワやテトラ帯(消波ブロック)の隙間はアイナメを中心とした根魚類に期待できる。

    今回、レクチャーしてもらった釣キチの店主、福来さん。お店は七ヶ浜菖蒲田漁港すぐそば、菖蒲田海水浴場が店舗前に広がる
    店内は釣竿からリール、仕掛けやオモリ、ソフトルアーに小物関係、活きエサと現場で必要な物を中心に充実した品ぞろえ。もちろん周辺の釣況に熟知しておりリアルな情報が入手できる
    今回、初めての探り釣りに挑戦したいとうちゃん
     
    コンパクトな竿、ブラクリの他、一応投げ仕掛けも予備としてセレクト。エサは探り釣りの特効エサ、イワゴカイと定番アオイソメを半々で購入
     
     
     
    今回のポイントは釣キチ店舗前の小堤防。最近完成した防潮堤の階段を降り先端付近を目指した。外海側はテトラ(消波ブロック)がびっしり入り、根魚達には絶好の着き場になっている
     
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    釣り方は仕掛けにエサを付けて落とすだけ

    ちょい投げ仕掛けで周囲を探るのも良いが、今回はテトラの周りを1本バリの穴釣り仕掛けで探った。釣り方は市販の穴釣り仕掛けにエサを付け、テトラの隙間に落として上下に探るだけと超カンタン。

    エサはアオイソメと岩ゴカイ。アイナメなどの探り釣りには岩ゴカイが特効エサとされている。岩ゴカイは体液が多く出るので、このニオイが誘いになるのだ。1匹1匹が太いので、ハリに通し刺しにすればOK!エサは少し垂れるくらいにするが、長さはその時その時で調整する。

    アオイソメの場合は数匹を房掛けにして、動きで誘うと効果的。その日の状況によって当たりエサが変わるので、アオイソメ、イワゴカイの他、オキアミ等も用意すればバッチリ。

    現場到着後、さっそくレクチャー開始。まずは竿とリールをセットし、道具の基本的な使い方をチェック
    道糸の先にブラクリ(穴釣り仕掛け)をセットし、エサ付け。エサのイワゴカイはハリを隠せる程度に切って、先からハリに通す(通し刺し)。ハリよりやや大きめにして、少しタラシがあるようにするのがベター
    防波堤先端部分は潮流が適度にあり、小魚なども集まりやすい
    外海側のテトラ帯。堤防の根元から先端まで張り巡らされておりポイントは無数(テトラに乗る際は足元注意)
    沈みテトラの周辺も格好の隠れ家
     
    [釣り方]
    1)テトラぎりぎりのところを自然に落下させる。
    2)底まで仕掛けを沈めたら、テンションを張りながらゆっくりしゃくりを入れると誘いになる。
    3)ターゲットがその場に居て、活性が高ければすぐにアタリがくることも。

    テトラ帯の周りからアイナメがヒット!

    福来さんのアドバイスに従い、テトラの周りに仕掛けを落としていくと、いとうちゃんにクジメがヒット。クジメはアイナメの小型版といった感じの魚種で、堤防のキワやテトラ帯などの浅場でよくみられる魚種。

    その調子で探っていくと、クジメ、アイナメがポツポツと釣れてきた。

    レクチャーのおかげもあり、ブラクリを数回投入後に「ゴゴゴン」とアタリが
    上がってきたのは25cm級のクジメ。沈んだテトラの奥に落とし込んだ直後のヒットだった
    堤防先端部で投げ釣りをしていた釣り人は、20~30cmのアイナメやドンコを釣り上げていた
    先ほどクジメを釣り上げたポイントへ再投入すると、今度は外道でエサ盗りのフグが
    隣で探っていた釣りキチの店主、福来さんにもアイナメがヒット。「この釣りは根掛かりが頻繁にあり、ロスすることが多いので仕掛けは多めに用意するといいですね」

    テトラ帯で釣りをする際は安全第一で!

    この日はテトラ帯の先の沈みテトラ付近が好調で、クジメ、アイナメの他に周りではドンコなども釣れていた。穴釣り、探り釣りでは魚が着きやすいポイントとそうでないポイントで釣果がはっきりと分かれるので、良い穴を見つけたら憶えておいて後で再度攻めてみるのも手。

    なお、テトラ帯で釣りをする際は安全面に十二分に気を付けたい。万一の事態に備えてライフジャケット類を着用するのはもちろん、ちょっとでも足場の悪いテトラには乗らないようにするなど、無理せずに楽しんでいただきたい。

     
    釣りの後は釣キチ店舗で休憩。屋上には展望スペースがあり、夏場はバーベキューなども可能

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    ※取材協力/釣キチ(七ヶ浜町)

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