魚種別攻略法

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【東北の魚種別攻略】

サバ(船)

マサバ
サバのジギングとドッカン釣りを解説。サバのジギングは仙台湾中心に、東北太平洋側で高い人気を誇る。ドッカン釣りは仙台湾の遊漁船で楽しめる、コマセを使った釣法。一時期の絶大なブームからは大分落ち着いたものの、良型のサバが数釣れることで根強いファンが多い。ハイシーズンは大型が接岸する8~11月。ここでは基本マサバとして解説するが、釣り方の上で、マサバとゴマサバに特に違いはない。

分類、生態

◆分類
スズキ目サバ科。体型は細長い弾丸型で、ゴマサバに比べるといくらか体幅が狭く平たい。また、腹側にまだら模様が無い点もゴマサバと異なるが、中間的な個体もいるため、体側の模様だけで完全には判別できない場合もある。

◆通称
サバ、ヒラサバ、ホンサバ

◆生息分布
日本全国の黒潮域を回遊する。エサの豊富な海域には地着きのグループを形成し、東北で有名なものに牡鹿半島周辺のブランド、金華サバが挙げられる。

◆毒性
毒はないが、赤身が多いため中毒しやすい。生食は本当に新鮮なうちだけとし、持ち帰るときは鮮度管理をしっかりと。

◆備考
甲殻類や小魚を主なエサにしており、ルアーやサビキで狙う。表層付近を回遊し、ナブラを作ることも多い。最大50cm、1kgくらいになる。新鮮な刺身は釣り人の特権。その他、〆サバ、味噌煮、塩焼きなどで美味。

タックル

◆ジギング
6~7ftのライトジギング用。リールはスピニングの場合、PE2~3号を200~300m巻けるクラス。十分な巻き上げ力のあるものを使用。ラインシステムはPE1.5~3号+リーダー30~40Lb、タックルのタイプや狙う魚(ワラサも出る場合など)により号数は若干異なる。ライトジギング用のベイトタックルでももちろんOK。

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◆ドッカン
竿は、全長2.4~3m、オモリ負荷80~100号、胴調子で、大型のサバが多点掛けになっても耐えられるパワーのあるものがおすすめ。ラインはPE4~6号。リールは手巻きでも十分釣れるが、巻き上げ、シャクリの負担を考えると、できれば小型電動を使いたい。タナが重要な釣りなので、手巻きリールのカウンターは必須。リールサイズはラインを200m以上巻ける、キャパに余裕のあるものを。

仕掛け、エサ

◆ドッカン
ドッカンはアミコマセをコマセカゴに詰め、サビキで釣る釣り。付けエサは使わない。仕掛けはコマセカゴの下にサビキとオモリを装着するだけ。コマセカゴは排出量を調整可能な船用のもの。サビキはピンクスキンが定番。ハリサイズ15~18号、ハリス6~8号くらいを使用する。オモリは80~100号。船中で統一していることがほとんどなので、乗船前に使用する号数を確認しておく。

ルアー

◆ジギング
メタルジグのサイズは40~150gくらいと幅広く、群れのいる水深や潮流により使い分ける。仙台湾周辺のサバ狙いでは80g前後を使用することが多い。カラーはブルー系を中心にピンク系、グロー系など定番色だけでも大丈夫だが、各色揃えておくと安心。

テクニック

◆ジギング
サバの場合、底付近に落として小刻みにジャーク(シャクリ)しながら巻き上げてくると、それだけでヒットすることも多い。他に、大きくジャークして竿を下げると同時にラインスラックを巻き取るジャーク&ジャークや少しキャストしての横引き、タダ巻きだけで十分釣れることも多い。群れの活性が高くなるとヒットレンジはだんだん上がる傾向にあるので、魚の動きに合わせて釣り方も変えると◎。

◆ドッカン
コマセをカゴに詰めるときは、満タンより少なめに詰め、船長より指示のあったタナまで落とす。下まで落ちたら、ひたすらシャクりながら巻き上げる。コマセが無くなると魚も近寄って来ないので、コマセカゴが空になるタイミングを見計らって回収。アタリがあったら、オマツリを防ぐためにも即巻き上げる。サバがいるときなら、巻き上げ途中にも追い食いしてくる。

その他

多人数が一緒に乗る遊漁船で最も面倒なのがオマツリ。掛けた魚は必要以上に走らせないよう気を付けてやりとりし、周りの釣り人の動向にも十分注意しよう。仙台湾の遊漁船では、ジギングとドッカンが一緒に乗船することも多い。釣り座の位置など船長の指示に従い、互いに配慮してトラブルの無いように楽しみたい。

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