岩手大船渡沖マスジギング2021キングサーモンキャッチ!
今季も3月1日の解禁から堅調に釣れ続いた三陸沖のマスジギング。21年シーズン後半は本命のサクラマス(ママス)のゲストとしてキングサーモン(マスノスケ)が多くが上がり、キング狙いの船も増えてきている。そんな中、小松悟さんは4月28日にキングサーモン狙いで出船し、見事に本命を釣り上げた。
[関連]2015年小松さん初のサクラマス実釣レポート
[関連]2015年越喜来湾でキングサーモン11kgの快挙!
2021年はキングサーモン(マスノスケ)の当たり年
2021年シーズンの岩手県のマスジギングは3月1日解禁。解禁から順調に釣れ続き、3月末から4月には盛期の雰囲気になり、後半戦といえる4月の半ば過ぎからは非常に珍しいキングサーモン(標準和名マスノスケ)がコンスタントに混じり始めた。
小松悟さんは4月28日、越喜来湾砂子浜漁港の勝丸で出船。「この日も普通にサクラマスのジギングを予定していたんですが、前日、他船でキングサーモンが2本釣れたということで、朝からその船と一緒にキングサーモンのポイントに行ってみることになったんです」
岩手のキングサーモンが日本の河川に遡上することはなく、トキシラズ(シロザケの若魚)と同じように北のロシア沿岸河川から南下回遊してきたもの。昔から春のサクラマス漁でたまに混獲されることがあるが、数が少なく釣れるのは年に2、3本程度。それが2021年は当たり年なのか回遊数が多く、例年に比べ多く釣れているのだ。
ポイント、レンジが少し違うが釣り方の基本はサクラマスと一緒
タイミングにもよるが、キングサーモンのポイントは通常のサクラマスポイントより沖の深場。レンジも通常サクラマスが20~40mで釣れることが多いのに対し、40~80mほどと深く、やや下の泳層を狙う必要がある。そのためメタルジグはサクラマス狙いでは100g前後のところ、120~150gを使うことが多い。
朝方、釣り始めから間もなくキングサーモンがヒット!
越喜来湾を5時半頃に出船した勝丸は航程1時間ほどで前日キングサーモンの釣れたポイントへ。この時点でポイントにいたのは前日のキングを釣っている広進丸と勝丸の2隻だけ。釣り始めてしばらくすると同船の人が1本目のサクラマスを釣り、それからしばらく経ったところで小松さんにヒット!
「キングサーモン狙いで水深80mくらいまで落とし、そこからワンピッチでシャクりながら上げてきてカウンターで56mくらいのところで食わせました。70mくらいがヒットレンジと聞いていたため、最初はサクラマスかなと思っていました。アタりも引きもサクラマスに似ていたので。でもそのあと一気にドラグが引き出されたのでキングだ!と確信しました」
キングの疾走は20mくらいずつ3段階、最高で100mほどのところまでラインを引き出された。しかしそこから無理をせずにやり取りして何とか取り込むことができた。PEラインは通常1号のところ1.2号、リーダーも4号から5号に上げて狙っていた。
大船渡沖のシーズンは終盤 いつまで釣れる?
この釣果を聞き付け、周囲にはマスジギング船が続々と集まり、この日は小松さんの1本を入れて全体で4本のマスノスケが上がった。
例年、5月に入るとマスジギングはおしまいにしてカレイ船など他の釣り物に移る船が多いのだが、今季はマスを追い続けたい釣り人が多く大船渡の遊漁船もマスを狙っている船がある。小松さんも15kg、20kgというさらなる大物を狙って5月もマス狙い継続中。チャンスはキングが北の海に帰ってしまうまで。釣果情報にニュースが上がるのをご注目いただきたい。
YouTubeチャンネル登録もお願いします!
◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!
メバリンク、ロックフィッシュ、ジキングをメインに年中釣りまくり!! 時にはエサ釣りも楽しむマルチアングラー。Fishing Team HUNTER’S 所属。DRESS、ハヤブサフィールドスタッフ。
※ブログ「めばRock釣行記」
※取材・解説/小松 悟
※協力/勝丸(岩手県砂子浜漁港)