釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 越喜来湾マダイ試釣!根魚&カレイ絶好調!!

    針生 秀一 2022年3月10日 更新

    ここのところ岩手県南部・越喜来湾周辺の定置網に大型のマダイが入り始めた。マダイの実績は少ない地域だが、ひょっとしたら釣れるのでは?ということでタイラバ、テンヤでマダイの試釣を実施!タイはちょっと難しくても、保険の根魚は魚影濃厚。ラストには2時間ほど好調のカレイ釣りも満喫した。
    ※2012年6月掲載。

    岩手南部のマダイ場を発掘したい!

    梅雨前の爽やかな時季。ターゲットが増えてきて、釣り人のテンションも上がってきます。 そんなところへ、上州屋盛岡店スタッフの富澤さんから、「今年も越喜来湾の定置網でマダイが水揚げされてきましたよ。荒神丸でカレイを釣っているときにも、マダイでは?という反応が次々と出てくるそうです。ためしに狙ってみませんか?」との誘い。

    コレを待っていましたとばかりに、私も誘いに反応。釣友のマダイ名手の庄子くん、昨年に津軽竜飛でマダイを連釣した亘理荒浜港・拓洋丸の箕笹船長と釣りえさマリンの丹野社長と共に、5月25日、越喜来湾崎浜港・荒神丸の午後船に乗り込みました。

    荒神丸は「シマノ探見丸」の魚体長表示、アキュフィッシュ機構の親機搭載船。「探見丸の子機を持ってくるお客さんは、何cmの魚が何十mに出てきたとか見て興奮しているな(笑)。これは中層の魚やマダラ、メガラ(オキメバル)、険しい岩場を狙うときのヒラメ釣りにも有利になるね」と江刺船長。搭載を考えている箕笹船長も興味津々です。

    探見丸アキュフィッシュ機構は魚体長表示。こんな感じに表れてきます

    テンヤ、ジギングでアイナメ50UP連発!

    午後1時半に岸払い。まずは南沖の定置網周辺に向かいました。探見丸の画面を見ていると、中層に次々と反応が表れて、中には☆マーク(メーター超えは☆マークが表示されます)の191cmという大型魚も!これはどんな魚だろうか?

    スローダウンして投入の合図。私はマダイラバージグ。庄子くんと富澤さんはメタルジグ。箕笹船長と丹野社長は、ひとつテンヤにエビエサと、様々なリグを選んで投入します。

    水深は90mほどありますが、潮の流れは緩いので、ジグ、タイラバは60g、テンヤは10号程度で充分に底ダチが取れます。一投目はノーバイトでしたが、小移動して二投目に箕笹船長にヒット。取り込んだのは50cm近い良型アイナメ。潮上がりして再投入すると、庄子くんにガツンと重厚なアタリ。断続的に突っ込む強い引き込みをしのぎ、タモ取りしたのは53cmの大型アイナメ。さすがはアイナメの宝庫三陸と改めて認識します。

    ☆マーク191cm!? これはどんな魚でしょうか?
    ファーストフィッシュは鳥の海・拓洋丸の箕笹船長。40cmクラスのアイナメです
    庄子くんはメタルジグで53cmの大型アイナメ

    次は大きく移動して、首崎の定置に向かいます。しかし、こちらは魚探反応少なく、数回投入したところで、南の定置周辺で操業中の宝成丸から無線連絡。かなりの反応が出てきているとのことで、すぐに南に戻ります。

    雨もパラついてきましたが、反応を探して潮回り。江刺船長と皆で話し合いながら、流し方、攻め方を考えて投入を繰り返します。底から10m上に40~60cmという反応が表れたとき、私のタイラバにバイト。しかし、ついついリールのリトリーブを反射的に止めてしまうという痛恨のミス。

    回収するとラバージグのスカートが千切られています。バイトは「グッグッ」という引き込みで、私が今までで経験してきたマダイのアタリのパターンのひとつ。これはマダイだったのだろうか?

    ソイ、アイナメなどは釣れてきますが、マダイは上がらず。雨も本降りになってきました。午後5時半、江刺船長がカレイ釣りをやって締めようと話し、崎浜港前のカレイポイントに移動します。

    ソイは盛んにアタりました。ジギングでヒット!
    私はマダイラバージグで通しました
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    おまけのはずのカレイ釣りにすっかり熱中!

