宮城のランドロックサクラマス好季!花山湖&漆沢ダムに釣行
ランドロックサクラマス=山上のダム湖などにより降海できず、陸封型となったサクラマス(銀化ヤマメ)。宮城では白石川の七ヶ宿ダムが釣り場としてよく知られている。また、白石に比べ釣り人は少ないものの仙台以北のダム湖にも同様の個体が生息している。
2022年のゴールデンウィークに石巻の武山重之さんが花山ダム湖と漆沢ダム湖に釣行。宮城のランドロックサクラマスについてレポートしていただいた。
5月1日 花山ダムのランドロックサクラマスキャッチ
宮城県のリザーバーのサクラマスは例年5月の連休頃、雪シロが落ち着き始め、水温が10℃前後の頃からが狙い目となる。
5月1日、武山重之さんは栗原市の花山湖(花山ダム湖)へ釣行。ダムへ流入する一迫川からの雪どけ水が大分落ち着いてきたのか濁りは少なくなったものの、コンディションはタップリ満水状態。
武山さんはリザーバーでは「フロントレイク12g」や「リアライズ14g」(ともにフォレスト)を中心に使用している。フックは「TR-21」、「TR-22」(がまかつ)の#4か#6
スプーンのカラーはゴールドベースの赤金やグリーンオレンジベリーなどから入り、シルバー系のパールワカサギなど、水の濁り具合から太陽光の照度などに合わせ良いカラーを探っていく。「スプーンで狙う時は少しくらい濁りがあった方が、魚をだますことができてチャンスが増えます」
山形から戻り、5月3日は再び花山ダムへ。この日もサクラマスの気配は十分でバイト多数。ちょっと小ぶりな銀化ヤマメというような個体をキャッチ!
5月4日は鳴瀬川水系の漆沢ダムでシルバーサーモン
5月4日は場所を変えて鳴瀬川水系の漆沢ダム(加美町)へ釣行。こちらは雪シロがまだ出ているためか花山ダムより水温が1℃ほど冷たく、コンディションが若干異なった。それでも、釣りを始めるとバイトが多くこちらも好季の雰囲気。
40cmくらいのサクラマスらしい魚をバラしてしまったが、27~28cmのシルバーサーモン(ギンザケ)が釣れてきた。
この連休中は北上川水系のサクラマスも釣れてきていて、午後からは石巻へ戻って旧北上川のサクラマスを狙ったそうだ。
マスの反応多く今後も期待大
「いつもだと連休の頃にはワカサギが産卵のためにバックウォーター(流れ込み)付近に入ってくるのですが、今年は少し遅れ気味かもしれません」。さらに満水状態でポイントを選べない状態下でもバイトはかなりあったので、今年の宮城リザーバーはマスの調子自体はなかなか良さそうだ。
「1~2週で水位が落ち着くはずで、チャネルがみえるようになってくると、ボトムをトレースしやすくなり大型と出会えるチャンスも増えてきます」。これからはベイトになるワカサギの動きや水温に合わせて釣りを組み立てる必要がある。武山さんはさらなる大物を狙って北上川水系のサクラマスに通いつつ、今月一杯は山上湖にも足を運んでみるつもりだ。
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※解説・写真/武山重之