今季も堅調な亘理沖ヒラメ船!秋は一発大物狙いの好機
がまかつフィールドテスター菅野順也さんより、夏~秋の盛期を迎えている宮城県鳥の海沖の船ヒラメのレポートが届きました!
(2021年8月25日掲載)
「前アタリからのドキドキ感」
「活き餌使用でゲーム性が高い」
「一発大物への夢」
「食べて美味い高級魚」
様々な理由で釣り人を惹き付けるヒラメ。天然の粒根が広がる一級ポイント、宮城県亘理沖に繰り出した。
降り続いた雨の心配は御無用、沖の潮はクリア
今年も例年通りに6月より解禁となった宮城県亘理地区のヒラメ釣り。水温の上昇と共に魚の活性も上がり、連日好調で釣れている。ヒラメフリークには待望の季節が到来だ。私も息子と一緒に亘理港より出船のきくしん丸に乗船した。
「日によっては、小振りも目立ちますが数は十分釣れています。さらに105センチを頭に、メーターアップも浮上していますのでコンディションは良い状態です」と舵を握る菊地慎吾船長が話す。数日間雨が降り続いていたので港を出ても濁りがきつい状態だ。しかし、15分も走ると突然クリアな潮に変化。それを見て、心配は吹き飛んで期待に変わった。
航程50分で水深35メートルのポイントに到着。船の生け簀から各自の桶に餌が配られて釣りを開始。サイズは13センチ程で揃っていて、活きが良いマイワシの上顎に親針、腹ビレの付け根に孫針を装着して投入。
オモリが着底したら素早く棚を切って、オモリが底をたたかない位置でキープ。直後に「ガツガツ」と鋭い感触が伝わり、さらに食い込んでくるのを待ったが、魚信は途切れた。回収すると餌はなくなっていた。急いで仕切り直したが、また同じことが…。「私か下手なのか?魚か上手いのか?」と戸惑っていたが、船上では他の釣り人が次々に竿を曲げていた。
開始からしばらくアタリがなかった息子も最初のアタリで針かがりに成功、62センチをキャッチ。出遅れてしまっていた私にも58センチの一匹目がヒット。それからはアワセのタイミングが合って連続で針掛りに成功することができた。当日はヒラメの活性が非常に高く、仕掛けを下ろせば食うの入れ食い時間も長かった。
アワセないアワセとは?
アワセのタイミングが一番重要とされるヒラメ釣り。一昔前までは頃合いを見はからって、一気に竿をしゃっくり上げる強いアワセを入れる人が目立っていた。最近のアワセの入れ方は、前アタリから少し待った後に、聞きアワセのようなゆっくりと竿を立てるのが主流となっている。
これは、ヒラメが餌のマイワシに噛み付いているが飲み込んではいない状態を想定してのことだ。徐々にテンションを掛けて、飲み込みを促しながら針を口元に持っていく二段階の動作が有効のようだ。強い竿の操作はしなくても自重が重く水の抵抗もあるので針掛りは容易だ。しかし、前アタリの出方は様々で、突然一発で食い込む時もあるのでファーストコンタクトに対しては、常に集中して対応をしたい。
亘理鳥の海沖はメーター級の大判ヒラメも出る盛期
大判ヒットはなかった当日は別船にて釣れた74センチが最大。でも数は伸びて竿頭で19匹、私が18匹・息子も13匹釣ることができた。
菊地船長によれば「いつメーターオーバーが来てもおかしくない状況です。仕掛けの傷はもちろん、道糸などもしっかりチェックしてください」とのこと。
今シーズンも絶好調な亘理沖のヒラメ釣り。晩秋までロングランで楽しめそうだが、今が狙い目だ。
カレイ、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの船釣り中心にワカサギや渓流など多様な釣りをこなすオールラウンダー。がまかつフィールドテスター、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドスタッフ、スポニチAPC、日本魚検定(とと検定)2級取得。福島市在住
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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/きくしん丸
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