釣行記

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投げ釣り、サビキ釣り盛況!七ヶ浜・菖蒲田漁港~塩釜港を紹介

編集部 2023年12月23日 更新

防波堤や岸壁からの投げ釣り、サビキ釣りで賑わう塩釜~七ヶ浜の様子を取材しました。七ヶ浜の釣具店・釣キチ近くの菖蒲田漁港と塩釜港の魚市場周辺の岸壁を中心に紹介します。
※2023年5月中旬の状況です。取材時に入れた場所でも、釣り禁止、立ち入り禁止、駐車禁止などになる場合があります。地元の方や漁師さんがいる場合は挨拶したうえで、看板や誘導に従いましょう。
※釣りをする際のルールやマナーについて、改めて確認し、周囲に十分配慮するようお願い致します。

[関連]

堤防釣りのルール・マナー



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仙台から近く、釣果実績も豊富な菖蒲田漁港(しょうぶた)

まず最初に、七ヶ浜の漁港を含む仙台塩釜港は釣り禁止の場所が多く、仙台港であれば仙台港中央公園のみ、七ヶ浜エリアでは菖蒲田漁港と松ケ浜漁港のみが釣り禁止から除外された漁港となっている。今回は菖蒲田海岸のすぐ南に隣接する菖蒲田漁港を取材してきた。
[仙台塩釜港内における釣りについて – 宮城県公式ウェブサイト]

菖蒲田漁港は東側、西側の防波堤からなり、どちらの防波堤も投げ釣りの実績がよく知られている。投げ釣りのカレイ、アイナメや探り釣りでアイナメ、メバルの根魚類がメインターゲット。その他、季節によりサヨリやアオリイカなどの回遊の可能性もある。

東側の赤灯台のある防波堤周辺は比較的駐車スペースも広く、竿を出しやすくなっている。


[赤灯台のある東側防波堤]

防潮堤を越えて、向かって左手が赤灯台のある東側防波堤

防波堤のすぐ前に萱島(かやしま)。テトラ帯周辺に根が点在し、カレイやアイナメなどを狙える

防波堤周りは藻が多く、探っていた方にメバルが釣れていた

投げ釣りで釣れた30cmくらいのマコガレイ。前の週には47cmの大型カレイも釣ったそうだ。この方は付け根付近でやっていたが、赤灯台先端付近や西側の防波堤周りなど、他も可能性がある
カレイと一緒にアイナメの釣果
胴突き式の投げ釣り仕掛けを使用。「セールで安かっただけなので、特にこだわりはないです」

港内は漁船やロープなどに注意しよう

菖蒲田漁港の西側防波堤は駐車スペースに注意

仙台港側の西側の防波堤も赤灯台と同じように投げ釣りのカレイなどの可能性がある。ただし、こちらはスロープ前に漁協の作業場があるため、漁師さん達の邪魔にならないよう注意が必要。防波堤付け根の駐車スペースも限られるため、離れた場所に駐車して歩くなどして、迷惑にならないよう気を付けよう

赤灯台の反対側の防波堤
防波堤の外側に沖堤防
港内スロープ付近
密漁禁止!港は漁業関係の皆さんの仕事の場所ということを前提に、釣りをする時は十分配慮したい

バーベキュー場も併設!七ヶ浜菖蒲田海岸「釣キチ」

七ヶ浜周辺で釣りをする際、エサや仕掛けを購入できるのが菖蒲田海岸前の「釣キチ」。上階に海を一望できるバーベキュースペースがあり、バーベキュー後のゴミの回収(ゴミ袋250円負担)も行っているので、帰りの片付けも安心。

釣キチの福来社長によれば、これから夏場にかけての菖蒲田海岸はイシモチ釣りが人気。アオイソメを餌に店舗前の堤防周辺や菖蒲田の砂浜からの投げ釣りで狙うことができる。

1階は釣具店、2階では海を見ながらバーベキューが可能
釣キチの福来社長
店舗前の小堤防。こちらも根魚などの実績あり
目の前が菖蒲田海岸の砂浜
【関連釣行記】福来社長のイシモチ投げ釣りガイド
これから夏場はイシモチ釣りが人気!

