釣行記

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カブラで好釣!庄内マダイ[山形のルアー真鯛]

縮 彰 2021年4月8日 更新

今季も好調に釣れた庄内大瀬周辺のルアーマダイもそろそろシーズン終盤戦。昨季まではメタルジグ、特にグリーンゴールドに実績が偏る傾向があったが、今季は鯛カブラにヒットするケースが多くみられた。今季の庄内マダイの模様を振り返りながらお届け!

米沢市「TEAM MARVEL」リーダーの縮彰さん

庄内(大瀬周辺)のマダイシーズンは例年2月中旬から5月中旬頃まで。春シーズンを通してみると、序盤はボトム付近に着くため比較的釣りやすく、ツ抜けの可能性が高い。数釣りしながら大型狙いも楽しめるチャンスなのだ。

ただ、3月頃までの序盤は低気圧の影響で出船できる確率が低いのが難点。低水温で活性が上がらないケースも多いが、今シーズンは釣行機会に恵まれた。今季初戦となった3月15日は52~67cmを4人で28枚の好釣果。続く3月18日も一人で13枚を釣り上げ、好調にシーズンに入った。

3月15日の釣果。4人で28枚を釣り上げた
この日、縮さんは64cm、3kgの良型をキャッチ!
3月18日はチームメンバー山口孝一さん一人でこの釣果!

大瀬周辺では水深100m付近を探るため、ルアーはタイラバ、メタルジグ共に80~120gが基本。ただし、マダイの泳層によりフワフワと中層を探りたい場合など、60g、45gとジグのウエイトを落とすと有効な場合がある。

アクションは垂直巻き上げやキャストからの斜め引きが中心で、タイのいる泳層を手返しよく探っていく。シーズン初期は底から20mくらいのレンジにかたまっているのだが、シーズン中盤から後半にかけてはタイが浮きはじめ、底付近から表層20m付近までレンジがバラけるようになる。

魚が中層に浮いている状況では、軽めのルアーで広範囲を探る方が分があり、潮流、水深の状況を考慮しつつ45gからの軽いウエイトが効果を発揮するようになる。魚が浮いている時はフォールのアタリにも注意が必要。

中層ではフォールも有効なのだが、どういうわけか今季はタイラバ、メタルジグ共にフォールでのバイトは皆無で、リーリング中のバイトがほとんどだった
 
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今季は鯛カブラのビンビン玉スライドが大ヒット!

大瀬周辺沖のマダイといえば圧倒的なのがダイワ「TGベイト」。MARVELのメンバーも去年までは「TGベイト」のワンマンショー状態だったが、3月15日はTGベイトで釣ったのは28枚中2枚のみ。今シーズンは約9:1の割合でタイラバ、中でもジャッカルの「ビンビン玉スライド」が優勢だった。

「ビンビン玉スライド」は可能な限り軽いものを選択。状況により60gまで使用した。オーソドックスな巻き上げで誘い、タイがバイトしたらティップの曲がりを使ってスイープにフッキングさせ、そのまま重みを乗せてランディングまで持ち込む。あわてて「ガツン!」とアワせるのはバラシの原因にもなるので注意。

「ビンビン玉スライド」はスライド機構の効果かバイト&フックアップの性能が素晴らしく、フッキングさせた後のバラシ率はほぼ0%だった。

フックは刺さり重視で、細軸のがまかつ「一刀チヌ」が最初から採用されている。細軸のため、マダイの丈夫な歯や口の硬い部位へのフッキングによるダメージのチェックはマスト。マメな点検と交換で、釣果のロストを最低限に抑えられる。

「ビンビン玉スライド(ジャッカル)」
引き抵抗が少なく、感度の高いタングステン製ヘッドを使用した遊動式鯛カブラ。遊動式なので、フックに負担をかけずしっかりフッキング!フッキング後のバラシを大幅に軽減できる

「ビンビン玉スライド(ジャッカル)」紹介動画
「TGベイト(ダイワ)」の場合はグリーンゴールドが圧倒的人気を誇るが、「ビンビン玉スライド」のラバー、ヘッドカラーは日によって当たりが異なった。縮さんはオレンジ系とグリーン系を状況を見ながら使い分け。また、3月に山口さんが13枚釣った時はゴールド系ばかりで、オレンジが強いカラーにはほとんど釣れてこなかった

今季の大瀬周辺は初期から好調に釣れたぶんシーズンの進みが早く、マダイフィーバーからはそろそろ落ち着いてきた雰囲気。これからは青物も増えてきて、より浅場で50~60mの良型を狙える季節に入る。産卵後の5月、6月は水深40mくらいのポイントで釣れるようになり、砂地で根掛かりの少ないポイントも多く楽しめるはずだ。

4月12日に釣り上げられた良型58cm
4月12日、山口孝一さんはこちらの62cmのほか、タイトル下画像の56cmもキャッチ!
「ビンビンスティックBSC-610L-VCM(ジャッカル)」
巻いているだけで自動的にフッキング~ランディングまでをこなす「超ノセ調子」を特長としたタイラバ専用ロッド。巻きの釣りが主体となる春マダイにぴったり!
「専用設計だけあってソフトなティップの効果でラバーを離しにくく、バットは60クラスのマダイ~ワラサとも安心してファイトできました」とは使用した山口孝一さんの談
ラインは状況に合わせて、軽いカブラ、ジグを使うならPE0.6~0.8号。ワラサなど大型青物が釣れる場合などはPE1.2~1.5号にして、2つのタックルを使い分けるのがベター
こちらは4月19日のワラサ。マダイは終盤の雰囲気になってきた

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PROFILE:縮彰

山形のオフショアチームTEAM MARVELリーダー。酒田沖や相馬沖をはじめとして、太平洋、日本海(たまに南太平洋)の各地に釣行している。淡水のルアーも大好き

 

※取材・解説/縮 彰(TEAM MARVEL

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