仙台周辺アオリイカ実態調査![2014年シーズン]
仙台、七ヶ浜周辺のアオリイカ事情をリポート!2012年の釣行記でも紹介した通り、東北太平洋側でもじわりじわりとアオリイカの生息範囲が広がってきているらしく、今シーズンも8月下旬頃よりエギングでアオリイカがキャッチされている。
※2014年9月掲載時の情報です。
※掲載時の情報をそのまま掲載しています。仙台塩釜港は釣り禁止となり、七ヶ浜の漁港は立ち入り禁止になった場所が多く、釣り場の状況が当時と異なる場合があります。釣り禁止、立入禁止などに注意し、ルール、マナーを守って釣りを楽しみましょう!
[関連]堤防釣りのルール・マナーについて
[関連釣行記]牡鹿半島のアオリイカ調査隊2015
数は多くないものの胴長22cmの良型の釣果も!
今季も七ヶ浜でアオリイカが釣れているということで、2012年の釣行記でもガイドをお願いした七ヶ浜在住のロコアングラー、小野浩さん(仙台新港ルアーde坊主代表)に釣況を伺ってみた。
今シーズンは8月半ば頃から菖蒲田漁港や松ヶ浜漁港を中心とした各地で新仔が目撃され、8月下旬から仔イカが上がり始めた。イカはみるみるうちに成長し、9月中旬頃には胴長22cmにも成長したイカも釣り上げられている。
釣り場は過去にも実績のある松ヶ浜漁港や菖蒲田漁港など。この2か所が高実績だが、仙台港周辺や釣キチ前堤防、代ヶ崎周辺など七ヶ浜一帯の他の漁港でも釣果が上がっている。
胴長10cm程度の小型の姿は結構普通に見ることができて、港内のワンドのような部分や船の係留ロープ、ブイなどの障害物の周りを好む。少し大きくなったものはより大きなベイトを求めてやや沖側に移動し、外海側の隠れ根やテトラ帯のキワなどに着くことが多いようだ。
なので、シーズン初期は港内の仔イカを探して釣るパターンがほとんど。大きくなったイカは個体数も少なく、よりエサ環境の良い場所を選んで着くようになるため、外海側のピンポイントからの釣果が中心となる。陸っぱりからだと沖の沈み根は攻めにくいため、良型はテトラのキワからキャッチされるケースが多い。
七ヶ浜の常連さんの場合、実績あるポイントを2投、3投して姿が見えなければ移動する。粘ってもあまり効果はなく、ランガンが基本。ただ、まだまだポイントは未開な場所が多く、意外な場所でイカの姿を発見して驚いたケースも。
時間帯によってもイカの動きは異なる。やはりマヅメの実績が高く、小野さんは出勤前など朝狙いでの釣行が多い。朝5時頃に何もいなかった場所で、6時過ぎになるとイカが浮いてくるような場合も。おそらく、夜間に冷えた海水温が徐々に上がり出してイカが出てきたのだろうが、時間帯に合わせてイカの動きを予測するのも楽しい。
■小野さんの最近のお気に入り
「ナオリーRH 2.2号(ヤマリア)」2.2号のスタンダードタイプで3秒/1mの沈降速度をマークし、かなり釣れる。ケイムラの下地テープがおすすめ
■おすすめ万能選手
「エギ王Q LIVEサーチ2.5(ヤマリア)」重さとダートアクションのバランスがいい。独自のライブ感とラトル音のアピール効果も◎
※前回の記事で釣キチ前の堤防で釣り上げられたという親イカサイズのイカだが、後で確認したら甲イカだったかもしれないとのこと。菖蒲田海岸周辺はコウイカも多く、海岸を歩いていると死んだコウイカの甲が打ち上げられていることがある
道具立ては8ft前後のエギングロッドに0.6~0.8号のPEライン。リーダーは1.5~2号のフロロで、エギはスナップで接続。専用ロッドを使っているが、以前流行ったガチガチのビシバシ系よりは、最近流行のいくらか乗りのいい調子がおすすめ。張りのあるものならメバリングロッドなどを使っても面白い。
エギは1.8~3.5号まで幅広いサイズを使用する。定番のエギ王シリーズなどから100円ショップのものまで色々。小野さんの今の好みは下地テープがケイムラ仕様のものと紫系カラーとのこと。
比重が重めのエギをテンションフォールし、ショートジャークを加えながらテンポよく探っていく。最近はエギも進化していて、1mを2秒台から3.5秒くらいで沈むものが多数出ている。
七ヶ浜は日本海と比べればイカの魚影が薄く、釣れる時と釣れない時のムラがかなり大きい。カンパチやペンペンシイラが湾内に入るとイカは追いやられて活性が一気に下がるようだ。他魚種との力関係やタイミングも大事。今後も水温が15℃くらいに下がってくる10月20日頃まではチャンスあり!
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※写真・解説/小野浩(仙台新港ルアーde坊主)http://www.freeml.com/hdefi