    今季好調の越喜来湾のカレイ。まぁ、おみやげ程度に2、3枚釣れれば、という感じで始めました。水深は30mほどで、数回小突いたら即、「モゾッ」というアタリ。アワセを入れるとグン!と竿が止められます。取り込んだのは30cmほどのマコガレイ。肉厚の立派な魚体です。

    これを見て、皆さん真剣カレイ釣りモードに突入。次々とマコガレイを釣っていきます。「好調の釣果速報は見ていたけど、本当によく釣れるね(笑)」と丹野社長。ヒガレイ(ムシガレイ)も混じってきて、絶好調の釣れっぷり。

    江刺船長に聞くと「探見丸の底拡大で見ると、底の色が変わるところがわかるべ、それが泥と砂利底の違いさ。泥に入るとアタリが減って、砂利で次々に釣れてくる。泥場に潜むマコガレイで食い気のあるやつが、砂利底に出てきてエサを食ってくるんだろうなぁ。だからその境目を流しているんだよ」との話。カレイ釣りにも一家言を持つ江刺船長。さすが!

    最後に私が40cmのマコガレイを釣って納竿。実釣一時間で船中45枚のカレイ。夕マヅメの好時合に当たったとはいえ、想定外の好釣果に、ハイボルテージで帰港しました。

    おまけのオプションの気分でカレイ釣りをやったら、これが絶好釣!
    箕笹船長、つりマリ丹野社長ともにカレイ釣りに熱中。丹野さんはテンヤロッドでしたが、問題なく釣っていました
    こちらは上州屋盛岡の冨澤さん。皆さん次々にマコガレイを釣り上げて、一時間で船中45枚。越喜来湾のカレイは絶好調です!
    荒神丸の○秘カレイポイントにも。投げ釣りの遠投スキルがあれば、6~8色の距離で届きそうなところです。投げカレイファンの皆さま、山越えで挑んでみますか?
    雨模様の夕暮れ、私が釣った肉厚な良型マコガレイで納竿しました

    帰りに江刺船長のオススメ、大船渡市赤崎の「らーめんランド大船渡店」(私は『ばかうまラーメン』が好みですが、激辛の『地獄ラーメン』が人気です。地獄の一丁目からのトライが無難ですよ)で、「大和丸」刈谷船長、「宝成丸」上村船長も交えて、皆で談笑。マダイ釣りの構想と、これからの釣り物について話し合いました。これからさらに面白い展開になっていくでしょう。

    これから越喜来のマダイ釣りを試してみたいという方は、ぜひ、釣り河北加盟の各釣り宿に相談してみてください。まだまだ試釣段階ではありますが、昨シーズンもジギングでマダイがヒットしており、充分に狙えるターゲットなのです。保険の釣り物は、カレイを筆頭に保障は万全です。我々もカレイの好調さに釣り心が魅かれますが、次はマダイという信念で挑みますよ!誰かに釣られないうちに先駆けるつもりですが、釣り河北の釣果欄に「越喜来○○港○○丸マダイ○cm○枚」なんて出るのも確実でしょうねぇ…。

    江刺船長のお気に入り「らーめんランド大船渡店」で談笑。荒神丸・江刺船長を中心に、大和丸・刈谷船長(左)、宝成丸・上村船長(右)。これから越喜来湾の釣りを楽しませてくれるでしょう
    荒神丸は、岩手県大船渡市越喜来湾の崎浜港から出船。気さくでおおらかな船長なので、初めてでも気楽に楽しめる。港中央の駐車場があった岸壁かさ上げされており、その岸壁から出船。
    予約&問い合わせTEL:090-7065-3004

    【出船場所】
    大船渡市三陸町・崎浜漁港

    PROFILE:針生秀一

    船釣りを中心に、防波堤や河川の小物釣りなど、なんでもこなすオールラウンダー釣り師。全国各地の釣りと釣り具の知識が豊富で、釣りの生き字引的存在。シマノフィールドモニター

     

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    ※取材・テキスト/針生 秀一
    ※取材協力/荒神丸(岩手・崎浜港)TEL:090-7065-3004

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