投げ釣りのカレイやフラットフィッシュも狙える湊浜(みなとはま)

新仙台火力発電所と松ケ浜漁港の間にある砂浜。湊浜海浜緑地横のトイレのある駐車場から歩いて砂浜にアクセス。

ここは投げ釣りのカレイの実績が高く、泥底を好むマコガレイよりも砂地を好むイシガレイが多め。また、初夏からの季節はルアーでマゴチなども上がる。ビーチバレーや海岸を散歩する人も多いので挨拶や後方確認をしてトラブルなどの無いようにしよう。

駐車場の公衆トイレ
バーベキュー禁止などのルールを守って海岸を利用しよう
カレイ狙いの投げ釣りを楽しむ人が数名いた

散歩やビーチバレーを楽しむ人たちもいる海岸なので、釣りをする場合は気を付けよう

投げ釣り、サビキ釣りで賑わう塩釜港岸壁

広大な塩釜港だが、仙台塩釜港に含まれるため釣り禁止区域になっている場所も多く、魚市場や漁船などを避けながら竿を出せる場所を選ぶ必要がある。

今回撮影したのは、塩釜仲卸市場正面を進んだ先の魚市場と隣接する岸壁。クルマを横付けして投げ釣りやサビキ釣りをするファミリーに人気の場所だ。この日はサビキ釣りで小サバやサッパ、投げ釣りでシャコやイシガニが釣れていた。カレイやハゼ類、アイナメなどが釣れることもある。

塩釜港内には立入禁止や工事中の場所が複数あるので、看板や関係者の指示に従おう
魚市場や水産加工場などの作業の邪魔にならないように注意

投げ釣りで釣れていたのはシャコやイシガニ。サビキ釣りは小サバとサッパが釣れていた(バケツ以外にクーラーボックスに移した釣果あり)
対岸の貞山埠頭周辺など大部分は釣り禁止となっている
新しくなった塩釜魚市場周辺は釣りは不可だが、海の駅で食事や買い物などを楽しめる
撮影させていただいた方の竿に何かがヒットした

毒針を持つ「アカエイ」にご注意を!

釣果を撮らせてもらっていると、ちょっと強い引きの魚がヒット!上がってきたのは、アカエイ。このちょっと前にも隣の方がこれより大きいサイズのアカエイを釣っていたそうで、塩釜港でも最近増えているようだ。

アカエイで気を付けなければならないのが、尾の付け根にある大きな毒針。尾を振った時に刺されてしまわぬように、ハリを外す時などはしっかり押さえておく。1m近くにまで大型化するので、特に大きいものはパワーがあるので注意。

煮付けなどで食べることもできるそうだが、実際に食べている釣り人は少ない。新鮮なら美味しいはずなので、度胸のある方に試してみていただきたい。

強烈な重みで釣れてきたのはアカエイ。これでも小さい方だ
尾の付け根に毒のあるトゲを持つので、注意が必要

ルールやマナーに気を付けて初夏の釣りシーズンを楽しもう

宮城沿岸の防波堤釣りはゴールデンウィーク頃から色々な魚種の釣況が上向き、初夏の好季に入っている。手軽なサビキ釣りやチョイ投げに、ルアーで狙いやすい魚も増えてきて、ファミリーや初心者の方も親しみやすい季節。

これから梅雨に入るので降雨対策や安全対策に注意し、ルール、マナーにも気を付けて行動したい。最近は漁師さんや港湾作業の方とのトラブルなども増えているので、現地でお仕事をしている方に挨拶をしつつ、釣りや駐車できる場所を確認をするなど、これからも気持ちよく釣りをさせてもらえるように周囲に配慮しながら楽しんでいきましょう。

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